作品一覧

  • 近代日本メディア議員列伝・14巻 上田哲の歌声 Why not protest ?

    上田哲の歌声

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,970円 (税込)
    NHK記者としてポリオ撲滅運動を主導し名を挙げた上田哲は、NHK労組委員長を務め「NHKの闇将軍」「上田天皇」などと呼ばれた。1968年NHKを退職し、参院選初当選。74年参院選では東京地方区トップ当選、79年衆院議員に転じ外交・防衛問題で論陣をはった。93年衆院選で落選、小選挙区比例代表並立制を受け入れた社会党を批判し離党、護憲新党あかつきを結成。人間関係の政治家は抵抗なき時代をどう生きたか。
  • 偏愛的ポピュラー音楽の知識社会学 愉しい音楽の語り方

    偏愛的ポピュラー音楽の知識社会学

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    誰でも簡単に楽しめるがゆえに、日々量産されるポピュラー音楽に対する「語り」。でもそこには、多くの人が気づいていない、さまざまな「思い込み」が隠されている。その起源やメカニズムを明らかにする著者の人気講義〈共通教養特講―ポピュラー音楽の知識社会学〉を元に書き下ろした、愉しく読める社会学入門。小中高生のときから親しんできた音楽について知識社会学的に考えることが、いかに愉しいことかを体感できるテキスト。
  • 大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

    大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

    ビジネス・実用

    3.3
    1巻1,034円 (税込)
    一九二〇年代から三〇年代、大阪市は「大大阪」と呼ばれ、人口で東京を抜き、日本最大の都市として存在感を際立たせていた。しかし、大大阪は、中央の東京に対抗することで、むしろ独自性を喪失していく――。本書は、大衆社会におけるラジオ、吉本興業、職業野球、宝塚歌劇など多様な切り口を通じて、その軌跡を追う。「大阪らしさ」の源流を描き出しながら、現在まで続く日本社会の均質性の問題を照らす試み。 目次 まえがき 序 章 大大阪が隔てる二つの世界 第1章 大阪放送局始末記――「既得権益打破」が生んだもの 1 放送の主導権を奪え!――新旧実業家たちの攻防 2 大電買収事件――大阪放送局の前哨戦 3 日本放送協会へ――そして官僚支配だけが残った 第2章 ラジオが夢見た国民文化――均質な言語空間の創造 1 声の中央集権化 2 BKが夢見た「完璧なコミュニケーション」 第3章 吉本は「大阪的」か?――「大衆」の発見と「大阪」の没落 1 吉本と「大衆」の出会い 2 漫才は「大阪人」のためにあらず 3 漫才のメディア論 第4章 職業野球とタカラヅカ――見世物としての近代 1 阪急文化圏とはいかなる場所か? 2 職業野球の源流――西洋文化と武士道のキメラ 3 見世物か? 教育か?――職業野球と宝塚歌劇の共通性 終 章 文化的であること、放置すること あとがき 主要参考文

ユーザーレビュー

  • 大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

    Posted by ブクログ

    人と同じになりたい、人は同じでなければならない。これを「均質化の欲望」と言う。このことを考えるうえで、本書は大阪の文化を取り上げる。大阪の文化は一般的に他の地方とは違うと**、その特殊性が注目される。しかし、果たしてそうか。ガメツイ商人の町として知られ**、吉本の漫才を中心に笑いのエンターテイメントが溢れ、一般の大阪人の会話自体が漫才のようだなどとイメージされる。しかし**、一見特殊性が強調される大阪の文化は、特殊性と「均質化の欲望」のジレンマに陥り、古い時代の大阪の文化とは別物になっていった。それが今の、全国的にイメージされている大阪なのだと著者は**言う。
    例えば、吉本の漫才は**、大阪ローカルとは異質な東京を中心とした全国への波及を目指し、均質化の要素を当初からはらんでいた。大阪特有のしゃべくり漫才の嚆矢となる「エンタツ・アチャコ」は背広姿で、言葉も「キミ」「ボク」と呼び合い、代表的なネタも「早慶戦」という大学野球をパロディ化するものであった。着物姿で音曲も入る大阪独特のスタイルであった音曲漫才がモダンなしゃべくり漫才へと変容したのは、特殊な土着の大阪人のものであった萬歳が、他の地域から大阪に入り込んできた庶民やサラリーマン層を対象としたものに変わっていったからである**。大阪の東京への対抗意識は吉本の東京進出を促し、そしてそれがますます「均質化」へと大阪の文化を変容させていった。
    社会学者である著者はその他にも、ラジオ放送開局時の大阪放送局が**「東京に先駆けて」と言う意識を持ちながらやがて均質化へと変わっていく様相(ことばの均質化)や、職業野球や宝塚歌劇を取り上げて、国民文化の形成の様子を描いていく。「文化」とは個人や集団の特殊性を強調するものである以上、国民文化という概念は他国との比較という意味合いでは有意味であっても、自国内では普遍性を帯び**なければ成立せず、無意味なものとなってしまう。
    「文化的である」とは何か。これを思考することが本書の主題である。

