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「小倉将志郎」の「MMTは何が間違いなのか?―進歩主義的なマクロ経済政策の可能性」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小倉将志郎」の「MMTは何が間違いなのか?―進歩主義的なマクロ経済政策の可能性」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
MMT派の主張する財政金融政策に対し、その主張が抱える深刻な問題点を分析し批判的に提示した書。
ポイントは、
①MMTが前提とする、中央銀行が常に機械的に中央政府債務を貨幣化する制度はほとんどの国で存在せず、多分に政治的なバランスに左右される。
②通貨発行権を有する中央政府であっても、アメリカのような国際的な基軸通貨国でなければ、拡張的な財政金融政策は自国通貨安と国際投機マネーの過剰な流入と逃避を招き経済が過剰に膨張収縮する混乱をもたらす。
③アメリカドルのような一見圧倒的に見える国際基軸通貨であっても、野放図な財政金融政策がとられた場合、意外なほどあっけなく一強の地位から脱落することがままあ
Posted by ブクログ
MMTに関して、否定ではなく足りてない部分を指摘した本。
日本でMMTを推奨する人物にTPPでデマをばらまいていた人間などがいて胡散臭さを感じていたが、日本で翻訳本が出てるMMTの第1人者もちょっと不十分な部分が多い印象を持ちました。
不安定なマネー対策として国際資本移動規制を提案するが、MMT派からも信用創造がもたらす金融不安定性への具体的な言及は必要と思いました。
同様に、米国金融緩和策がもたらす開発途上国への悪影響に警鐘を鳴らすのはもっともで、開発途上国への気まぐれなホットマネーの移動規制は喫緊の課題でそもそもMMT派はどう考えるのか?と素直に思いました。