配信予定・最新刊

作品一覧

  • もし友だちがロボットだったら?

    もし友だちがロボットだったら?

    ビジネス・実用

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    1巻2,640円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 考え続ける力を養う対話レッスンで「またやりたい!」の声がきこえる―― 英国発! 準備ゼロでも楽しめる哲学対話のプレイブック 考える・伝える・聞く能力を育むとして、近年注目を集めている〈哲学の授業〉。 哲学のすばらしい点は、まったく知識がなくても誰でも議論に入れること。 大人がアシストすることで、子どもたちは哲学することを自然と楽しめるようになる。 子どもとの哲学で大切なのは、子どもたちが問いを立て、 自分たちで考え、安心して失敗できる場をつくること。 5 ~ 13歳の生徒たちと哲学対話を行ってきた著者が、 すぐに使える30の対話プランを紹介。 短い物語のあとに続く一連の問いをたどり、 活発な議論と奥深い思考の世界へ子どもたちを導いていく。 家庭や地域、他教科の授業でも使える一書。 【目次より】 第1部 理論編――子どもと哲学するために 子どもに問うこと/教室での哲学探究/先生のワザ/ヒントとコツ 第2部 実践編――じっさいにやってみよう 椅子 / アリの生きる意味 / 同じ川に2回入ることってできる? / 無人島ゲーム / なくしものをしてみよう! / ギュゲスの指輪 / 王子さまとブタ / テセウスの船 / コッチとアッチ / 幸せな囚人 / 黄金の指 / アリとキリギリス / カエルとサソリ/ 人生の本 / ピラミッドの影 / 魔法の杖 / ぶっちゃうビリー / 何もないということについて考える / 6人の賢者たち / 別の惑星のあなた / シービーのお話 / 友だち / トニー・テスト / 泥棒 / アンドロイド / ウソ / 再生 / 人間になれた? / 永遠の端っこへ / どこにいるの? / 公平の井戸 巻末資料 ト ラブルシューティング / 用語集 など
  • ジブンの世界はジンブンでできている ―わかったことしか書かない哲学者×「研究」に興味がない考古学者×悩めるフィクション研究者―
    続巻入荷

    ジブンの世界はジンブンでできている

    ビジネス・実用

    -
    1~3巻1,980~2,500円 (税込)
    こんな「学び」もあったんだ!あなたの世界の見方を変える、人文学の世界へようこそ。 自分は、何に興味があるんだろう? 学びたい気持ちはあるけど、何から手をつけたらいいんだろう? 自分ならではの視点で世界をとらえなおす「人文学」の研究者たちに話を聞いてみたら、寄り道・偶然・紆余曲折だらけの旅路が見えてきた! 進路に迷う中高生のあなたにも、何かを学びたいと思い始めた社会人のあなたにも。読めば明日から「ジブンごと」探しを始めたくなる、まったく新しい「人文学」入門が誕生。三人のはみだし人文系研究者たちの濃厚インタビュー&対談集! 【目次】 ・まえがき ・第一部 わかったことしか書かない哲学者 授業を取らない学部生時代/シュミッツとの出会いと「分かる」体験/あらゆる分野で初学者だった ほか ・第二部 「研究」に興味がない考古学者 考古学者としてのキャリア/博物館のお仕事/好きなことでは生きていかない ほか ・第三部 哲学者と考古学者がフィクションについて考えてみた 発泡酒と韓国ドラマ/俺の感情を雑に扱うな/「あれ?このつまんない映画、前にも観たな」/無音のサメは怖くない/「かっこいい」と「正しい」は似ている/七年目の新発見「自分、ハイデガー好きじゃなかったんだ」/SF少年、考古学を志す/人文学は一人でできる ほか ・あとがき ・ブックリスト 【著者】 梶谷真司 東京大学大学院総合文化研究科教授。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。専門は哲学、医療史、比較文化。近年は学校や企業、地域コミュニティなどで「共に考える場」を作る活動を行い、いろんな人が共同で思考を作り上げていく「共創哲学」という新しいジャンルを追究している。近著に『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』、『書くとはどういうことか 人生を変える文章教室』、『問うとはどういうことか 人間的に生きるための思考のレッスン』がある。 折茂克哉 一九九七~一九九九年ロシア科学アカデミーサンクトペテルブルク物質文化史研究所研究生。二〇〇二年國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻考古学コース博士課程後期修了(博士(歴史学))。二〇〇二年六月東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻学術研究支援員、同年10月國學院大學21世紀COEプログラム研究員。二〇〇三年東京大学教養学部美術博物館教務補佐員を経て、二〇〇四年より東京大学大学院総合文化研究科・教養学部駒場博物館に勤務(助教)。専門は博物館学、先史考古学。 岡田進之介 二〇一九年東京大学文学部言語文化学科現代文芸論専修卒業。二〇二一年東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻美学芸術学専修修士課程修了(修士(文学))。現在同専修博士後期課程所属。二〇二一年十月〜二〇二四年三月、国立研究開発法人科学技術振興機構 次世代研究者挑戦的研究プログラムプログラム生。専門は現代英米圏の美学のフィクション論・物語論。 ジブンジンブン編集部 「ジンブン学をジブンごとに」を合言葉に、人文学のおもしろさを発信するプロジェクト。2018年、東京大学在学中に結成。同大学の学園祭で、人文学研究の魅力を紹介する展示「ジブン×ジンブン」を出展し、3日間で1500人を動員。メンバーの大学卒業・就職を経て、2025年から出版社としての活動を本格始動。コンテンツやワークショップを通じて、人文学のエッセンスを日常生活に取り入れる楽しさを伝えている。
  • 職場の共通言語のつくり方
    完結

