あらすじ
「麻辣の海に沈むほど見えてくる、ネオ中国人の姿と、彼らが舞台として選んだ日本社会のいま。読めないナゾ漢字の向こうには日中関係のリアルがある。胃袋から現代を知る、美味しいドキュメント」
『カレー移民の謎』・室橋裕和 推薦!
ガチ中華とは、グローバルに広がる21世紀の現代料理である――
長年親しまれてきた町中華とも、横浜中華街を代表とする中華街の料理とも別モノの、新しく多様な本場中華料理〈ガチ中華〉は、いったいどんな料理で、誰が、なぜ、どのようにして日本に持ち込み、東京を中心にこれほど多く出店されるに至ったのか。
急速に経済成長した多民族国家・中国や、日中間の長い歴史の中で変化した中国移民の来歴……。「外国人問題」が注目されるいま、東京ディープチャイナ研究会代表・中村正人が、ガチ中華を通して日本の多文化社会の姿を描く。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
東京を中心に増殖した「ガチ中華」、中国の人々が自分たちのために日本ナイズされていない地元の本格料理を提供する店についての本。ゆるく有名店を紹介するような本ではなく、歴史、現状や勢力図、展望などかなりの情報量を持って書かれる骨太な本である。
その情報量を支えているのは著者が自ら足を運び食べ歩いて店主たちと交流した経験と人脈、著者の運営するガチ中華愛好コミュニティの口コミ。それらに支えられた実直な分析は一読の価値ありだし、紹介される店や料理はどれも魅力的で美味しそう。
目まぐるしい中国の変化にしたがい、中華料理店を経営する担い手の属性もどんどん変化しているというのが面白かった。日本人を相手にしないがゆえに本場の味を出せるというガチ中華の魅力と、それゆえ集客に限界があるという弱みが表裏一体なのは考えさせられる。
読んでいてテンションが上がったのは、四川料理のガチ中華店のくだりで白身魚の花椒衣揚げの「椒塩魚柳」という料理が出てきたときだ。読んでいて、これ、私がよく行く中華料理店で必ず頼むお気に入り「白身魚の辛子炒め」ではないか!と気がついてびっくりした。私が通っている店は1970年代からあるとのことなのでこの本で言うガチ中華とは違うと思うが、その欠片が身近に見つかったようで嬉しい。紹介されているガチ中華の店で「椒塩魚柳」を食べてみたいなあとわくわくしている。
Posted by ブクログ
分類が間違ってる気もするけれど、まあいいか。最近の中国からの移民の皆さん、やっぱりかなり豊かな人たちなんだ。当たってた。パリのアメリカ人的な。単向街書店の話、すごく腑に落ちた。入管の変化の後どうなるんだろう?
Posted by ブクログ
東京ディープチャイナ研究会の代表である中村正人さんによるディープチャイナについて要領よくまとめられた本。同会による食べ歩きガイドは別にあるが、これはなぜ今ディープチャイナなる飲食店ができ、それはどのような人によって営まれ、またどういう客が利用しいるか、どういうバリエーションがあるかなどについて包括的に書かれている。本書で取り上げられている店のうち行ったことのある店も数多く取り上げあれ、思い出が蘇ることもあった。
なぜ日本語のメニューがない場合があるのか、また日本語も解さない人が多いのはなぜか、ランチメニューがない店はどうなのかなど知りたいことで書かれていないこともあった。
確かにディープチャイナは中国人による店だが、日本の経済状態やエスニック食に対する受容力とも関係しているので、中国文化の話でもあり、日本社会の話でもある。
まだまだ訪ねてみたいディープチャイナの店はたくさんあるので、興味は尽きない。
Posted by ブクログ
サラッと流し読みだが、中国と台湾にしばらく住んでいたことがあったので、内容は理解できておもしろかった。特に中華料理がどんな風に日本に浸透したかなど知らない事が多かったので読んで良かった。