作品一覧

ユーザーレビュー

  • 気候を操作する 温暖化対策の危険な「最終手段」

    Posted by ブクログ

    杉山昌広(1978年~)氏は、東大理学部卒、マサチューセッツ工科大学Ph.D.・修士取得、東大サステイナビリティ学連携研究機構特任研究員、東大政策ビジョン研究センター講師・准教授等を経て、東大未来ビジョン研究センター准教授。気候変動に関する政府間パネル(IPCC) 第6次評価報告書第3作業部会の主執筆者。専門は環境・気候政策。
    本書は、地球温暖化への対応が喫緊の課題となる中で、世界的に注目を集めつつある「気候工学」と呼ばれる、気候を操作・コントロールする技術について、概要、リスク、今後の課題等を解説したものである。
    著者は前述の通りIPCCのメンバーでもあり、前段で、現状の取り組みでは、パリ協

    0
    2022年01月05日
  • 気候を操作する 温暖化対策の危険な「最終手段」

    Posted by ブクログ

    個人的に大の暑さ嫌いなので、関心を持って読んだ。「不都合な真実」的な事や、能動的な対処法が無い訳では無い、という、ある意味、超アナログ的ではあるが方法はあるんだよ、という話。治験のようなお試しが不可能なので、走り出しからとても慎重に行かないと、悪い前例を作ってしまうと誰にも止められなくなる話とか。
    日本人は消極的で否定的ってのが、自分も含めて辛い。

    0
    2021年09月02日
  • 気候を操作する 温暖化対策の危険な「最終手段」

    Posted by ブクログ

    ポン・ジュノ監督の映画『スノーピアサー』は、地球温暖化対策が裏目に出て地表が雪と氷で覆われてしまった未来を描いた。本書のタイトルからそんな連想が働いたが、“気象工学”について至って真面目に解説した本だ。CO2除去・地域的介入・放射改変など平易に解説されているが、まったくの門外漢であるぼくにはそれでも理解が及ばない部分もあった。2050年までになんとかすると言うが、本当にできるのだろうか? 地球に未来はあるのか?

    0
    2021年06月11日
  • 気候を操作する 温暖化対策の危険な「最終手段」

    購入済み

    色々と突っ込みどころの多い本

    色々と突っ込みどころの多い本ではある。
    (1)
    序章において地球温暖化の加速とCO2が温暖化の主犯であることを自明の前提としている。この点に関した検討がほしい気がしたが、その検討だけで一冊の本になってしまうから、まあ仮定前提予見として受け入れないと先へ読み進むことができない。
    (2)
    第2章で具体的なCO2削減対策について述べているところがある。電気自動車は本当にCO2削減に役立つのか?電気は再生可能エネルギー起源のものとは限らないし、送電ロスやライフサイクルコストをどう見るのかなど疑問点が数多くある。
    CO2削減に明確に効果がある「人口抑制」については全く触れられていない。
    (3

    0
    2022年03月05日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!