作品一覧

  • 労働組合とは何か

    労働組合とは何か

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻1,188円 (税込)
    日本では「古臭い」「役に立たない」といわれる労働組合.しかし世界を見渡せば,労働組合が現在進行形で世界を変えようとしている.この違いの原因は,日本に「本当の労働組合」が存在しないことによる.社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなのか.第一人者がその歴史と機能を解説する.

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  • POSSE vol.48 特集「ジェネレーション・レフトの衝撃」

    POSSE

    ビジネス・実用

    -
    48~61巻1,540~1,760円 (税込)
    世界ではミレニアル世代やZ世代の若者たちが、資本主義に対して抗議の声をあげはじめた。彼/彼女らは「システムチェンジ」を掲げ未来に向かって歩みはじめている。一方で日本では若者の左傾化というよりは「保守化」の傾向が強いと言われている。しかし資本主義の行き詰まりのなかで、ジェネレーション・レフトへとつながる可能性は、ここ日本においても確実に芽生えつつある。本特集ではZ世代の若者たちの社会運動から、その可能性を探っていく。 【目次】 ◆特集「ジェネレーション・レフトの衝撃」 ジェネレーション・レフトになるために 斎藤幸平 「生理×社会問題」で資本主義と闘う 谷口歩実×福井みのり×塩野美里 気候正義を求めて闘うZ世代 山下颯太×北村達哉×郡さやか 多国籍労働組合で見た「ジェネレーション・レフト」たちの背景 松本瑞穂×リティカ・シン×ジョー・プラマー×オレン・フランクハム 社会を根本から変えるような運動がしたい 山本健太朗×岩本菜々×田所真理子ジェイ 素朴世代論を超える世代 萩田翔太郎 日本における「ジェネレーション・レフト」の可能性を探る 渡辺寛人(POSSE事務局長・本誌編集長) ポピュリズムに抗するZ世代の「労働運動」戦略 今野晴貴(POSSE代表) その他記事多数掲載。 【著者】 POSSE編集部 『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。 斎藤幸平 大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。その他の著書に『人新世の「資本論」』(集英社新書)。 今野晴貴 NPO法人POSSE代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。
  • 最低賃金1500円がつくる仕事と暮らし 「雇用崩壊」を乗り越える

    最低賃金1500円がつくる仕事と暮らし 「雇用崩壊」を乗り越える

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,760円 (税込)
    1日8時間働けば誰もがフツーに暮らせる社会へ 年功賃金の崩壊と労働市場の激変、非正規雇用だけでなく正社員にも低所得層が増加するなかで、 〈最賃1500円運動〉への期待が広がっている。 最賃引き上げで地域経済を元気にする戦略など最低賃金1500円が切り開く社会への展望を示す。 【目次】 第1章 最低賃金1500円は社会をどう変える——家計補助賃金からリビング・ウェイジへ 第2章 労働市場と働き方の現在〜未来 第3章 最低賃金の歴史と思想 第4章 大資本に対する防波堤としての最低賃金——地域経済と中小企業 終章 社会的危機を救う──最賃1500円と福祉国家型生活保障 【著者】 後藤道夫 都留文科大学名誉教授 中澤秀一 静岡県立大学准教授 木下武男 元昭和女子大学教授 今野晴貴 NPO法人POSSE代表 福祉国家構想研究会 新たな福祉国家型の社会再建をめざして,現代日本の状況を批判的に分析し,対抗構想を提起する。代表:岡田知弘・後藤道夫・二宮厚美・渡辺治。

ユーザーレビュー

  • 労働組合とは何か

    労働組合とは何か

    ビジネス・実用

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    いま、日本にある企業別の労働組合は、ほんとうの労働組合ではないとわかりました。
    ほんとうの労働組合は日本では、関西の生コン労働者が創った関西地区生コン支部や1983年に結成された日本音楽家ユニオン、プロ野球労組(プロ野球選手会)などだとわかりました。
    このようなほんとうの労働組合が他の産業分野、たとえば介護業界や飲食業界などにも拡がればもう少し暮らしやすい日本になるのかもと思いました。

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    2026年03月11日
  • 労働組合とは何か

    労働組合とは何か

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    労働組合について調べるため、手に取る。
    どちらかと言うと専門書であり、読んでいると眠くなる。
    しかし、今まで特に考えなかった分野の知識・歴史を知り、以後何かに役に立つ事は確実に思う。

