作品一覧

  • 葬儀から壊れていく家族
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    「家族ほど外から見えないものはない。一見幸せそうな家族であっても、裏側から見ると、全く別の家族像が浮かび上がってくる」。そう著者は語る。 互いの努力で平穏を維持してきた普通の家族が、お葬式に始まる弔いの儀式を重ねていくうちに溝が深まり、やがて断絶に至ってしまう――亡き人を偲び、あたたかく見送る弔いの場をきっかけに起こる家族の悲劇。 10年以上にわたり家族問題を取材してきた著者が、「葬儀」に軸足を置き、家族関係の難しさ、「モラル」と「負の感情」がせめぎ合う人たちの苦悩に迫るノンフィクション。
  • 絶縁家族 終焉のとき
    4.4
    親子ほど不可解で答えのない関係はない! 2021年5月6日、NHK「クローズアップ現代+」が、家族問題をテーマにした「親を棄ててもいいですか?~虐待と束縛を越えて~」を放送し、SNS上で大きな反響を呼んだ。これは、家族関係に悩み、絶縁状態に苦しんでいる人がいかに多いかを示すものだった。 親子愛・家族愛信仰が強固な日本では、親子の縁は容易く切れるものではない。親からの虐待、ネグレクト、過干渉や束縛に悩んできた40代、50代の人が老いた親から解放されたくても、親も社会も子が親の面倒をみるのは当然と考えている。  問題を抱えた家族とその葬送について7年にわたり取材を重ねてきた著者が、“絶縁家族”の実態と、絶縁状態のまま家族の死を迎えた人の苦悩を浮き彫りにするノンフィクション。

ユーザーレビュー

  • 絶縁家族 終焉のとき

    Posted by ブクログ

    親族が抱えている問題はどこにでもあるのに
    揉め事やゴタゴタは表に出ない

    合わない人と付き合い続けることはない、だけどみんなどうしているんだろ…と思っていたところこの本の存在を知った。

    親のエゴや資産の独り占め、成程…と穏やかな気持ちになった。
    仲の良い家族が羨ましいけど、その人たちにウチは…なんて言っても理解してもらえないだろうからね。
    この本の第二章の例はまさに私のようで
    心の準備が出来ました。

    出来ることを出来るだけやるそれだけだな…と。

    0
    2022年09月11日
  • 絶縁家族 終焉のとき

    Posted by ブクログ

    大嫌いな親といくら疎遠にしていても、いつか親の介護や看取りと向き合わなくてはならない時が来る。
    でも、家族の責任を放棄して介護も看取りも業者に任せる方法もあるんだと知って、気持ちが楽になりました。
    終末期になってまでも毒を吐き続ける母の言葉に傷つき、丸2ヶ月母のいる施設から足が遠のいていましたが、この本の中にある言葉が力をくれました。
    コロナが落ち着いたら、また母のところを訪ねて行きます。
    時給の高いバイトだと自分に言い聞かせて。

    0
    2022年02月01日
  • 絶縁家族 終焉のとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルの副題をみて、最後には親子だから分かりあえるって話かなとパラパラページをめくったら違った。親がどこまでも子供の人生を否定したり、壊したりって、オマエ親だろ、何やってんだバカヤロー!って感じでした。しまいに著者のストーリーまで来たら、え?子どもをめでたく授かったら親が呪う?この本を書けた著者の力に敬服すると共に、何故書いたのか考えた。これは復讐じゃない。これから良い人生を送って欲しい人々に同じような事が起こらない為の祈りだ!

    0
    2022年01月07日
  • 葬儀から壊れていく家族

    Posted by ブクログ

    今、まさに自分の身に降りかかっている出来事で、沸々とした思いに囚われているところでした。
    この本を読んで私だけでなく、どこの家族、個人にも起こり得る出来事であり、思いであるんだとわかり救われた気分です。
    弔いとは、亡くなった人を1人1人が違う立場、思いで偲ぶものであり、そこに残された家族の意見のぶつかり合いや、見栄や妬みの入った葬儀など、私にとって本当に無意味だと思った。
    そして改めて自分の時の弔の仕方を考えさせられました。自分の時は、本当にごくごく身近な人たちだけで静かに見守り、私らしい旅立ちで送り出してくらたら、という思いが浮き彫りにされました。
    それによって死への負の気持ちが少し柔らいだ

    0
    2025年10月27日
  • 絶縁家族 終焉のとき

    Posted by ブクログ

    正直読んでいて救いがないような話もあり。
    親子ほど不可解で危険で、答えのない関係はない!と帯に書かれているように答えもしくはゴールが見えない親子関係に読んだ後辛くなる。
    けれども、そんな家族関係に手助けをしてもらえるサービスや自身との心の向き合い方や自身の最後についても参考になる話が書かれている。
    これからの親の見送り、自身の見送られ方はこれという形ではなく自由なものになっていくのはとても良い事だと思うしそのための準備の必要性を感じた。

    0
    2022年06月08日

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