マルク・レヴィンソンの作品一覧

「マルク・レヴィンソン」の「物流の世界史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

ユーザーレビュー

  • 物流の世界史―――グローバル化の主役は、どのように「モノ」から「情報」になったのか?

    Posted by ブクログ

    物流におけるグローバル化の歴史について4段階に分けて書かれた本。ヨーロッパ植民地帝国を核とした第一のグローバル化、戦間期の停滞、戦後GATTを中心とした西側諸国による第二のグローバル化、そして80年代後半以降長距離サプライチェーンを伴った第三のグローバル化が始まった。更に本書ではグローバルサプライチェーンの良い面だけでなくリスク面にも触れられている。中東戦争、台湾有事などの地政学リスクにより再編を求められているグローバルサプライチェーンについて考えるためにも読むべき本。

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    2024年04月18日
  • 物流の世界史―――グローバル化の主役は、どのように「モノ」から「情報」になったのか?

    Posted by ブクログ

    ー 第四のグローバル化の経済的輪郭はすでに明らかになっているが、その政治的輪郭は不明瞭なままである。最も深刻な問題は1世紀近くにわたってグローバル化を推進し、国際関係を形づくってきたさまざまな取り決めが、今後どう変わっていくかということだろう。これらの取り決めも、決して完全なものではなかった。コロナウイルスは、各国が病気に関する情報を共有し、渡航者の健康状態を監視する体制がいかに脆弱であったかを明らかにした。

    だが軍事同盟である北大西洋条約機構から政治同盟であるアフリカ統一機構、さらには貿易ルールを策定する世界貿易機関(WTO) に至るまで、何十年にもわたる外交成果も過少評価すべきではない。

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    2022年05月01日
  • 物流の世界史―――グローバル化の主役は、どのように「モノ」から「情報」になったのか?

    Posted by ブクログ

    これは面白いし興味深い。
    本書でいう物流とはモノだけではなく、ITサービスやエンジニアリングなど無形のサービスも含めた価値の物流という感じ。

    極度な国際サプライチェーンは新型コロナによってその脆弱性があらわになった。シェアリング文化の浸透や全世界で進行する高齢化も、モノへの依存度を下げサービスや経験へのシフトを助長している。

    高い関税や製造サプライチェーンの国内回帰の影響などから、一つの製品をつくりあげるのに何度も国際輸送を経て材料や部品を組み立てていくようなモノの物流は衰退する流れなのかなと感じた。

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    2025年09月05日
  • 物流の世界史―――グローバル化の主役は、どのように「モノ」から「情報」になったのか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正確にこの本を表すなら「グローバリゼーションの歴史」あたりが適切だと思うんだけど、まぁ原題が「Outside the Box: How Globalization Changed from Moving Stuff to Spreading Ideas(アウトサイド・ザ・ボックス グローバリゼーションはいかにして「モノの移動」から「アイデアの拡散」へと変化したのか?)」と、同作者の『コンテナ物語』を強く意識したものになっているので、知らない読者と知っている読者のいいとこ取りをするためにこのタイトルにしたのかもしれない。
    いや、誤解を招くとは思うけどさ…。

    グローバル化が当たり前になった今から

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    2024年12月15日
  • 物流の世界史―――グローバル化の主役は、どのように「モノ」から「情報」になったのか?

    Posted by ブクログ

    比較優位説に基づいた国際分業を補強する国際物流を通じて発展してきたグローバル経済において、その付加価値の主体がどのようにして「モノ」から「情報」に移っていったかがまとめられた良い本である。昨今、物流に従事するドライバーなどの待遇が問題にされているが、この本に示唆されてあるように、主役が「情報」に移ったことも1つの原因なのかもしれない。

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    2024年06月22日

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