【感想・ネタバレ】EV(電気自動車)推進の罠 「脱炭素」政策の嘘のレビュー

あらすじ

ものづくりを守れ!日本とクルマを愛する熱き論客が徹底討論!
加藤康子(元内閣官房参与)
池田直渡(自動車経済評論家)
岡崎五朗(モータージャーナリスト)
SDGs、ESG投資、地球温暖化、環境問題の欺瞞を暴く!

★ EVは環境に優しいの嘘
★ ガソリン車廃止でCO2削減の嘘
★ 燃えるEVバッテリーの本当
★ 中国製リチウムイオン電池が危ない!
★ EVは何故高いのか?(EVの価格の真実)
★ テスラとイーロン・マスクの嘘
★ トヨタとVWの世界戦争勃発
★ そもそも日本には電気が無い!(原発再稼働の真実)
★ EV化で失われる日本の雇用550万人の本当

イーロン・マスク(テスラ)、菅義偉、小泉進次郎、小池百合子、ヘルベルト・ディース(VW CEO)、中国共産党、EU、マスメディアの嘘を暴く!
ガソリン車廃止の真相は? EV化に潜む罠とは?


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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

EVに対して疑問だったこと、本当にエコか? 電気は足りるのか? などなど スッキリした。
エコ絡みは大体のものが誰かが儲かるためにできている。

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2023年07月09日

Posted by ブクログ

EV 日本で1%、世界でも2%、中国5% 
 400万台100%EV化には 国内に37兆円の充電インフラ(GS 3万か所)原発10基
 日本の太陽光発電 国土面積比トップクラス、平地面積比ドイツの2倍でトップ
 トヨタヤリスの工場のある大和町2.9万人は 熱海市3.8万人の2倍の総生産

EV車の原価40%のバッテリー
 200万のクルマ 原価120万 エンジン45万 車体75万
 欧州CAFE、カルフォルニアZEV、中国NEV、製造CO2は無かったことにして規制
 テスラ CO2排出枠売却収入 年間2000億円以上

LCA
 EU内のクリーン電力の国でバッテリーを作り、外部からの罰金で利益を生む
 安い労働力の国ではなく、低炭素な電源の国へモノづくりが移動する
 スウェーデンにバッテリー工場建設

 世界のCO2 335億トン 28.4%が中国、14.7%がアメリカ、日本3.2%
 自動車販売台数 中国2500万台/年、アメリカ1450万台、日本460万台

 2017年 経済産業省「長期地球温暖化対策プラットフォーム報告書」
  パリ協定 2℃ =温室効果ガス2050年で2013年の80%削減

 日本の道路インフラ整備の財源 6兆円
 ガソリン税 2.4兆円、軽油引取税1兆円 自動車税1.5兆円 重量税0.7兆円

バッテリー
 2020年200GW 2035年 計画800GW→1500GWになるとして
 小容量EV 30kWhとしても現在の販売数 1億台/年 の半分しか

ESG投資  理念で儲ける 大風呂敷競争
多様性は自由経済の基本 正解はひとつじゃないのが正解
本当の敵は無能な味方

中国製造2025  製造業は国の根幹で唯一無二
1.次世代情報技術  中国共産党 ファーウエイに8兆円支援
2.CNC工作機械、ロボット
3.航空宇宙
4.海洋エンジニアリング
5.先進軌道交通
6.省エネ自動車
7.電力設備
8.農業設備
9.新素材
10.バイオ医療、高性能医療機器

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2021年12月29日

Posted by ブクログ

日産がEVに2兆円投資のタイムリーな記事。
この本にあるように、EVのみっていうのは無理がある。やはりベストミックスだろう。

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2021年11月30日

Posted by ブクログ

明治日本の産業革命遺産が世界遺産に登録された事業の立役者 加藤康子氏が、自動車の専門家と対談した内容をまとめたもの。EVの位置付けを再認識することができたが、既知の内容が多かった。日経新聞を含めメディアを批判しているが、日経の知識しかない私も同じ認識を持っていることから、日経批判には当たらないと思う

