作品一覧

  • 田舎の思考を知らずして、地方を語ることなかれ~過疎地域から考える日本の未来~
    4.0
    日本の国土に占める過疎地域の割合は約60%。「田舎は危機的状況にある」「過疎地域は悲惨」――。「田舎=過疎地域」にはネガティブな言説が付いてまわる。しかし、こうした言説の多くは「都心の思考」で発信され、「都市部の都合」を田舎に押しつけている。だが、田舎は本当に悲惨なのか? 都会の思考とは異なる合理性に裏打ちされた「田舎の思考」を明らかにし、過疎地域で暮らす人びとの日常を通して日本の未来を考える。
  • 田舎はいやらしい~地域活性化は本当に必要か?~
    3.9
    「私も都心で暮らしていたころは、過疎地域の活性化は正論だと考えていた。そうした思い込みのようなものが、過疎地域での暮らしを通して少しずつ変わっていった。なぜなら、そこには変わらないことを望む人びとの姿があった。何一つ変わることなく、どこにも飛び立たず、廃れ、寂れ、衰えていくことを望む人びとの姿があった」(本文より)過疎地域在住12年の著者が調査をもとに過疎地域の“本音と建前”を鋭く描き出す。
  • 価値観の多様性はなぜ認められないのか
    値引きあり
    -
    外国人観光客や外国人労働者が増え続けている日本にあって、今一度、価値観の多様性について考えてみては如何でしょう。 価値観の多様性はなぜ認められないのか? そもそも価値観の多様性とは何なのか? 価値観とは?多様性とは? 何を認め、何を認めないのか。 考えれば考えるほど、よくわからないことだらけです。 じつは余り深く考えず、自由や平和のような便利な言葉として「価値観の多様性」といった言葉を使っている側面が大きいのではないでしょうか。 本書は専門書にありがちな小難しい話はほとんどありません。気を楽にしてひとつの読み物として目を通してみてください。 読み終わったあとには価値観の多様性に対する見方が変わって、きっとまわりの景色が違って見えるでしょう。 本書は価値観の多様性に興味があるすべての人のために書かれています。 (※本書は2019/9/16に日本橋出版より発売された書籍を電子化したものです)

ユーザーレビュー

  • 田舎の思考を知らずして、地方を語ることなかれ~過疎地域から考える日本の未来~

    Posted by ブクログ

    独善的な考えにならないためにも、地方創生やまちおこし、地方移住に関心がある方には一度読んでいただきたい一冊です。
    過疎地域対策としてのこれまでの国の政策などについても勉強になる内容でした。

    0
    2025年11月28日
  • 田舎の思考を知らずして、地方を語ることなかれ~過疎地域から考える日本の未来~

    Posted by ブクログ

    そこそこ納得できた。
    地方論や他には農業の話などでは、結局のところわからないものが多かった。
    地域の仕方があるといっても、漁業などで獲れる時には獲ってしまうなどの癖はなんとかした方がいいと思うのだが、どうだろう。何も浮かばない。
    そこで考えていると、地方がというだけでなく現代の問題も感じた。自分で考えを変えられないのならネットで知が広がっても偏るだけ、セルフフィルターバブルで拡大するだけ。謙虚さがないのなら、情報インフラが拡大してもどうしようもない。これが分断の世界なのだろうし。
    そんな中にいる現在の人々には、どうしようもないことのようにも思えた。
    地方にいくと、今の子供はもっと図太くたくまし

    0
    2025年10月26日
  • 田舎はいやらしい~地域活性化は本当に必要か?~

    Posted by ブクログ

    この本を読んで膝を打ってしまうアナタは、登場する「田舎のヒト」に似たキャラクターの人物に日々悩まされていて、「そう、そのとおり。やっぱり思っていたとおりなんだ」と溜飲を下げるカタルシスを感じているだけかもしれない。
    田舎者は、自分たちのしきたりやルールを教えないことによって外部の人を藁人形扱いする。自分はできるだけ悠然としつつ、他人に汗をかかせ責任をとらせる行動が染み付いている。マイルールを勝手に拵え、他人には過剰干渉して押し付けるが、自分が言われたら往々にしてつむじを曲げる・・。ものごとは曖昧にしておくことを上とし、年長者を立て、恥を欠かせないように若いものが苦労する・・。
    いや、これは別に

    0
    2022年03月10日
  • 田舎の思考を知らずして、地方を語ることなかれ~過疎地域から考える日本の未来~

    Posted by ブクログ

    国主導で様々な地域発展の施策が行われてきたが、中央集権的な発想による都市部の考え方の押し付けであり、地方が独自に考える地方のあり方を目指してはどうかという提言だった。

    地方は変わりたくないが、変わらないと地方は消滅するぞという、なかば脅迫めいた思考が蔓延る。地方に補助金を落とすために必要なことなのだろうが、ちぐはぐな感じが否めない。

    本当に変わりたいという志がある地方に必要なお金が回るように、地方がそれぞれのあるべき姿を目指した取り組みにお金を使えるように、画一的な補助の仕組みではなく、柔軟なあり方が検討されるべきではないかと思う。

    また補助だけでなく、地方で活躍するプレーヤーを見つける

    0
    2025年11月29日
  • 田舎の思考を知らずして、地方を語ることなかれ~過疎地域から考える日本の未来~

    Posted by ブクログ

    北陸地方出身で地元が嫌で嫌で仕方なく上京してきた人間としては、田舎の現状や住民の思考、生活様式の説明に頷くばかり。ハッキリ言って地元をバカにし続けてきた私だが、本著で都会と地方それぞれの思考を尊重する重要性がよく理解できた。やや印象論に終始する箇所はあったが、少なくとも私は著者の主張は全くの事実で、最後の提言には胸の空く思いがした。

    0
    2025年10月12日

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