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「勝又基」の「親孝行の日本史 道徳と政治の1400年」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「勝又基」の「親孝行の日本史 道徳と政治の1400年」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「親孝行」と聞くと、何やら胡散臭さを感じてしまう。儒教思想、封建制、教育勅語、軍国主義といった言葉が連想されるのだ。
といっても、近代以前は、人権や平等といった概念自体がなかったし、親あるいは祖先を敬う、考を尽くすといった考えを否定する気はない。また江戸時代などは、幕府や藩によって盛んに顕彰が行われていたこともあり、考思想や考子(孝行する人)が、世の中で好まれてきたのも事実である。
しかし、それが為政者の支配体制強化に利用されてきた事実があることも確かだろう。考は忠につながるからだ。しかし、太平洋戦争のさかな日本の敗色が濃くなるにつれて、考よりも「忠」自体を、教育勅語より軍人勅諭