作品一覧

  • 95%の宇宙 解明されていない“謎”を読み解く宇宙入門
    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    いまだそのほとんどが解明されていない宇宙。私たちが思っているよりももっとたくさんの謎が存在していて、現時点でわかっていることは、たった5%だといいます。「わからない」からこそ、私たちは長い間、宇宙に魅了され続けているのでしょう。 世の物理学者たちは、そんな謎につつまれた宇宙と向き合い、解明しようと研究を重ねています。それでもなお、いまだに「わかっていない95%」の宇宙とは、一体なんなのでしょう? そこで本書では、現時点で解明されていない宇宙の謎を紹介。また、宇宙を語るにはずせない「素粒子」「量子力学」「時間」「量子重力」における謎についても紹介し、さらなる謎に潜っていきます。そして、謎に対してどのような仮説が出ているのか、その仮説の反証には何が挙げられているのか、この謎のポイントはどこかなどを、気鋭の物理学者が解説します。ぜひ一緒に、「95%の宇宙の謎」について考えてみてください。 謎が解明されたら新たな謎が生まれる――この宇宙の浪漫に、ワクワクが止まらなくなるはず! 宇宙が好きな人はもちろん、社会人だけでなく、物理学を学びはじめた学生でもわかる“宇宙一面白くてわかりやすい”宇宙入門書です! ※カバー画像が異なる場合があります。
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論
    値引きあり
    4.2
    1巻550円 (税込)
    「宇宙論」は、ここ100年で非常に目覚ましい発展をとげています。これら直近100年の宇宙論の歩みを、最先端の発展までを含め、宇宙論や素粒子論、量子重力理論などを専門とする著者が、徹底解説。はじめての「宇宙論」として本格的な、そして現代的な宇宙論を知ることができるような1冊になっています。 人間の宇宙への興味は、古来より尽きることはありませんでした。実際、古代エジプトからインド、ギリシャに至るまで、様々な「宇宙論」が考えられ、それらに基づいた神話や哲学が発展してきました。にもかかわらず、現代の宇宙論につながる「観測に基づいた系統的な世界観の構築」が始まったのは、かなり最近、ここ400年あまりのことなのです。 理論物理学の最前線では、私たちの宇宙を超えた、その外側や生まれる以前などについても議論できるようになってきています。これらの驚くべき成果は、主に20世紀に入って起こった爆発的な物理科学の発展によってもたらされたものであり、それはアルベルト・アインシュタインをはじめとする多くの科学者の長年における仕事の結果として得られたものです。 現代の宇宙論で科学的に調べることができる、私たちの宇宙が誕生してから約10のマイナス30乗秒後といった宇宙の「超初期」について紹介したり、恒星や銀河、銀河団といった現在私たちが見る構造の起源が、このような宇宙の超初期にどのようにして作られたのか、理論的な説明や、それを確認するための観測についても触れていきます。 よく耳にする「ビッグバン宇宙」や「インフレーション宇宙」といった言葉についても理解が進むように詳しく解説しています。 さらに、近年理論物理学者の間で急速に受け入れられつつある描像である「マルチバース理論」を紹介します。この最新の描像によれば、私たちが全宇宙だと思っていたものは無数にある「宇宙たち」の一つにすぎず、それら多くの宇宙においては素粒子の種類、性質およびそれを支配する法則、さらには空間の次元に至るまで、多くのことが私たちの宇宙とは異なっているとされるのです。 私たちのこの宇宙が始まる前から寿命について、またこの宇宙の外側まで、壮大なスケールで語られる、わかりやすい最先端の宇宙論です。
  • なぜ重力は存在するのか 世界の「解像度」を上げる物理学超入門(マガジンハウス新書)
    3.5
    1巻1,100円 (税込)
    ニュートン力学から相対性理論、 量子力学まで…… 「宇宙を支配する力」に 迫る知的探求の旅! 本書では、カルフォルニア大学バークレー校教授で 理論物理学者の野村泰紀さんが、 「ニュートン力学」や「相対性理論」 といった古典物理学から、 「量子力学」などの現代物理学 に至るまでを概観しつつ、 「重力はなぜ存在するのか?」 という謎に迫ります。 宇宙を動かす根源的な仕組みや、 自然界を支配する法則への理解がぐっと深まる、 読むだけで世界の「解像度」が上がる一冊です。 【本書の内容】 ◎月は「落ち続けている」から落ちてこない ◎「重力」は“時間”と“空間”の歪み ◎地上も宇宙も「同じ法則」で運動している ◎光さえも進めなくなる「ブラックホール」 ◎自然現象はたった「4つの力」で成り立っている ◎重力と一般相対性理論を統合する「超ひも理論」 …etc. ※本書は、YouTube チャンネル『ReHacQ─リハック─』で配信された動画を元に、 追加の取材・再編集を行い、書籍化したものです。