「(バッテリー開発のポイント)安くなることが前提の「コストの問題」が1つ、「安全の問題」が1つ、それと「性能の問題」が1つ。この3つがすごく微妙なバランスで成り立っている」p78
「日本が中国に呑み込まれないだけの策を打つことが出来た上でEV化するならいいんですよ。EVを作ってもバッテリーはちゃんと日本で賄えるという体制が整ってからやるんだったら。あるいは電力の確保も含めて、それが出来るんだったら、反対しません」p81
「リチウムイオン電池は車両価格の3〜5割」p92
「(1つを決めて)これがメインになるという見立てを決め打ちでやっていては駄目なんです。技術を多様化させて、進化させる。その中で市場の動向に合わせて良いものが伸びていく適者生存という形こそが理想」p97
「これまで「国外で作ってもいいじゃないか」という考えで半導体はやってきたわけじゃないですか。「(半導体の失敗)設計図を国内でやっておけば大丈夫」と言っていた結果が、今の半導体の体たらく」p135
「(中国ジーリー傘下となったボルボ)ジーリー傘下になってからのボルボは、明らかに良くなりました。そこが中国の強いところで、お金は出すが口は出さない。ボルボは以前、フォード傘下だったんですが、その時代にはフォードが作った使いたくもないエンジンを使わされて、もっと売れとかコストを安くしろとか散々言われてた。でもジーリー傘下になって、ようやく自分たちの思いどおりのクルマを作れるようになったと、エンジニアは言ってます。その代わりボルボの技術はジーリーにスポッと抜かれていくわけですけどね」p141
「(バッテリー交換式)バッテリーを共通化して、この規格以外のバッテリーは使っちゃいけませんよ、ってやったとたん、そこでEVの進歩は止まってしまうんです。なぜなら、バッテリーこそが従来のクルマでいうエンジンなので、EVの性能はほとんどバッテリーで決まるんです」p156
「(LCA:(ライフ・サイクル・アセスメント)製品のライフサイクル全体の環境調査)EUの理屈では、これは関税ではなくて、環境に悪いことをしている人たちを更生させるための「罰金」なんです」p214
「トヨタに限らず、色んな自動車メーカーの経営陣クラスの方たちとお話していて感じるのは、皆さん、日本の繁栄をちゃんと考えていらっしゃるということです」p228
「VWの利益の40%は中国」p233
「今の日本に必要なのは、環境省を大きくすることではなく、経済を支援する「投資計画省」のような省が必要ですね。国家戦略で重要な産業を選び、海外に出ている企業が生産拠点を国内に移し、国内で設備投資をするよう応援する。税金を免除するなど、現在アメリカがやっていることを日本で推進していくような省です」p276

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2022年06月14日

Posted by ブクログ

罠とかいう強い言葉がタイトルに入っていたので陰謀論めいた本かと思いきや、割と真っ当な意見を言っていた。

自動車に深く関わり、現場に近いところで取材してきた著者陣にとっては、100%EV転換というのはまだまだ課題が多すぎて現実味の無い話らしい。
軽々しくEV一本に絞る政策を進めるよりは、ある程度市場に任せて多様性を担保し、自然淘汰を働かせた方が健全ということだった。

元々は気候変動を危惧しての世界的なEVの流れかと思いきや、結局再生可能エネルギーありきだったり、電池の処分で環境を汚したりという問題に目をつぶって、自動車産業の国家間パワーゲームや株価の吊り上げに利用しているだけなんだなと思った。
ただ、この本は反対意見についての分析が浅いようにも感じたので、手放しに納得するのは危険説もある。


あと、2030年までのco2削減目標である、46%減という目標設定の根拠について聞かれた小泉進次郎が、「おぼろげながら浮かんできた」と回答したらしく、久々に本で爆笑した。
さすがに誇張表現かと思ってYouTubeで調べたらマジやった。