    ブラック企業やワーキングプアへの対策。そして、なんとなく会社に従っている自分に気がついた。

    著者の木下武男さんの言っている事が正しいのか判断する知識を備えていないので、今後もこの分野の書籍は気が向く事に手に取りたい。

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    2023年08月19日
  • 労働組合とは何か

    労働組合とは何か

    ビジネス・実用

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    書名の通り「労働組合とは何か」について、歴史の丁寧な記述と分析を交えて説明し、現代日本への提言で締める本である。

    歴史の記述は、前近代の西洋の労働者の生活の解説から始まる。正直なところ最初は冗長に感じたが、本書を読み終えた後に振り返れば、労働者の組織運動の発展のあり方を解説し、前時代的な日本の労働環境を批判する上で必要な記述であったことがわかる。
    そして舞台は近現代に移る。欧州のユニオニズムの発展と、弾圧を目的に生まれた会社組合を経て育った米国のユニオニズムの形態について解説される。
    最後に、本書の半分近いボリュームを以って、日本の労働環境とユニオニズムの歴史の解説と分析、今後への提言が示される。
    日本の労働環境の特徴は、概して言えば、前世紀の年功制と、今世紀の非正規労働の拡大である。
    徒弟制技能養成が不十分だったため、企業内技能養成制度が生まれた結果、企業は養成した労働者の離脱を防ぐため、年功制を生みだした。年功賃金は、企業ごとに属人的で、年齢や勤続が重視され、また企業の介入の余地が大きい。欧米の同一労働同一賃金の仕組みとかけ離れたこの制度が、労働者の貧困とユニオニズムの不在を招いた。また、左派労働運動が自らの政治主義により自壊し、産業別労働組合を創る機会が失われてしまった。日本の労働組合は衰退し、労使協調を是とする総評、そして連合が支配的地位に立つに至った。
    そして今世紀に入り、経済が悪化し年功性が継続できなくなると、企業は非正規雇用を拡大させ、深刻な貧困が広がった。これはまさに、同一労働同一賃金の原則もユニオニズムもない現状により悪化しているものである。日本の労働組合は、各産業の上層のみに存在し、下層労働者である非年功型のためのゼネラル・ユニオンが発達していない。
    筆者は、ここにこそ、急務であるユニオニズムの創造の機会があると説く。関西生コン支部を中心とする、国内のいくつかの労働組合の成功例を紹介し、労働者一人一人の主体性を以って、産業別団体交渉・政策制度闘争による産業構造改革を行う労働運動を提唱する。

    以上が本書の要旨である。現代の日本の過酷な労働問題 (年功制、非正規雇用) については多くの人が知るところだと思うが、労働組合とは何か、どのような歴史を持ち、どのような役割を担うべきなのかは、てんでわからないのが実情ではないだろうか。
    日本において労働組合があまり知られておらず、あるいは単なる左派運動と解されているなかで、著者もあとがきで述べている通り、こうした解説を得る手段はほとんどない。
    少しわかりにくい文章構成があったり、文献不足と感じた部分があったりはしたものの、素人でも読める、歴史と現況を俯瞰する丁寧な解説と分析がある点で本書は有用であり、労働問題に関心のある人にお薦めできる。

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    2022年04月10日
  • 労働組合とは何か