    0
    2026年02月04日
  • 大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

    Posted by ブクログ

    大阪を題材にしつつ、日本の近代史や文化そのものについて書かれたものという理解だが、馴染みのないジャンルなのでかなり難しかった。
    ラジオの普及による言語の①標準化により、娯楽が変化することでエリート・非エリートの垣根が無くなり②大衆化し、文化そのものが均質化されたということか?最終的なメッセージが自分なりに理解できなくてもやもやした。
    ①国民歌謡などあらゆる人に同じ意味で伝わるようになった
    ②落語から漫才へ

    0
    2026年08月23日
  • 大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

    Posted by ブクログ

    大阪がコテコテの商人を元にしているのではなく、ブルジョアが起点だったこと、本書でmake senseした。だから義母は関西弁を話さなかったのだ。
    漫才や吉本の勃興も、小林一三も、外せない存在。
    副首都構想が大大阪の復活なるか、現在ではグローバルに通用するか否かが分かれ目になるだろう。

    0
    2026年08月01日
  • 大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

    Posted by ブクログ

    なんかすごい残念な本という印象。

    そもそも、「大大阪」って何。
    どうやら大正15年にそういう宣言を大阪がやったらしい。震災で凹んだ東京を越えるのは大阪なのだと。そんな感じ?

    ところが結局、東京を越えるという発想そのものが、大阪の均質化を産んで、東京に次ぐ第二都市だというところに甘んじることになった。

    そんな話だろうか。

    そもそも、著者の言う、大阪が主張する独自性って、何。
    均質か、大衆化が進んだのは時代だと思うんだが、大阪以外ではどうだったのか。
    第一の都市という、東京ではどうだったのか。

    その時期に新しい「大衆」が生まれてそれが今に至る所謂大阪らしさになってるらしいのだが、なぜ大阪だけなのか。

    放送、吉本、宝塚をキーワードに大阪は実は大衆化、均質化を進めたのだという主張と思うが、それって大阪が枕になってるだけで、しかも大大阪宣言みたいなの、ほぼ最初に出てくるだけ。

    後書きで、著者がこの発想に至る過程を語ってくれてて、なるほどと思う部分と、だったらテーマを変えて一冊にした方が良かったんじゃないかという感想。

    天王寺公園の辺、地元民やないと、イメージわかんと思う。
    しかもここに書いてる前、旅芸人とかが公園で練習してる姿とか知らん世代でしょ。

    露天カラオケなんかずっと後よ。

    0
    2026年06月23日
  • 偏愛的ポピュラー音楽の知識社会学 愉しい音楽の語り方

    Posted by ブクログ

    社会学者によるポピュラー音楽論。

    ポピュラー音楽といっても、ロック(英米と日本)が中心で、わたしがリアルタイムで聴いてきたようなものが多数トピックにあがっている。

    著者は、83年の生まれなので、60〜70年代の音楽は、リアルタイムには聴いてないはずだが、音楽の捉え方にそんなに違和感はない。なんとなく、感じていたことを整理してくれるような感じかな?

    なんで、そんなこと知っているの?という驚きもある。

    社会学者なので、単なる音楽の解説でおわらず、背景として、当時の時代背景、社会階級の状況などを読み込んで分析していく。そのあたりが、もっともらしいというか、やや面倒臭い感じではあるが、なるほどと納得させられるところもある。

    音楽それ自体ではなくて、それをどう語るかという観点での文章だが、雑誌Rockin' Onについての論考が、一番面白かったかな?わたしはその雑誌は、70年代の終わりに1〜2年読んだくらいなので、その一部しかわからないのだが、雑誌のもつなんとなくの雰囲気はわかるし、創刊時や、80年代初めくらいの同誌の編集方針の変更については知らないことも多く、面白かった。

    で、著者のメッセージは、言葉をかえていうと、「音楽というものはこういうものだ」という考えは、しばしば実体のない社会的構築なわけで、その辺をわかったうえに、いろいろな音楽を楽しんでみたら?みたいなことかな?

    ここは共感するものの、それにしては取り扱っている音楽のジャンルがやや狭い気もする。(でも、結構、オタクネタまで取り扱ってくれるので、本としては、これでよかったのかな?)

    巻末の音楽関係のマップがなかなか面白い。

    0
    2022年02月23日

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