十三不塔の作品一覧
「十三不塔」の「シメオンの柱 ~七つ奇譚~」「ハヤカワSFコンテスト2020受賞作【無料試し読み版】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「十三不塔」の「シメオンの柱 ~七つ奇譚~」「ハヤカワSFコンテスト2020受賞作【無料試し読み版】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
1作め、あまりにも好きすぎて。
灰都とおりさんの『西域神怪録異聞』
歴史の行間にかき消されてしまった人々を描く物語が好きだ。愛おしむべき小さな人々。歴史にかききえる私たちの姿。それを丹念に、愛しむように愛情深く描く作家さんだ、と思った。何故旅に出るのか?作者は問う。(チートすぎる)
玄奘三蔵の旅をほんの少しだけ、なぞったことがある。本当にほんの少しだけ。
クルズスタン(キルギス)のアクべシム遺跡。本当に広々とした荒野、朽ち果てた夢のあと。建物の壁だった部分を歩いたり、飛んだりはねたり。舞い上がる砂埃。空がものすごく広くて、太陽は地平線に沈んで、真っ暗になる。あの土地は、星が雨上がりの蜘蛛の
Posted by ブクログ
久々に熱くなれるSFを読んだ気がする。最近読んでいたものは、『星を継ぐもの』を筆頭に、短編を含めても知的好奇心が刺激されるという意味で面白いものが多かったように思う。それだって良いものだけど、そういう面白さの上にエンタメ的な面白さが乗っかった本作は、とても楽しく読めた。
本作は、魅力的な要素をとにかくぶち込みまくった、とても豪華な小説だと思う。そのネタ一つで一本話が書けるんじゃないか、という題材を幾つも提示してくる。こっちが「美味しそうなネタだなぁ、これで最後まで持っていくのかな」と思っていると、即座に違うテーマが突きつけられるので、非常に贅沢なつくりをしているな、と思った。大きな話の流