中村正人の作品一覧
「中村正人」の「完全図解 心臓病のすべて」「ガチ中華移民 日本で増殖する「本場中華料理」の謎」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
東京を中心に増殖した「ガチ中華」、中国の人々が自分たちのために日本ナイズされていない地元の本格料理を提供する店についての本。ゆるく有名店を紹介するような本ではなく、歴史、現状や勢力図、展望などかなりの情報量を持って書かれる骨太な本である。
その情報量を支えているのは著者が自ら足を運び食べ歩いて店主たちと交流した経験と人脈、著者の運営するガチ中華愛好コミュニティの口コミ。それらに支えられた実直な分析は一読の価値ありだし、紹介される店や料理はどれも魅力的で美味しそう。
目まぐるしい中国の変化にしたがい、中華料理店を経営する担い手の属性もどんどん変化しているというのが面白かった。日本人を相手にしないがゆえに本場の味を出せるというガチ中華の魅力と、それゆえ集客に限界があるという弱みが表裏一体なのは考えさせられる。
読んでいてテンションが上がったのは、四川料理のガチ中華店のくだりで白身魚の花椒衣揚げの「椒塩魚柳」という料理が出てきたときだ。読んでいて、これ、私がよく行く中華料理店で必ず頼むお気に入り「白身魚の辛子炒め」ではないか!と気がついてびっくりした。私が通っている店は1970年代からあるとのことなのでこの本で言うガチ中華とは違うと思うが、その欠片が身近に見つかったようで嬉しい。紹介されているガチ中華の店で「椒塩魚柳」を食べてみたいなあとわくわくしている。
Posted by ブクログ
東京ディープチャイナ研究会の代表である中村正人さんによるディープチャイナについて要領よくまとめられた本。同会による食べ歩きガイドは別にあるが、これはなぜ今ディープチャイナなる飲食店ができ、それはどのような人によって営まれ、またどういう客が利用しいるか、どういうバリエーションがあるかなどについて包括的に書かれている。本書で取り上げられている店のうち行ったことのある店も数多く取り上げあれ、思い出が蘇ることもあった。
なぜ日本語のメニューがない場合があるのか、また日本語も解さない人が多いのはなぜか、ランチメニューがない店はどうなのかなど知りたいことで書かれていないこともあった。
確かにディープチャイナは中国人による店だが、日本の経済状態やエスニック食に対する受容力とも関係しているので、中国文化の話でもあり、日本社会の話でもある。
まだまだ訪ねてみたいディープチャイナの店はたくさんあるので、興味は尽きない。