作品一覧

  • 馮道―乱世の宰相―
    4.5
    1巻1,320円 (税込)
    五代十国時代、五王朝、十一人の皇帝に仕え、二十年余りも宰相をつとめた馮道。破廉恥・無節操と非難されたが、それは「事はまさに実を務むべし」「国に忠たり」を体現した生き方だった。その生の軌跡を鮮やかに描きあげる。
  • 文物に現れた北朝隋唐の仏教
    -
    1巻1,320円 (税込)
    隋唐時代、政治・社会は仏教に対していかに関わり、仏教はどのように変容したのか。文物を含む多彩な史料によって、ビビッドに、そしてスリリングに展開される諸論考は、通説を改め、隋唐時代そのもののイメージを刷新する。
  • 制度通 1
    完結
    -
    全2巻4,290円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 伊藤仁斎の息子東涯が、中国歴代の諸制度の沿革と日本の制度全般との関係を項目に分けて説き明かした書。すぐれた東アジア制度史であり、今日の使用に堪える基本的書物。
  • 中国の歴史1 神話から歴史へ 神話時代 夏王朝
    3.7
    1~12巻1,430~1,815円 (税込)
    講談社創業100周年企画として2004年~05年に出版された全集「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版が、いよいよ刊行開始。本全集は、2014年には中国で、2016年からは台湾で翻訳出版され、そのレベルの高さと視点の新しさから累計で150万部を超えるベストセラーになっている。 待望の文庫化、第1回配本は、第1巻と第2巻の同時配本。第1巻では、長年、中国での遺跡発掘を手掛けてきた著者が、「三皇五帝」や「盤古伝説」などで知られる中国の神話の表す史実を探り、「夏王朝」「殷王朝」の謎に迫る。 中国の古代文明といえば、かつては「黄河文明」を指したが、現在では、長江流域をはじめ、各地の多様な自然環境から展開した多元的な古代文明と理解されている。現在の中国のさまざまな地域社会や風土を考える際にも、こうした先史時代から続く地域文化の脈絡を無視できないのである。約1万年前の新石器時代、南北の文化地帯の周縁でアワ・キビ農耕や稲作農耕が生まれ、そこから牧畜型農耕社会と遊牧社会が分離し、さらにその周辺には狩猟採集民が存在した。こうした基本的生活様式が誕生した中から、いかにして初期国家が生まれたのか。最古の王朝とされる夏王朝と二里頭文化の関係とは――。 文庫化にあたり、原本刊行後の重要な遺跡と発掘成果を大幅に加筆。〔原本:2005年、講談社刊〕

ユーザーレビュー

  • 馮道―乱世の宰相―

    Posted by ブクログ

    唐が滅んだ後の五代という乱世において、その篤実さによって目まぐるしく入れ替わる皇帝たちの信頼を勝ち得、宰相職を歴任し続けるという未曽有の功績を残した馮道の生涯。王朝とはいっても地方軍閥に外ならず、その興亡による闘争が収まらない状況下で、馮道は高位の政治家として「国に忠」であること、その国とは王朝とその皇帝一族ではなくそこに生きる民衆のことであり、そんな人々を保護しようとする姿勢が一貫していたということがよくわかる評伝である。

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    2025年02月28日
  • 馮道―乱世の宰相―

    Posted by ブクログ

     唐末から五代の乱世の時代。黄巣の乱や、後粱ー後唐ー後晋ー後漢ー後周そして宋による統一といった大まかな流れは知っていたものの、あまり良く知らない時代。
     そんな戦乱の時代に、5つの王朝(後唐、後晋、遼、後漢、後周)八姓(後唐の荘宗・明宗・末帝がおのおの一姓。後晋の石氏。遼の耶律氏。後漢の劉氏。後周の太祖・世祖がおのおの一姓)、11人の天子に高位高官として歴事すること30年、宰相を20余年務めた人物、それが本書の主人公、馮道。

     一人の天子に対して忠義に仕えること、それが「忠」であるとする君臣名分論者からは、馮道の生き方は批判されてきた。しかし、馮道は「国に忠なり」とは言ったが、「君に忠なり」

    0
    2024年06月17日
  • 中国の歴史12 日本にとって中国とは何か

    Posted by ブクログ

    シリーズの締め括りとして、全時代を通して中国の国土や歴史がいかに形成されてきたか、世界そして日本との関わりはどのようであったかを示す論考が六編収録されている。共通の文化基盤を持つ一方で、全く異なる価値観を持つ隣国との関係を考えるにあたって、表面的な知識は逆に相互理解を妨げることがあるという指摘は示唆に富むものであると思う。

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    2021年06月18日
  • 中国の歴史12 日本にとって中国とは何か

    Posted by ブクログ

     この本の評価は難しい。内容的には2005年に出版された本をほんの少しお化粧して2021年6月に出版されたもの。この12巻が最後なのでこれで完結。とにかく題名が素晴らしい。「日本にとって中国とは何か」である。6人の歴史学者がそれぞれ分担して数十ページずつ書いているのだが、もう一度全面的に描き直してほしかった。
     ただ、企画が素晴らしいので本屋で手にしてから数日で読み切った。11巻も一緒に買ってあるのでそれも読むことにする。内容は退屈することのない論文なのだが…

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    2021年06月13日

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