罠とかいう強い言葉がタイトルに入っていたので陰謀論めいた本かと思いきや、割と真っ当な意見を言っていた。
自動車に深く関わり、現場に近いところで取材してきた著者陣にとっては、100%EV転換というのはまだまだ課題が多すぎて現実味の無い話らしい。
軽々しくEV一本に絞る政策を進めるよりは、ある程度市場
...続きを読むに任せて多様性を担保し、自然淘汰を働かせた方が健全ということだった。
元々は気候変動を危惧しての世界的なEVの流れかと思いきや、結局再生可能エネルギーありきだったり、電池の処分で環境を汚したりという問題に目をつぶって、自動車産業の国家間パワーゲームや株価の吊り上げに利用しているだけなんだなと思った。
ただ、この本は反対意見についての分析が浅いようにも感じたので、手放しに納得するのは危険説もある。
あと、2030年までのco2削減目標である、46%減という目標設定の根拠について聞かれた小泉進次郎が、「おぼろげながら浮かんできた」と回答したらしく、久々に本で爆笑した。
さすがに誇張表現かと思ってYouTubeで調べたらマジやった。