    労働組合とは何か

    ビジネス・実用

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    労働組合とは何か 木下武男

    ヨーロッパ中世から日本の労働組合史までを概観し、日本におけるユニオニズムの発展を希求する本。
    労働組合における前史は中世におけるギルドであり、ギルドの相互扶助機能は現代の労働組合におけるそれの源流となる。さらに、ギルド内で親方の数を制限していることも、今でいえば既得権益でこそあるが、ある種の働きすぎない、需給により収入が落ちないための仕組みであった。産業化後のイギリスでは、このようなギルドをベースとした自発的・約縁的結社が友愛団体として労働者の相互扶助機能を取り持つことになる。これは、近代化による身分や社団の破壊への対応策として、新たに都市の中で、約束により結びついた人々のセーフティネットである。パブリック・ハウスに集まるこうした友愛団体はそれぞれの収入から基金を設立し、寡婦や失業者の生活を保障した。さらにこのような生活保障を労働組合という視点で見ると、極めて重要なことは自分の労働力を安売りしないために、団体内で生活保障を行うことが、資本主義への強力なアンチテーゼとなる。仕事や生活面での不安は、労働力の安売りに繋がる。労働力の安売りを始めるとジリ貧となるため、あらかじめ一定以下の生活水準を作らないという団体の意志が重要になる。西洋における約縁の概念は、『日本人の法意識』でも強く感じたのだが、絶対的である。なぜなら、地縁や血縁が破壊された後に、人々が生き延びるために集まったものが約縁団体であり、彼らをつなぐ唯一のものが約束だからである。そして、こうした約束を守らせるために、生活不安への対抗策を団体内で所有することが非常に有用であると感じた。
    こうしたオルタナティブプランは、キング牧師のバスボイコットの際に、今でいうUberのようなP2Pの黒人用タクシーを流通させていた部分でも見ることができるが、不条理と闘うために、運動を継続させることにしっかりと施策を打つというポイントが、日本の社会運動には抜けているようにも思える。
    さらに、こうした友愛団体はクラフト・ユニオンの母体となる。クラフト・ユニオンの特筆すべき点は、職業紹介窓口をもっていることである。このような職業紹介窓口を持つことにより、労働者の地域的な流動性を担保することは、常に賃金を下げることを考えている資本家への対抗策として有効である。
    このような前史において、労働組合の特徴や意義の輪郭が見えてくる。労働組合の根本は競争規制である。そして、その競争規制の方法として、生活保障、集合取引、最低賃金などの労働関連法案の制定がある。生活保障は、労働力の安売りを防止し、集合取引は労働者が団結することで最低限の賃金を交渉による資本家から獲得する。さらに、政治に積極的に関与することで、競争を規制するというものである。
    マルクスの資本論では、剰余価値の源泉として労働力を挙げている。だからこそ、資本家は資本を最大化するために、労働力の操作を目標とする。より安く、生産性高く労働をさせることで、剰余価値は増えるからである。資本家は労働によって生み出される価値と労働力の価値の差分によって生き永らえ、その差分たる剰余価値を最大化することを目標とする。こうした場合、労働力の価値≒労働者が生き永らえ、次の日も会社に来るために必要なコストを最小化することを資本家は目論む。だからこそ、団結して労働力の価値の低下圧力に対して対抗しなければならない。イギリスの職業別労働組合のモットーである「働きすぎない、怠けない」という文言は、剰余価値の観点からみると、資本主義の核心を突いている。
    現在、Uberなど、ギグエコノミーが盛んになっている。しかし、ギグエコノミーは、弱い個人を対象に、資本家が搾取を試みるには最適な環境である。だからこそ、生活を守るためにユニオニズムを学ばなければならないのである。なお、ここまで資本家、資本家と書いてきたが、これは具体的な人間を指しているのではない。私も会社員である限り、価値を最大化するというシステムを理解し、そして株の取引等で価値を最大化することのゲーム的な愉しさも知っている。だからこそ、人間は資本家という立場になることにより、価値の最大化をゲーム的に(自分の意図とは関係なく、システマティックに)望むようになる。こうしたシステム内での役割を担うものを、資本家と呼んでいる。

    最後になるが、アメリカの労働組合史を読み解くと面白い部分が、アメリカはレッド・パージ然り、極めて労働運動へのバッシングが強い。そして労働組合へのバッシングが強い上に、労働者を長く働かせる機能を、内部に構築している。それが福利厚生である。企業が福利厚生を提供する形で、労働者を懐柔することで、ストライキや労働者の転職を未然に防いでいる。
    私自身、労働運動はダイナミズムでなければならないと思っている。労働運動の根本概念である競争規制はややもすれば、人間を官僚的にし、既得権益を作り出す。日本の大企業で解雇されないことを良いことに官僚的で既得権益に胡坐をかいている人を多く見てきた。競争が人間を高めることはスポーツをやってきた個人的実感である。しかし、その競争が金銭的に搾取されることは許されることではない。だから、労働運動は常にアンチテーゼとしてダイナミズムでなければならない。競争規制だけが自立することは、良い状態ではない。しかし、私たちは人間性の向上に有用な「競争」が搾取され、劇薬になるという力には対抗しなければならない。そうした場合にのみ、ダイナミズムとしての競争規制は認められるべきである。

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    2021年09月23日
  • 労働組合とは何か

    労働組合とは何か

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    労働組合というものを胡散臭く思って育った世代としては、歴史に興味があった。どうして労働組合は力がなく、組織率が低いのか。できれば関わりたくないと若い頃は思っていたが、海外の事例を見ると、労働組合が労働者にとっていかに大切かわかってきた。
    そんな時に、ちょうど出会った本。なぜ日本の労組は組織率が低いのか、どうすれば労働者は守られるのか、ヒントになる。労働組合はやはり労働者を守るものとしてしっかりと機能させなくてはならない。そのためにはみんながその意識を共有する必要がある。

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    2021年08月29日

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