作品一覧

  • 改訂 桜は本当に美しいのか
    4.0
    1巻1,144円 (税込)
    桜を美しいと感じるのは自然の情緒なのか、そのように刷り込まれただけではないのか。記紀や万葉集から最近の桜ソングまで、誰も触れえなかった問い=タブーに歌人が果敢に挑む。
  • 百人一首 うたものがたり
    3.6
    多くの日本人にとって、もっともなじみのある和歌集といえば『百人一首』。 千年の時を超えて愛されてきた歌集を、現代を代表する歌人・水原紫苑が中世と現代を行き来し、一首ごとにやさしく丁寧にときほぐします。 初学者も大人も楽しめる100のストーリーで、短歌がぐっと親しいものになります。 ●百人一首を選んだ、大歌人・藤原定家のプラン ●「恋の歌」が天皇の「使命」だった? ●「鹿」の妻は「紅葉」か「萩」か? ●桜の名歌にみる「生の哲学」 ●いかにして小野小町は千年のアイコンとなった? ●『源氏物語』と「あはれ」の美学 ●定家の西行に対する嫉妬心 ●小野小町のスピリットが宿る俵万智 ●赤染衛門と和泉式部、二人の友情 ●定家の父が詠んだ「老いのエロス」 ●かるた取りに使える「決まり字」 ※本書は、講談社のPR誌『本』2018年1月号から2020年1月号まで連載した「百人一首うたものがたり」を元に大幅に加筆しました。 ……など、テーマは盛りだくさん。 簡単でいて、読むだけで日本古典文学の神髄まで学べる一冊。 ことばの豊かな世界がここにあります。
  • 巴里うたものがたり
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パリで、好きなことをする 歌人・水原紫苑が長年の夢だった旅へ。オペラ座や美術館、ジェラール・フィリップゆかりの地や、大好きなカテドラル巡り、カフェ通い、ソルボンヌ大学文明講座への留学。帰りたくない日々を写真と短歌で綴る80日の旅日記エッセイ。 「人生は楽しまないと」という友人アンリアンヌからの本文の言葉のように、大好きなことを追い続ける意欲と著者の楽しそうな様子に、背中が軽くなるような、旅をしたくなる一冊です。 著者紹介 水原 紫苑 みずはら しおん 1959年、神奈川県生まれ。歌人。早稲田大学大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。春日井建に師事。歌集に『びあんか』(現代歌人協会賞)『うたうら』『客人』『くわんおん(観音)』(河野愛子賞)『あかるたへ』(山本健吉文学賞・若山牧水賞)『えぴすとれー』(紫式部文学賞)『如何なる花束にも無き花を』(毎日芸術賞)近刊『快樂(けらく)』ほか。エッセイに『桜は本当に美しいのか 欲望が生んだ文化装置』『百人一首 うたものがたり』など。編著に『大岡信「折々のうた」選 短歌』『女性とジェンダーと短歌』『山中智恵子歌集』など。毎日歌壇選者。

ユーザーレビュー

  • 百人一首 うたものがたり

    Posted by ブクログ

    一首ごとに歌が詠んでいる光景・情景とともに、詠み人の背景や、他の和歌も紹介されており、その一首に深み、奥深さが増している。

    その詠み人の会心の一首というわけでもなく、定家の人間臭い思惑も入っていたのかと、純粋な珠玉集ではないのが、ちょっと悲しかったりもする。

    でも、それを含めて、この百人一首は面白いのだと、教えてくれる本である。

    0
    2024年10月24日
  • 百人一首 うたものがたり

    Posted by ブクログ

    それぞれの歌人の他の歌も掲載していて、とても勉強になった。その歌人にとって1番の歌が掲載されているのではないということも知ったし、それは選者である藤原定家の美意識であったり、嫉妬であったり、政治的なものであったりすると言うのが、とても興味深く、歴史も勉強しないといけないと思った。

    0
    2024年05月12日
  • 改訂 桜は本当に美しいのか

    Posted by ブクログ

    「はっきりしないピンクの大きな綿菓子のようなかたまりの、いったいどこがいいんだろう。春の花なら、椿や牡丹や薔薇のほうがずっときれいなのに、と私は思っていた。」(p.12)に我が意を得たりと嬉しくなって読み始めたら、思っていたより真面目な桜を巡る思想または想念を辿る歴史エッセイだった。
    歌人は過去の歌やその作者のことを、歴史も含めてよく研究するものなんだな。

    0
    2023年01月03日
  • 百人一首 うたものがたり

    Posted by ブクログ

    講談社のPR誌『本』の連載に加筆したもの。見開き2頁に1首ずつ、コンパクトに紹介されていて、どこからでも目を通すことができる。歌の鑑賞だけではなく、定家がその歌を採った理由(場合によっては、もっと優れた作品があるのになぜをそれを採らなかったのか?)とかにも話が及んでいて、楽しく読めた。

    ちなみに、各首の左下にはかるたの「決まり字」が書かれている。「むらさめの露もまだひぬまきの葉に」であれば「む」、「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと」であれば「わたのはらや」。こういった趣向も面白い。

    0
    2021年03月28日
  • 百人一首 うたものがたり

    Posted by ブクログ

     講談社のpodcastで紹介されていたので手に取ってみました。歌人水原紫苑さんによる「百人一首入門書」です。
     私も高校時代には百人一首をすべて暗記させられましたが、今、それから40年以上経ると本当に誰でも知っているような有名な数首しか憶えていません。
     それではいかにも情けないので、ちょっとおさらいをしてみようと手に取ってみまたのですが、やはり歌を味わうのは難しいですね。現代語に訳して頭で理解しようとしてもまったく楽しくありません・・・。

    0
    2021年10月23日

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