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ユーザーレビュー

  • 感覚史入門 なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか

    Posted by ブクログ

    「感覚」は個人の内側から自然に生まれるものだと思っていましたが、資本主義や技術、社会の変化によって、「何を心地よいと感じるか」「何を欲しいと思うか」まで形づくられてきたのだと気づかされました。

    特に面白かったのは主題のガラスとセロハンの章です。ガラスによって商品を自由に「見る」ことが可能になり、ショーウィンドウが新たな欲望を生み出す。一方で透明性は、人を「見る/見られる」関係にも置く。セロハンもまた、ありのままの商品を見せるようでいて、実際には「何を見せるか」が巧妙に管理されている。その視点がとても新鮮でした。ガラスの登場にウキウキする建築家やガラスは早すぎたから失敗だと言ってる評論家など、詩的で多種多様な引用がその当時の“透明”という技術に対する衝撃を伝えてきます。この第4章だけでも読む価値ありです。

    デパート、喫茶店、パック旅行、遊園地など、消費の変容を語るために扱う題材が多く、全体に長く感じましたが、単純に現代の消費社会・資本主義社会を批判しないところも印象的でした。

    資本主義に感覚まで取り込まれていると知りつつ、私はやっぱりテーマパークもパック旅行も好きです。その矛盾も含めて、自分の「感じ方」がどこから来たのか考えたくなる一冊でした。

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    2026年09月19日
  • 感覚史入門 なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか

    Posted by ブクログ

    美しさや清潔さを感じる理由はなんだろう?前から疑問だったので、「なぜプラスチックを『清潔』に感じるのか」というサブタイトルに惹かれて手に取った。

    感覚史という言葉自体は初耳だったが、時代によって受け取られ方が変わることにも興味があったので面白かった。

    人間が何かを感じることには文脈が不可欠で、そしてその感覚は何からくるのかに関心がある人におすすめです。

    「デザインをするということは、社会を見つめ、人々の生活のあり方に向き合うことでもある。そのプロセスは、私たちが新しい感覚の仕方を知ると同時に、既存の社会の見方を宙吊りにし、異なるフレームのかけ方を発見するきっかけを与えてくれるかも」
    という一節からは、何かを構築する際はその根源に向き合う必要があり、その工程は違う視点を与えてくれるのだと再認識したし、

    「感覚をめぐる認識がどのように制度化され、支配や差別の体系の中で再生産されてきたのかを探ることは、感覚の歴史的・社会的構築性を明らかにするだけでなく、そうした構造が今なお私たちの生の基盤をどのように規定しているかを考える手がかりとなる」ことも教えてくれた。

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    2026年06月13日
  • 視覚化する味覚 食を彩る資本主義

    Posted by ブクログ

    「感覚史入門」の内容をより食産業に特化した形で、変わらずビジネス・テクノロジー・文化史という関心の巻き込み方が楽しくもあり、学ぶべき内容も担保されている。食の文化史などはライター的な書籍はままあるが、こういったものも数少ないながら同様に楽しめる。

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    2026年04月17日
  • 感覚史入門 なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか

    Posted by ブクログ

    プラスチックの件だけだと、軽めのポピュラーサイエンス本のような副題だが、割とがっつり感覚史とはなにかを辿っている。
    題材選択の妙でいくらでも面白くなる学問領域であると思われるが、技術論やマクルーハンの述べるメディア論のようなあらゆるものに通ずる文化史としての面白みもある。

    講義を受けたうえで自分の気になるテーマを掘り下げるような付き合い方が望ましいように思われた。

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    2026年04月04日
  • 感覚史入門 なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    感覚史という学問があるのか…ということで手に取った。

    感覚史といいながら認知や思考をまたぐ、結構幅広な学問だな、と感じた。

    しかし、この学会での議論はどんなふうに進むんだろう。「この時代の○○はこのように感じられたはず」というようなことで見解を開陳しあうのだろうか。

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    2026年09月13日

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