ケイレブ・エヴェレットの作品一覧
「ケイレブ・エヴェレット」の「無数の言語、無数の世界――言葉に織り込まれた世界像を読み解く」「数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ケイレブ・エヴェレット」の「無数の言語、無数の世界――言葉に織り込まれた世界像を読み解く」「数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
人類はいつごろから「数」を数え、「数字」を使い始めたのか。数を数え、操ることは私たちにとって当たり前のことで、それなしに日時用生活は送れない。いったい、なぜ?いつから?この本は「数と人類」の驚くべき出会いと、付き合いの長さ、奥深さを教えてくれる。
読み易くとてもくだけた日本語訳で、この未知の領域の問題についてぐいぐいと頭の中に入ってくるのもありがたい。
一つ言えるとしたら、この本を読む前にジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」を読んでおくことをお勧めする。
今生きている私たち人類すべてが、かつては過酷な自然の中を寄り添い、協力し合いながら生き延びた者たちの祖先なのだ、ということを思い知れば、
Posted by ブクログ
タイトル通り、数を表現する言葉の成り立ちと、その人間の思考への影響を大いに語ってくれる一冊。動物が生得的に把握できる「きっちり数」は2(と、1+2=3)までで、「ざっくり数」となる4以上の数は言葉なしに判別できないとか、だから「双」「両」など2までを表す語はあっても3以上はほぼないとか4を「2+2」の形で表現する言語が多いとか、5は指の数で10や20までその延長で表現されるとか、5進数も10進数も12進数も身体感覚に基づくものだとか、とにかくもう納得と気づきの連発。左に小さい数、右に大きい数を配する横書き文化では脳までも左側が小さい数、右側が大きい数に反応するのが早くなるくだりなどはたまらない
Posted by ブクログ
名著「ピダハン」の著者の子息が書いた本ということで手に取った.
普段我々は数の概念をなんなく使いこなしており,この能力は人間のような知的に高度な進化を遂げた生物には生来備わっているものではないかと思っていたが,実はそれは違うということ.
つまり,数とは車輪や白熱電球のように人間によって発明された数を表す言葉や記号という文化的産物があるからこそ使いこなせたんだと主張する.
ただし,人間が生物的に全く数量識別能力がない訳ではない,現代を生きる人間は当然ながら,数を持たない文化の政治や生まれて間もない赤ちゃん,人間ではない動物には生まれもったといっても良いざっくりとした数量識別の能力がある.この