パク・サンヨンの作品一覧
「パク・サンヨン」の「大都会の愛し方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「パク・サンヨン」の「大都会の愛し方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
ギュホへのとても深い愛情と他愛無くも眩しい想い出が語られる4つ目の話は、切なくて胸がギュッと締め付けられる。ギュホが現れないかと期待しながら読んでしまった。大切な人と過ごす瞬間の尊さ、煌めきの描写が本当に素晴らしいし、恋の始まりはロマンチックでときめきまくりでした。その反面、疲労、孤独や寂しさなどもしっかり描かれているのがリアルでとても良かった。オ・ヨンアさんのあとがきにある"明るいさみしさ、前向きになるほかないさみしさを知る作家"という表現がまさしくその通りで素敵です。"パク・サンヨンの大都会の愛し方とは、おそらく空間に伴う感情と出会った人との瞬間を克明に記録することであったのかもしれない"。主人公の軽い語り口調や、人生を受け入れている感じが切なくも救われる面白さがある。クマ吉とうさみちゃんが出てきた時は笑ったし、嬉しかった。1人の人生と感情の変遷を見れたという心地良い満足感があります。良い物語を読みました。
Posted by ブクログ
映画が今年ベスト級に良かったので、原作も。若いころに読んでいたら確実に多大な影響を受けていただろうな…という傑作だった。映画は原作をとてもていねいに扱っていてそこも良かったのだけれど、やはり原作は当事者ならではの生感や踏み込みが段違いで、激烈にエモかった。
これが自伝じゃなかったら天才だよ、と思わせるようなリアルなディテール。けんかのエピソードがどれもとてもいきいきとしてチャーミング。口が悪くて皮肉屋だけど情が深い主人公の、都会人らしい気質。どんな人ともずっとそばにはいられないという予感が通底しているので、すべての言葉がたまらなく切ない。
バーで読んでいたのだけれど、何度も人目をはばからず号泣しそうになってしまった。わたしは「メバル一切れ宇宙の味」が好き。
Posted by ブクログ
これは私たちの、私の物語。
あとがきにあるように、多くの人から寄せられた声、クィアっていったらその通りなんだけど、無視されて、逆に吊し上げられて、罵られて、うるせー!でもそんなの関係ないって、生きてる、恋して、出会って別れる孤独な私たち。
連作でありながら、一人称の「俺」(ヨン)はすべておなじ存在であると同時に異なる存在でもあるという。自嘲ぎみだけどいちばんくつろげる場所を見つけてのびのびして、絶対にその子を、その場所を守ろうとする俺。いたいけな風で、ちょっとかっこ悪いけどそこがグッとくる年上にいかれる俺。イケイケゴーゴーで、ナンパなんかしちゃって?運命?と出会う俺。ひとりになって、おなじように寂しいおじさまをひっかけて、でもやっぱり運命を失った穴から、沈み込んでしまう俺。
痛くて、悲しくて、でもなんだか笑っちゃう。
とにかく訳がいい。軽やかで読みやすくって。大好きな、イ・ランさんの『悲しくてかっこいい人』のオ・ヨンアさん。他の翻訳本も読みたいな。
ジェヒ がとにかく痛かった。なんだか思い出の、いちばん柔らかいとこにぐっときた。
大学時代その頃のわたしが、わたしたちがここに描かれていた。これが青春。これを青春と呼んだ…。なんでこんなに、リアルで、宝物みたいな小説が書けるんだろう。その痛みをほんとうに知っているからなんだろう。なんて安心できるんだろう。
海外の方の動画で知って、映画からドラマを調べて辿りついた原作の、『大都会の愛し方』。本当に読めて良かった。
とつぜんのギャクマンガ日和に吹き出したが。