勝又基のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすい本だった。
「親孝行」とは何か
道徳の根っこにあるようなこの問いを、歴史をたどりながら丁寧に整理してくれる一冊だ。
そもそも孝行という考え方はどこから来たのか。当然ながら中国からだ。そしてインド発祥の仏教が中国を経由して日本に入ってきた際、孝の思想も仏教に取り込まれた。だから日本のお坊さんが親孝行を説法することがあるが、もともとの仏教にその概念はないのだ。(悪いことすると畜生に生まれ変わるとか、そういうのも同じ)
また、親孝行とはいえ「親への無条件の服従」ではないと、孔子自身も言っている。
とはいえそれが難しいことも認めており、古来の中国社会でも簡単ではなかったようだ。
世の中 -
Posted by ブクログ
「親孝行」と聞くと、何やら胡散臭さを感じてしまう。儒教思想、封建制、教育勅語、軍国主義といった言葉が連想されるのだ。
といっても、近代以前は、人権や平等といった概念自体がなかったし、親あるいは祖先を敬う、考を尽くすといった考えを否定する気はない。また江戸時代などは、幕府や藩によって盛んに顕彰が行われていたこともあり、考思想や考子(孝行する人)が、世の中で好まれてきたのも事実である。
しかし、それが為政者の支配体制強化に利用されてきた事実があることも確かだろう。考は忠につながるからだ。しかし、太平洋戦争のさかな日本の敗色が濃くなるにつれて、考よりも「忠」自体を、教育勅語より軍人勅諭