作品一覧

  • 比較文学比較文化ハンドブック
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    1巻3,190円 (税込)
    分断の時代に改めて問う 「比較」研究の叡智 19世紀フランスで生まれた学問「比較文学」は、130年を経て文化・芸術をも対象として発展してきた。その基本概念から最新の研究ジャンルまで幅広いテーマを解説した、比較研究の過去・現在・未来を「読む事典」であり、さまざまな書物への導きとなる一冊。 【主要目次】 本書の使い方 総 説 第Ⅰ部 比較研究の理論、重要概念 [歴史・概念] 比較/比較文学/世界文学/「文学理論」と比較文学/フランス派とアメリカ派/間テクスト性/近代・近代性(modernity)/比較史/ナショナリズムと国民文学/比較「文学史」/越境文学/普遍 [方法] エクスプリカシオン・ド・テクスト (explication de texte)/影響・受容研究/対比研究/たとえ/物語論(ナラトロジー)/蔵書研究/比較文学と定期刊行物(新聞・雑誌)/カノン形成、脱カノン/創作と言語越境/再話研究 [翻訳] 翻訳/翻訳文学/翻案・改作/訳語/文化の翻訳/通訳/重訳/翻訳者の使命/映像翻訳/機械翻訳/自己翻訳 [ジャンル別比較文学] 比較詩学/比較演劇/小説の勃興/能と謡曲/近代詩/詩のモダニズム/幻想文学/探偵小説(ミステリ)/児童文学/ネイチャーライティング(自然文学)/文学と政治/神話・伝説・伝承・民話・説話/動物文学/自伝・自伝文学/文学賞・ノーベル文学賞 [比較芸術] 比較芸術/クロスジャンル/アダプテーション論/ジャポニスム/文学と絵画/文学と写真/文学と映画/挿絵・イラストレーション/文学と音楽/美術と建築/スポーツとアート/国際的な合作や共同制作/漫画・アニメ/舞踊の越境/楽器の越境 [比較文化] 比較文化/異文化理解/ポストコロニアル/ジェンダーとフェミニズム、クィア批評/階級/言語相対論と文化相対主義/文化交流と文化交渉/文明の衝突とグローバリゼーション/戦争と占領/留学(体験)/亡命、ディアスポラ/中東・西アジア/他者論、異人論/比較日本文化論/日本人論/外地(体験)/エスペラント [東アジアにおける比較文学比較文化] 韓国/中国/台湾/東アジアのモダニズム/漢文学と日本(前近代)/植民地(満洲)の日本語文芸/在日文学/東アジア藝術における西欧 第Ⅱ部 比較研究の読書案内——比較文学・比較芸術・比較文化を深く知るために 比較文学への道/初めて学ぶ人の本棚/文庫・新書の本棚/もっと読みたい人の本棚/より深く研究したい人の本棚 第Ⅲ部 専門研究への道しるべ 1比較研究者になるために/2比較文学関連学会(国内)/3国際比較文学会(ICLA)/4フランスの学校教育とexplication de texte/5世界と日本の比較文学雑誌/6各国の比較文学研究史 フランス アメリカ カナダ ロシア 韓国 中国/7比較文学比較文化の教育現場と将来/8オーラルヒストリー:比較文学者に聞く 事項別参考文献 人名索引 著者一覧 【本書「総説」より】 例えば夏目漱石の作品は、近代日本とか日本語だけに縛られた存在ではない。 ――(中略)―― 漱石が近代日本の急速な近代化・西欧化について思索を深めていった軌跡をたどる一方で、日本が併合した植民地に対する漱石の立ち位置はどのようであったのかを考えてみる。そんなところから、比較文化的な視野が拓けてくる。漱石は日本語でのみ著述する作家であったが、例えば彼と同時代の、日本語と韓国語の双方を用いて書いた作家を、私たちはどのように読むことができるのだろうか。このように比較文学の方法は、文学のみならず、芸術や文化を対象とする時にも応用することができる。ひいては、人間や社会が孤立し自閉した存在ではなく、様々な要素が混淆して共存する存在でもあると気づく第一歩にもなる。 本書はこうした理念にもとづいて、比較文学・比較芸術・比較文化に関して日本で初めて編まれたハンドブックである。このハンドブックは研究と読書の海に乗り出すための航海の指針であり、随伴者(コンパニオン)でもある。今回、数十名に及ぶ専門家たちがここに集結し、一般読者や初学者に向けて、さらには研究者の参照にも耐えうるように、平易で深く、読んで面白い「読む事典」にもなることを心がけて執筆した。
  • よみがえる田園都市国家 ──大平正芳、E・ハワード、柳田国男の構想
    5.0
    1巻935円 (税込)
    1980年に当時の大平正芳首相のもと、当代一流の知を結集してつくられた「田園都市国家構想」。それは人間的で文化的な国家を目指すすぐれた長期的国家ビジョンであった。その構想の原点となったエベネザー・ハワードの田園都市構想、それを発展させた農政学者・柳田国男による知られざる日本独自の分権的田園都市構想を検証。大平構想にあった家庭や地域コミュニティ、自然や文化の回復、そして国家と都市、地方が調和して発展するというビジョンを21世紀に再生させる試み。
  • マイケル・ポランニー 「暗黙知」と自由の哲学
    4.0
    20世紀の「万能人」のユニークな思想 本邦初の本格紹介。科学の根源を問い、暗黙知理論を提唱した異色の科学哲学者。科学のみならず経済学・哲学・宗教学の分野においてもユニークな思考を展開した希代の天才の思想の全貌を初めて紹介する。(講談社選書メチエ)

ユーザーレビュー

  • よみがえる田園都市国家 ──大平正芳、E・ハワード、柳田国男の構想

    Posted by ブクログ

     故・大平正芳総理は、「田園都市構想」を皮切りに、当代一流の学識者を集めて「9つの政策研究会」を設置。盟友・田中角栄氏の『日本列島改造論』は、地方への配分を手厚くしようとしたのに対し、この「田園都市構想」は「都市に田園のゆとりを、田園に都市の活力を」のスローガンのもと、日本全体の「本格的な長期的国家ビジョンが描かれ提出された」とあります。本書は、この構想のもととなったE・ハワードの『明日の田園都市』と、関連した柳田国男氏の『都市と農村』を軸に詳述しています(こうした流れを汲んだ今の「デジタル田園都市構想」は、単にITを推進しようというのみで、国家感に乏しいと著者は少々手厳しいです)。

     「田

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    2023年03月23日
  • マイケル・ポランニー 「暗黙知」と自由の哲学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    暗黙知、コミットメント(投錨)、「住み込み」は、メルロポンティの知覚の現象学と
    マイケルポランニーの論説との共通部分だとのこと。

    とかく、西洋というと文書化の文化だというが、そんなことはないことが分かる。
    西洋における暗黙知について考えるきっかけになった。

    消極的自由と積極的自由の共通部分に公的自由があるというのが、図で説明がある。
    多中心性というのも、図があるのでよくわかる。

    社会経済学の草分けである「大転換」を書いたカールポランニーが兄だとのこと。
    原著を読んでみたくなった。

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    2011年09月14日
  • マイケル・ポランニー 「暗黙知」と自由の哲学

    Posted by ブクログ

    相互調整。自己放棄は受容していくこと
    暗黙知は文節化されないこと。明文化は自己中心的な解釈による積極的関与。

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    2023年01月11日

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