金融化する世界 資本主義の構造変化と現代企業行動の本質
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金融化する世界 資本主義の構造変化と現代企業行動の本質

3,850円 (税込)

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【我々は破滅の「ループ」の中にいる】
世界金融危機の反省も空しく、金融は肥大化を続け、実体経済を振り回している。
余剰金のある大企業がなぜ負債を増加させているのか? 財務活動としてのM&Aの拡大が意味するものは? ビッグテックも金融に進出する理由は? 大手金融機関はなぜ活況を保てるのか?
「金融化」という知られざる枠組みを通じて、資本主義の構造変化に迫る。

【より多く、より早く求める利潤追求がもたらすものは?】
国内及び国際的な経済活動において、金融的動機・主体等の役割が増すことを金融化という。金融化は資本主義の長期的傾向であり、昨今の社会課題の発生は金融化の副作用とも捉えられる。本書では非金融企業もなぜ必然的に金融化へと向かうのか、金融化のエコシステムはなぜ維持されているのか、解明する。
大規模な金融危機と救済の繰り返しを避けるためにも、資本主義の行く末を見極めるうえでも、金融化を中心に据えたアプローチが有効な手段となる。


【目次】

序章 金融化の見取り図
第I部 企業の金融化はなぜ「必然」なのか?
第1章 「利潤の金融化」の進展
第2章 「支配の金融化」とその含意
第3章 剰余金の増大と企業負債の増大という「矛盾」
第4章 現代企業行動に決定的な含意を有する「会計の金融化」
第5章 ビッグテックの金融化が明らかにする企業の金融化の「本質」
第II部 金融化のアナトミー
第6章 世界金融危機後も揺るがない大手金融機関
第7章 金融化が内包する脆弱性
第8章 金融化の持続可能性
終章 金融化と日本経済の未来

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