マルク・レヴィンソンの作品一覧
「マルク・レヴィンソン」の「物流の世界史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「マルク・レヴィンソン」の「物流の世界史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ー 第四のグローバル化の経済的輪郭はすでに明らかになっているが、その政治的輪郭は不明瞭なままである。最も深刻な問題は1世紀近くにわたってグローバル化を推進し、国際関係を形づくってきたさまざまな取り決めが、今後どう変わっていくかということだろう。これらの取り決めも、決して完全なものではなかった。コロナウイルスは、各国が病気に関する情報を共有し、渡航者の健康状態を監視する体制がいかに脆弱であったかを明らかにした。
だが軍事同盟である北大西洋条約機構から政治同盟であるアフリカ統一機構、さらには貿易ルールを策定する世界貿易機関(WTO) に至るまで、何十年にもわたる外交成果も過少評価すべきではない。さまざまな欠陥があったとはいえ、これらの機構は世界中の武力紛争の頻度を減らし、その拡大を防ぎ、何十億もの人々の生活水準に著しい向上をもたらした。
2010年代に起きたグローバル化に対する政治的攻撃の最大の目的は、国際協力を妨害することにあった。こうした攻撃によって、リージョナル化がグローバル化に取って代わることも予想される。 研究者のなかには、米中の動きが重なって「世界が従来型のブロック政治ブロック経済へと引き戻されるかもしれない」と指摘する声もある。しかしそれも確実ではない。いま私たちの前に立ちふさがっているさまざまな障害は、リージョナル化をも阻むものだからである。 ー
非常に示唆に富んだ作品であるが、“第四のグローバル化”がどのようなものになっていくのか、最後の部分の考察がやや物足りない。物流の世界史という観点では、グローバル化がどのように進んできたのかがよく分かる作品だった。
個人的には『コンテナ物語』の方が面白かったかな。
Posted by ブクログ
正確にこの本を表すなら「グローバリゼーションの歴史」あたりが適切だと思うんだけど、まぁ原題が「Outside the Box: How Globalization Changed from Moving Stuff to Spreading Ideas(アウトサイド・ザ・ボックス グローバリゼーションはいかにして「モノの移動」から「アイデアの拡散」へと変化したのか?)」と、同作者の『コンテナ物語』を強く意識したものになっているので、知らない読者と知っている読者のいいとこ取りをするためにこのタイトルにしたのかもしれない。
いや、誤解を招くとは思うけどさ…。
グローバル化が当たり前になった今から見ると不思議なことだけど、昔は主に運送などの点からグローバル化することのデメリットが多かった。発想としてないわけではないんだけど、コストとリターンがあってなかったんだな。
ただ、そこからメリットが上回ってくると、サプライチェーンという形で企業は一気に発達しだす。
それはある程度まで上手くいっていて(日中韓とかね)いたけど、消費のカタチが「モノ」から「情報」へ移ったことで、これまでの見え方だと見えにくくなってしまったものもある…というあたりかな。GDPが当てにならないのはこういったケースで、国主導で見ること、あるいはビジネスを補助金なんかでコントロールすることはどこまで通用するのかなぁ、という。
主題ではないけど、EUなどのグローバルの枠組みが、世界戦争を防ぐ役割を担っているというのは気付かなかったので良い指摘だった。
世界は複雑化してくけど、それは誰かが暴走しないようにする安全弁が多くなっている結果かもしれないね。