【感想・ネタバレ】絶縁家族 終焉のときのレビュー

あらすじ

親子ほど不可解で答えのない関係はない!

2021年5月6日、NHK「クローズアップ現代+」が、家族問題をテーマにした「親を棄ててもいいですか?~虐待と束縛を越えて~」を放送し、SNS上で大きな反響を呼んだ。これは、家族関係に悩み、絶縁状態に苦しんでいる人がいかに多いかを示すものだった。

親子愛・家族愛信仰が強固な日本では、親子の縁は容易く切れるものではない。親からの虐待、ネグレクト、過干渉や束縛に悩んできた40代、50代の人が老いた親から解放されたくても、親も社会も子が親の面倒をみるのは当然と考えている。

問題を抱えた家族とその葬送について7年にわたり取材を重ねてきた著者が、“絶縁家族”の実態と、絶縁状態のまま家族の死を迎えた人の苦悩を浮き彫りにするノンフィクション。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

親族が抱えている問題はどこにでもあるのに
揉め事やゴタゴタは表に出ない

合わない人と付き合い続けることはない、だけどみんなどうしているんだろ…と思っていたところこの本の存在を知った。

親のエゴや資産の独り占め、成程…と穏やかな気持ちになった。
仲の良い家族が羨ましいけど、その人たちにウチは…なんて言っても理解してもらえないだろうからね。
この本の第二章の例はまさに私のようで
心の準備が出来ました。

出来ることを出来るだけやるそれだけだな…と。

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2022年09月11日

Posted by ブクログ

大嫌いな親といくら疎遠にしていても、いつか親の介護や看取りと向き合わなくてはならない時が来る。
でも、家族の責任を放棄して介護も看取りも業者に任せる方法もあるんだと知って、気持ちが楽になりました。
終末期になってまでも毒を吐き続ける母の言葉に傷つき、丸2ヶ月母のいる施設から足が遠のいていましたが、この本の中にある言葉が力をくれました。
コロナが落ち着いたら、また母のところを訪ねて行きます。
時給の高いバイトだと自分に言い聞かせて。

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2022年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの副題をみて、最後には親子だから分かりあえるって話かなとパラパラページをめくったら違った。親がどこまでも子供の人生を否定したり、壊したりって、オマエ親だろ、何やってんだバカヤロー!って感じでした。しまいに著者のストーリーまで来たら、え?子どもをめでたく授かったら親が呪う?この本を書けた著者の力に敬服すると共に、何故書いたのか考えた。これは復讐じゃない。これから良い人生を送って欲しい人々に同じような事が起こらない為の祈りだ!

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2022年01月07日

Posted by ブクログ

正直読んでいて救いがないような話もあり。
親子ほど不可解で危険で、答えのない関係はない!と帯に書かれているように答えもしくはゴールが見えない親子関係に読んだ後辛くなる。
けれども、そんな家族関係に手助けをしてもらえるサービスや自身との心の向き合い方や自身の最後についても参考になる話が書かれている。
これからの親の見送り、自身の見送られ方はこれという形ではなく自由なものになっていくのはとても良い事だと思うしそのための準備の必要性を感じた。

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2022年06月08日

Posted by ブクログ

知り合いの知り合いが書いた本として紹介された。

「愛着障害」という言葉を聞いたことがあったものの、よく理解できなかったのが、この本のこの部分を読んで腑に落ちた。
p77
*「愛着」とは親に対する安心と安全をベースとした信頼関係を意味する。

著者は精神科医の高橋和巳氏の著書から以下を引用する。
*「ほとんどの人は、優しい母親であろうが、厳しい母親であろうが、愛着関係が成立していた環境で育っている。しかし、少数の子どもたちは(おそらく人口の五~十パーセント)母親と愛着関係を持てず、つまり愛着障害を抱えたままに独りぼっちで育っている」

この本の本筋とは離れるが、愛着障害とは優しい母親に愛情いっぱいに育てられれば生じないと思っていたので、厳しい母親に厳しく育てられても、信頼関係があれば怒らないと知って驚いた。

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2022年08月16日

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