フレデリック・グロの作品一覧
「フレデリック・グロ」の「歩くという哲学」「性の歴史IV 肉の告白」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「フレデリック・グロ」の「歩くという哲学」「性の歴史IV 肉の告白」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
最近仕事忙しすぎて深夜徘徊にハマってる限界サラリーマンの自分にはド刺さった。
・急いでいる時、時間はどんどん速くなる。時間が飛び去る、ということは、急いだその時間のために、結局、一日の長さが短くなるということだ。
・仕事をし、キャリアの機会を逃さまいと気を抜かず、人のものを自分のものにしたくなり、スピードアップをはかり、人がどうしているのかを気にかける。いつも、いつも、そうやって何かをしているけれど、存在はしているのだろうか?
・歩くことは時間の無駄であり、浪費であり、いかなる利益も生み出さない、死んだ時間だ。
だが、わたしにとって、私の具体的な生にとっては確かに益がある。
Posted by ブクログ
フレデリック・グロ
1965年生まれ。パリ政治学院政治思想学教授。パリ高等師範学校(ENS)に学び、1999年にフーコーについての研究によりパリ第12大学博士号を取得。『歩くという哲学 世界を動かした小説、詩、哲学は、歩行によって生まれた』より
「ソローは朝を信じている。というよりも、朝は人に信じさせる力を持っていることを知っている。歩く時には、世界の誕生に寄り添えるように、明け方に出発すべきだ。まだ青い時刻には、自然の鼓動が感じられ、我々の意志など何ほどのものでもないということが感得される。意志することとは、寄り添うことの対極にあるからだ。朝に歩く時は、急に回れ右をしたり、何かを決意したり
Posted by ブクログ
フーコーの最後の主著の最終巻が死後30年以上たって、ついに出版され、日本語で読める。これだけで、⭐️は5つは決まったようなもの。
「性の歴史」の1巻の「知への意志」で提示されたいわゆる「生政治」「マイクロポリティクス」などなどの概念と「性の解放」に関する言説の分析の鮮やかさは、圧倒的であった。
この話しが、どう展開するのか、期待していたところにでてきた2〜3巻は、なぜかギリシア、ローマ時代の話になって、一般的な性の歴史の記述としては興味深くあるものの、フーコーに期待していたものとは、ちょっと違う感じ。語り口も、なんだか平易で、淡々としていて、死を目の前にしたフーコーの最後の枯淡の境地かな?