  • 宇宙の哲学
    3.5
    1巻880円 (税込)
    宇宙の歴史は有限か無限か? 「この宇宙」はどのように生まれたのか? 時間以前には何があったのか? …… 宇宙の謎をめぐる人類の探究の歴史を、ケプラーのSF的宇宙探索物語、パスカルの無限空間への恐怖、ニュートンの普遍力学、カントのコペルニクス的転回、ラプラスの魔、パースの進化論的宇宙論といった魅力的なトピックとともに、コンパクトかつ深く辿る! ビッグバン宇宙論や多宇宙論など、物理学の最新成果を踏まえた、哲学の泰斗による「新しい自然哲学」構築の試み。 解説は、『なぜ宇宙は存在するのか』の野村泰紀氏(理論物理学/カリフォルニア大学バークレー校教授)。 [目次] ■講義 自然哲学の行方 第一講 コスモロジーの自立 (われわれの生きる宇宙/…新しい自然哲学の時代のとばぐち/…) 第二講 ケプラーの夢 (伝統的思考法からの独立/…世界初のサイエンス・フィクション/…) 第三講 無限宇宙の永遠の沈黙 (…沈黙する宇宙と人間の孤独/…パスカルの根源性と先駆性) 第四講 時空をめぐる論争 (ニュートン力学が切りひらいた問い/カントによる時空論の総合/…) 第五講 レヴォリューションーー回転か革命か (世界観の転換/…時空やカテゴリーは固定的か) 第六講 決定論の崩壊 (ラプラスの魔/…非決定論の方へ) 第七講 ビッグバンの方へ (「人類の偉大な一歩」/…哲学に役割は残されているか/…) ■補講 宇宙の時間、有限か無限か 補講一 有限説と無限説 (カントの「誤り」を超えて/…宇宙の歴史は無限か/…) 補講二 カントのアンチノミー (アンチノミーが暴くもの/…ゼノンのパラドクスから一九世紀の数学・論理学へ) 補講三 パースの宇宙論 (進化論的宇宙論ーーカオスからコスモスへ/…現実の「外」へと目を向ける方法) ■解説 新しい自然哲学は未解決問題に挑めるか 野村泰紀 ■人名索引
  • 並行宇宙は実在するか――この世界について知りうる限界を探る
    4.5
    1巻2,970円 (税込)
    「この夜空のずっと先は、いったいどうなっているのだろう」「この世界はどこまで続いているのだろうか」。誰もが一度は考えたことのある素朴な問いを突き詰めていくと、「私たちの宇宙以外にも、並行宇宙が無数に存在する」というとんでもない理論に辿りつく。私たちが観測できる領域は、この宇宙のごく一部に限られている。しかし、その限られた範囲の観測事実から、これまでに宇宙の途方もない歴史が明らかになり、さまざまな謎も浮かび上がってきた。たとえば、「誕生直後の宇宙の温度はなぜ極めて均一だったのか(地平線問題)」。あるいは、「この宇宙はなぜ不自然なほど生命に都合よくできているのか(微調整問題)」。これらの問題に対し整合性をとるべく、科学者たちはさまざまな宇宙像を考えだしていった。そして、無数の並行宇宙の存在を仮定する「マルチバース」と呼ばれる宇宙像に到達したのだ。本書はこの過程を豊富な図版とともに解説し、その検証可能性にも触れている。巻末には、監修者による解説「並行宇宙論の衝撃」を付す。サイエンスライターによる丁寧な説明と最前線の研究者のビジョンが織りなす1冊。
  • 多元宇宙(マルチバース)論集中講義
    4.5
    1巻1,056円 (税込)
    気鋭の理論物理学者が白熱講義。最新のマルチバース宇宙論がわかる超入門編! 別の宇宙には“もう一人の自分”が無数に存在するかもしれない!? これまで多くのSF作品の中で「並行宇宙」や「パラレルワールド」といった言葉で語られてきた概念が、今、理論物理学の世界で真剣にその存在を議論されています。 そんな、いまや精密科学として確立されつつある「マルチバース(多元宇宙)」とは何かを、カリフォルニア大学バークレー校教授で、素粒子物理学、量子重力理論、宇宙論を専門とする著者が、文系にもできるだけわかりやすく噛み砕いて解説しました。 まるで講義をそのまま聞いているような感覚で、量子力学とニュートン力学との違いから、超弦理論、インフレーション理論、ワインバーグの人間原理といった最新の宇宙論のキーワードまでをざっくり把握。 マルチバース(多元宇宙)の考え方が理解できるようになります。 『スパイダーマン』『ドクター・ストレンジ』『エブエブ』……etc. これを読めば、あのSF作品の世界がより深く考察できるようになる!