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2022年04月16日

Posted by ブクログ

自動車関連業界に勤務していますので、自動車の将来の姿、特に電気自動車がどの程度普及していくかに興味があります。日本においては電気自動車よりもハイブリッド車の方が目につきますが、ハイブリッド車の開発では日本メーカに勝てないと思っている欧州や中国メーカは電気自動車の普及を目指しているようです。

それを受けて、日本メーカも大きな影響を受けることになりますが、日本メーカは国内で販売している台数の3倍以上は海外でせいさん・販売しているので、海外で電気自動車しか売れない状況になると、日本メーカも開発せざるを得なくな利ます。

先週には電気自動車に関する本を二冊読みました、一冊目は電気自動車を急いで開発、市場投入していかないと、自動車業界も、かつて栄華を極めていたが今では勢いがなくなってしまった業界と同じような道を歩むようになるというものでした。

それに対して、この本は本当に電気自動車は普及するのだろうかという点について様々な観点から議論がなされています。また欧州メーカの実際の報道文と、日本で訳されて報道されている内容が違うことも指摘しています。現時点では、電気自動車を推進する意見と、慎重になっている意見の両方を知っておくことは良いことだとこの本を読んで思いました。

以下はきなったポイントです。


・次世代に向けてe-fueltがある、再生可能エネルギーで発電した電気を使って作った燃料のこと、水素と二酸化炭素の合成液体燃料。今までのガソリンの代わりとしてエンジンの中で燃やせる(p33)

・日本の場合、ダムの適地はすでに開発され尽くされている、太陽光発電にしても国土面積あたりの太陽光発電設備容量は主要国の中でトップクラス、平地面積で見れば2位のドイツの2倍(p43)

・実はEVって原価の約40%はバッテリーが占めている、これを中国からの輸入で賄うことは、550万人が稼ぎ出しているGDPの15%のうちの40%が中国に流出することになる(p50)

・テスラは他の自動車メーカへのCO2排出枠売却収入は、2021年4半期で5億1800万ドルで、通年ベースでは2000億円を超えている(p66)

・リチウムイオン電池って燃えると消せない、消化の方法がない(p74)リチウムイオン電池の原材料には、主にコバルト、ニッケル、リチウム、リチウムの供給元は南米のチリ、コバルトはコンゴ、あと20−30年で枯渇する(p76)EVのバッテリーを大量生産したら安くなるのは嘘(蘇我氏77)

・EUはアジアからバッテリーを輸入してEVを赤字スレスレで売ったってもうからなことにようやく気づき、大急ぎでバッテリー工場をEU域内に建設し始めた、それが2021年4月時の状態(p207)バッテリーの生産にはたくさんの電気を使うので、電源構成が良くない(化石燃料の発電が多い)国で作ったバッテリーはCO2を多く出していることになる。だからEUのメーカは北欧やフランスでバッテリーを作り、ドイツの工場でEVに積むという作戦をとる(p209)

・GMの関係者に直接取材したところ、GM2035年まで全てEV化という見出しについて「我々は全力で取り組むけれど、それはあくまでも目標でありコミットメントではない、もしエンジン車に需要があるのであれば2035年以降も売ることになる」が回答であった(p320)メルセデスベンツは「2020年代末までに全ての商品をEV化する準備を進めるとしているが、発表文の最後には、コンディションが許すマーケットがあればと書いてある(p330)

・欧州委員会は「2025年にガソリン・ディーゼルの内燃機関エンジン販売を事実上禁止する」と発表しているが、強制力はない。これに対して、欧州自動車工業会はEV普及の準備ができていない状況でのエンジン車とハイブリッド車の禁止は合理的でない、と反対の姿勢を明らかにしている(p329)

2022年4月10日作成

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2022年04月10日

Posted by ブクログ

オーディブルにて。
日本の国力戦略にとってEV推進はどうなのかという論点に関する本。
主張の内容はその通りだと思う。
国力低下につながり、中国の支援をすることになるなど。国の雇用を守るために。。と。
が、視点がうち向け、サンクコスト向けの部分があり、本当に未来・あるべき姿を踏まえた議論だとは思いづらい。

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2022年03月10日

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