作品一覧

  • ライト、ついてますか 問題発見の人間学
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    この楽しい本を訳して出すことは、著者の一人から1冊もらって以来の夢だった。一見冗談だらけに見えるけれども、実はひどく思い当たることばかり書いてある。訳者は世慣れない方で、ここに書いてあるようなことでしょっちゅう失敗をする。この本を訳したいと思い続け、深読みを繰り返したお陰で、近ごろ少し失敗が少なくなったような気がしている。本の副題にあるように、問題発見についての本である。学校では問題を解くことを教わる。だが問題は、解くより発見する方がずっとむずかしく、ずっと面白い。実人生で本当にものをいうのはそこなのだ。実務に就いておられる人生経験豊かな読者には、特によろこんでいただけるのではないかと思う。だが訳者としては身辺の若者たちにこそ、だましてでも読んでもらいたいと思っている。この本に書いてあるようなことが身についていないばかりにあたら才能を空費している若者が、実に多い。訳者自身も、学生時代からこういうことを知っていたら後悔がずっと少なかったろうに、と思っている。いや、訳者風情がごちゃごちゃいう必要なんかないだろう。ちょっと開けてみれば、そんな必要はないことがご納得いただけると思う。この本に訳者序はいらない。ただ一言この場を借りて、「だまされたと思って開けてみてください、きっとお得ですよ」とだけ申し上げておきたい。 <訳者前口上>より

ユーザーレビュー

  • ライト、ついてますか 問題発見の人間学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    問題を定義してから答えを見つけなくてはならない。ただ、問題が完全に定義しきれるわけではない。解いても問題は生まれる。
    無意識に除外している事物を考慮しなくてはならない
    本当に解きたい問題か?自分に起因した問題ではないか?解いてほしいと考えている人はいるのか?

    0
    2022年10月03日
  • ライト、ついてますか 問題発見の人間学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ■印象に残った言葉 
    「もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやる方がごちゃごちゃいうより有効なのだ。」
    有効であるかどうかは頭の中のライトのレベルを見極める精度が必要なので自身の頭に依拠するところがあるなあと思う…

    ■実体験と照らし合わせ
    就職、転職、結婚、最終的になぜ生きるのかというところまで考える
    第五部に関しては個人的に一番考えさせられる話であった。
    今まで自責自責、自己責任と考えて生きていたがある意味思考停止であったことに気付かされた、


    ■感想
    この本を読んで心底面白いと感じた気持ちは本物なのでそれが全てかなと。

    0
    2022年01月01日
  • ライト、ついてますか 問題発見の人間学

    Posted by ブクログ

    「問題に対しどう向き合っていくべきか」という問題に向き合った本.
    問題解決を生業とする研究者やコンサルタントだけでなく,学生や普通のサラリーマンにもおすすめできる.内容は平易だが,学びがあり,かつ,本質的だと思う.

    問題は”現状と理想のギャップ”とはよく言ったが,本著では
    現状=誰かの認識とすると示す「問題とは認識された状態と望む状態の間の相違」という表現の方が正しいな.
    →認識が合わない人とはある問題の議論もできないということになる

    「何が問題なのか」
    「そもそもそれは解くべき・解きたい問題なのか」
    「それは誰の問題なのか」
    といった問いは
    解くべき問題が予め定められた状態で,それをいか

    0
    2021年10月02日
  • ライト、ついてますか 問題発見の人間学

    Posted by ブクログ

    「問題の定義に正解はない」というのが心に残りました。頼まれた問題を解決しても、本当はそれが問題じゃなかったということがしばしばあります。だからその問題の解決を頼まれたときに、その問題の経緯を聞くことが大事だと思う(そして、それも本書に書かれてた)。

    0
    2021年05月10日
  • ライト、ついてますか 問題発見の人間学

    Posted by ブクログ

    問題を解決するよりも問題そのものを理解することが大事であるととく本。
    以下印象にのこったセンテンス。

    何がまずいのか?
    問題を抱えているのは誰か?(6)
    問題とは認識と欲求のギャップ
    感受性をさげると欲求レベルが下がるので認識とのギャップを感じなくなる。(16)
    解法を問題の定義と取り違えるな。とくにその解法が自分のもののときは要注意(41)
    問題の正しい定義がえられたかどうかは決してわからない。問題が解けたとおもった後でも(45)
    究極の解答はない。だけどそれを求め続けることをやめてはいけない(46)
    問題を扱う上でほんとに大事なのは、問いは決して得られないという覚悟をきめること。にもかか

    0
    2021年09月15日

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