水原紫苑のレビュー一覧

  • 百人一首 うたものがたり

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    一首ごとに歌が詠んでいる光景・情景とともに、詠み人の背景や、他の和歌も紹介されており、その一首に深み、奥深さが増している。

    その詠み人の会心の一首というわけでもなく、定家の人間臭い思惑も入っていたのかと、純粋な珠玉集ではないのが、ちょっと悲しかったりもする。

    でも、それを含めて、この百人一首は面白いのだと、教えてくれる本である。

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    2024年10月24日
  • 百人一首 うたものがたり

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    それぞれの歌人の他の歌も掲載していて、とても勉強になった。その歌人にとって1番の歌が掲載されているのではないということも知ったし、それは選者である藤原定家の美意識であったり、嫉妬であったり、政治的なものであったりすると言うのが、とても興味深く、歴史も勉強しないといけないと思った。

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    2024年05月12日
  • 改訂 桜は本当に美しいのか

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    「はっきりしないピンクの大きな綿菓子のようなかたまりの、いったいどこがいいんだろう。春の花なら、椿や牡丹や薔薇のほうがずっときれいなのに、と私は思っていた。」(p.12)に我が意を得たりと嬉しくなって読み始めたら、思っていたより真面目な桜を巡る思想または想念を辿る歴史エッセイだった。
    歌人は過去の歌やその作者のことを、歴史も含めてよく研究するものなんだな。

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    2023年01月03日
  • 百人一首 うたものがたり

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    講談社のPR誌『本』の連載に加筆したもの。見開き2頁に1首ずつ、コンパクトに紹介されていて、どこからでも目を通すことができる。歌の鑑賞だけではなく、定家がその歌を採った理由(場合によっては、もっと優れた作品があるのになぜをそれを採らなかったのか?)とかにも話が及んでいて、楽しく読めた。

    ちなみに、各首の左下にはかるたの「決まり字」が書かれている。「むらさめの露もまだひぬまきの葉に」であれば「む」、「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと」であれば「わたのはらや」。こういった趣向も面白い。

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    2021年03月28日
  • 百人一首 うたものがたり

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     講談社のpodcastで紹介されていたので手に取ってみました。歌人水原紫苑さんによる「百人一首入門書」です。
     私も高校時代には百人一首をすべて暗記させられましたが、今、それから40年以上経ると本当に誰でも知っているような有名な数首しか憶えていません。
     それではいかにも情けないので、ちょっとおさらいをしてみようと手に取ってみまたのですが、やはり歌を味わうのは難しいですね。現代語に訳して頭で理解しようとしてもまったく楽しくありません・・・。

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    2021年10月23日
  • 百人一首 うたものがたり

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    百人一首関連本
    いったい何冊目だろう笑

    ちはやふるの影響で百人一首に興味を持ち始めて、いろいろと読みあさってます!
    百首の解説が分かりやすく書いてあります。
    書いてある内容も難しくなく、読みやすい一冊だと思います。
    現代の短歌も載せてあり、そこは今まで読んだ本にはなかったから新鮮でした!

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    2021年05月18日