作品一覧

  • 一冊でわかるカナダ史
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    カナダとはどういう国か。その歴史を図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに描く。コラム「そのころ、日本では?」「知れば知るほどおもしろいカナダの偉人」も役に立つ。
  • 駒形丸事件 ──インド太平洋世界とイギリス帝国
    4.0
    1巻880円 (税込)
    1914年にカナダ・バンクーバーで起きた「駒形丸事件」。インド人移民の上陸が拒否され、多数の死者をコルカタで出した悲劇である。日本ではほとんど知られていない「駒形丸事件」であるが、この小さな事件を通して歴史を眺めると、ミクロな地域史からグローバルな世界史までを総合的に展望できる。移民史・政治史・経済史を融合させることで、インド太平洋からの新しい世界史像を提示するグローバルヒストリーの画期的な成果。
  • 祝祭日が語るカナダ
    -
    「祝祭日」は歴史や社会を映し出す鏡である。 祝祭日は、人々の年間の生活サイクルに組みこまれた身近な存在である。何を祝うために設けられ、どのような経緯で始まり、どのような変遷をとげてきたのか。それぞれの祝祭日には歴史があり、それを知ることは、その国の歴史や社会を理解する重要な手がかりとなろう。カナダの場合、全国レベルの祝祭日もあれば、州や地域独自の祝祭日もあり、それらのなかには、移民・先住民・宗教に関するものも少なくない。これらの祝祭日は、英仏の植民地時代を経て大英帝国から自立した歴史、米国とは似て非なる展開をとげてきた歴史、あるいは多民族・多文化社会の歴史などを反映しており、まさにカナダの歴史を映し出す鏡といってよい。本書は、カナダの祝祭日の起源や変遷を通して見えてくる、この国の歴史や社会を詳らかにするものである。 目次 第一部 全国的な祝祭日 第1章 西欧・キリスト教の伝統 【New Year’s Day,Good Friday,Easter Monday Christmas,Boxing Day】 第2章 母なるヴィクトリア【Victoria Day】 第3章 カナダの誕生日【Canada Day】 第4章 労働者の休日は、夏の終わり【Labour Day】 第5章 先住民との共生をめざして【National Day for Truth and Reconciliation】 第6章 アメリカとはちがう感謝の日【Thanksgiving Day】 第7章 戦没者の追悼【Remembrance Day】 第二部 州(地域)独自の祝祭日 第1章 フランス系カナダの特別な日【National Patriots’Day,Quebec’s National Day】 第2章 もう1 つのフランス系カナダでの祝祭日【National Acadian Day】 第3章 マイノリティ復権の日【Louis Riel Day,Civic Holiday(ノヴァスコシア州)】 第4章 最東端での特別な祝い 【St.Patrick’s Day,St.George’s Day,June Holiday,Memorial Day,Orangemen’s Day,Armistice Day】

ユーザーレビュー

  • 一冊でわかるカナダ史

    Posted by ブクログ

    世界史の一冊でわかるシリーズが面白く、今回はカナダ史を読みました。

    どのようにしてカナダという国ができたのか、わからないことだらけでしたが、この本を読んで、入植国のイギリスとフランス、イギリス企業、先住民、移民とさまざまな人種と地域の気候や生活が異なり、いかにして一つの国として纏めていったのか、“浅く広く“理解することができました。

    日本やアメリカの成り立ちとは異なるところにも、とても面白さを感じました。

    1日程度で、さらっと読めます!

    0
    2024年11月25日
  • 駒形丸事件 ──インド太平洋世界とイギリス帝国

    Posted by ブクログ

    イギリス帝国史が専門の秋田茂氏とカナダ史が専門の細川道久氏の共著である本書は、第1次世界大戦勃発当時に起きた「駒形丸事件」を通してインド太平洋世界の創出とイギリス帝国の変容を描き出そうとするものである。「駒形丸事件」とは日本の海運会社が保有する駒形丸(船籍は関東州:日本の非公式帝国)がインド人移民をカナダのバンクーバーまで乗せて行ったものの上陸を拒否され、さらに帰路コルカタで20人近くが虐殺されるという悲劇(バッジ・バッジの騒乱)を引き起こした事件である。どうしてそのような悲劇が起きるに至ったかについての詳細は本書をお読みいただくしかないが、本書はこの忘れられた事件を通じてグローバル・ヒストリ

    0
    2021年03月04日
  • 駒形丸事件 ──インド太平洋世界とイギリス帝国

    Posted by ブクログ

     「駒形丸事件」──第一次世界大戦勃発時、カナダ・バンクーバーでインド人移民が上陸を拒否され、さらに送還先のコルコタで虐殺されたという事件があった。本書は、一般には殆ど知られていないこの事件をノードとして、グローバル/ローカル、ナショナル/リージョナルとして理解されてきた多層な歴史観を相互に関連づけ、立ち現れる新しい視点から世界を照射しようとする試み。これが学術書などでなく、新書という親しみやすいメディアで世に問われることを何よりも評価したいと思う。地味ではあるけども、それを知ることによって視界がグッと開けるようなワン・イシュー。これを手軽に紹介できるというのが新書の醍醐味であり、本書のテーマ

    0
    2022年05月18日
  • 駒形丸事件 ──インド太平洋世界とイギリス帝国

    Posted by ブクログ

     本書は、ローカル<地方>・ナショナル<国家>・リージョナル<広域の地域>・グローバル<地球世界>の4つの層での相互の結びつきを重視するグローバルヒストリーの手法を使って、「駒形丸事件」というある事件を描き出そうとする試みである(「はじめに」より)。

     「駒形丸事件」といわれても、本書を読むまで全く知らなかった。
     1914年、カナダへの移民を希望するインド人400人弱を乗せた日本船の駒形丸が、香港から上海、門司、横浜を経てカナダ・バンクーバーに向かったところ、上陸を拒否される。止むなくカナダを退去した駒形丸は横浜、神戸に一時寄港後、インド・コルカタに向かったところ、バッジ・バッジで警官隊と

    0
    2025年04月01日
  • 一冊でわかるカナダ史

    Posted by ブクログ

    #2024年に読んだ本 58冊目
    #12月に読んだ本 2冊目

    このシリーズは、わりと読みやすい

    カナダの歴史はほぼ知らないけれど
    移民国家としてどういう問題があるのかとか
    簡単に分かった気になれる

    0
    2024年12月28日

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