ユーザーレビュー

  • 並行宇宙は実在するか――この世界について知りうる限界を探る

    Posted by ブクログ

    気恥ずかしくて誰にも言えず、一人スピリチュアルな事を考える夜。人生とは、宇宙とは何か。そんな壮大な思索のお供に最適な一冊。とことん一緒に悩んで、思考の助け舟を与えてくれる。「答えはない、有力な候補としての仮説があるのみ」という姿勢も清々しい。

    もしかすると宇宙は9次元で最も有力な説は超ひも理論だという事だが、私が知る限り、この説をスーッと理解させてくれようなる本にはまだ出合っていない。残念ながら、本書も同じ。だが、入れ子構造だとかパラレルワールドの存在だとか、はたまたドラクエのような平面世界の海の果て(突き当り)からループする挙動の喩えまで、難解な思考に少しずつイメージを与えてくれる。

    0
    2025年11月17日
  • 95%の宇宙 解明されていない“謎”を読み解く宇宙入門

    Posted by ブクログ

    過去、細胞研究のために顕微鏡を覗いていた自分にとっては縁遠いと思われる宇宙について、何か発見があるかもと思い手に取ってみた。

    なんだか難しい相対性理論やら、素粒子やら、量子やら、、なんだか難しいことがわかりつつあったり、まだわからなかったり、ってことがわかった。

    いずれにしてもミクロにおいてもマクロにおいても、『分からない』って浪漫やなぁ。

    1
    2025年09月06日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かったです!!

    現在の宇宙物理学がどこまで進んでいるのか、
    どこまで解明できていて(理論と観測の一致が確認できていて)、
    正直ベースでどこが未解明で、その未解明な部分を説明しようとすると、どのような追加理論が必要となって…
    ということを、僕のような素人にもとても分かりやすく説明されています。

    きっと想像を絶するくらい難解な宇宙のことを、
    ここまでかみ砕いて説明されるのは、本当に苦労されたと思いますし、
    本質を理解出来ていないと出来ないことだと思いました。
    そういう意味で著者の野村さんは凄いと思います。
    (当然本業の研究分野でも凄いのだと思いますが)

    はじめにやあとがきで触

    0
    2025年07月16日
  • 95%の宇宙 解明されていない“謎”を読み解く宇宙入門

    Posted by ブクログ

    宇宙を構成しているエネルギーの総量を計算してみると、驚くべき結果になる。これまで判明している素粒子から重力などのあらゆるものを足し合わせても5%にしかならない。残りの95%は未知のもので満たされていて、いまだに見えないを端的に表現するべくダークマターとダークエネルギーという呼称が付けられている。
    本書のタイトルは、ここに着眼、クローズアップして、これまでに最先端で取り組まれてきた歴史を紹介しながら、難解な言い回しを避け、読者を迷路に引き込むこともなく、わかりやすく最後まで謎の興味を損なうことなく導いてくれる。数多の素粒子論や宇宙論の本が出ているが、これまで曖昧模糊としていた知識や理解が、本書を

    0
    2025年06月28日
  • なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

    Posted by ブクログ

    古い知識のまま止まっていたが、最新宇宙論の「マルチバース理論」が、こんなに刺激的だとは思わなかった!
    野村泰紀教授が出演している動画「ReHacQ」を偶然見たところ、内容のあまりの面白さにハマってしまい、教授が出演している動画を探しては見まくってしまった。
    私自身は完全に理系から脱落した人間。
    文系にもなりきれず、今でも中途半端な感じでいるが、とにかく物理がダメだった。
    高校の時に物理の授業を聞いていても、全く理解できず。
    テストで0点を取ったこともあるくらい、完全に肌に合わないのだと思っていた。
    しかし、こんな大人になってから教授の説明動画を見たら、メチャクチャ分かりやすいじゃないか。
    そも

    0
    2025年05月12日

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