香川知晶の作品一覧
「香川知晶」の「命は誰のものか 増補改訂版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「香川知晶」の「命は誰のものか 増補改訂版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
透析患者のトリアージに始まり、代理母や終末医療・尊厳死、臓器移植まで幅広いトピックを取り上げ、過去から現在までの議論を整理した生命倫理の導入書。
歳を重ねることで身近になった事象や、コロナ禍での直面した事象はあったものの、体系立てて目線を当てたことがないことが気にかかっていたため手に取った。
これらの生命倫理の裏には常に「経済性」がなりを潜めており、表面上は倫理のことを議論しているように見えても、実態は「経済性」のゴールありきのロジックを積み立ているということが多々ある。
特に臓器移植時の「死」の判定において、移植臓器の圧倒的不足に対するカバー策として「脳死」という概念を掲げ、コンセンサスを
Posted by ブクログ
人が生まれたり、死んだりすることは、かつてコントロールできるものではなかった。
しかしながら、現代では、生まれることも、死ぬことも、技術の進歩によってできるようになる時代となった。だが、新たなる問題として、誰を生かすべきかという優先順位の問題がでてきた。
誰もが平等であり、生きることの優先順位があってはならない。これは正しいことだ。だが、命を救うためのICUや透析機などの機械は限られている。そうした環境下では、優先順位の問題は避けられないのだ。
確かに、この問題を考えるべきは、専門職である医者であり、私たちが考えるには、知らないことだらけだ。
そうして考えたところで、当たり障りのない意見