    職場の共通言語のつくり方

    ビジネス・実用

    4.5
    全1巻1,760円 (税込)
    NECソリューションイノベータ株式会社、三井不動産株式会社、株式会社SBI新生銀行、株式会社LegalOn Technologies…一流企業が続々導入! 5000名以上の対話分析から生まれた「東大発 哲学対話メソッド」。
  • 哲学はこう使う

    哲学はこう使う

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,650円 (税込)
    世界のトップ企業も注目! 正解のない時代に必要な思考スキル「哲学思考法」 本書は、哲学の知識や教養ではなく、「哲学思考アプローチ」の方法をお伝えします。 仕事、人間関係、人生のあらゆる悩みや迷いに、自分なりの判断軸が見つかる方法です。 【4つの力に効く】 <1>ぶれない力 自分だけのブレない軸が見つかり、判断力が上がります。 <2>伝える力 自分の頭で考え、自分の言葉で伝える力がつきます。 <3>理解する力 自分とは異なる意見を、深く理解する力がつきます。 <4>生み出す力 問題を根本から理解し、新しい価値を生む力がつきます。

ユーザーレビュー

  • 職場の共通言語のつくり方

    Posted by ブクログ

    はじめに 職場の「言葉の壁」を乗り越える
     なぜ同じ言葉を使っているはずなのに伝わらないのか
     「共通言語」の欠如
     「言語化」よりも大切な「共通言語化」の技術
     「対話と哲学のかけ算」が職場を変える

    第1章 なぜ共通言語が重要なのか
    共通言語がカギとなる時代
     (1)組織内のコミュニケーションの複雑化
     (2)市場のニーズの変化
     (3) 組織形態の変化
    ビジネスの世界で注目を集める哲学対話
     ビジネスと哲学の親和性
     企業における哲学対話の活用
     人材育成・チームビルディングにかかわる事例
     イノベーション促進にかかわる事例
     理念の構築や浸透にかかわる事例
     →人は「何かに積極的に取り組むかどうか」を判断する際に、自分がそこに参加する余地や余白があるかどうかを重視します。パーパスに自分の解釈を入れていい、自分の言葉にしてもいい、疑問があるなら投げかけてもいい。そんな状況を哲学対話でつくっていくことによって、 組織への帰属感や参加意識、パーパスの理解を醸成していくことができるのです。だからこそ、 仮にパーパスがあまりにも一方的で、一切の解釈を挟む余地がないようなものだとしたら、それは機能しないでしょうし、その設計自体を見直す必要があるでしょう。

    第2章 共通言語づくりの型
    共通言語とは何か
     ナラティヴ・アブローチと哲学対話
     →私は、ナラティヴ・アプローチと、その対話観をとても重視しています。その上で、このような対話観から出発しつつ、本書が追加したい「個々人の解釈の枠組みにもとづいた語りと、哲学的な思考の両方を重視する」という対話のモデルです。
     …ですから、哲学は、「みんな違ってみんなよい」「人それぞれ」と考えるのではなく、程度の差はあれ「いつでもどこでも誰にでも当てはまる知」を求めていく営みだと言えるでしょう。
     …哲学的思考による「意味の発見」と、相手のナラディヴを重視する対話による「イメージの形成」が、ある言葉が共通言語になるための条件なのです。
     いつでもどこでも誰にとっても通用する知は存在するのか
     →…「究極的にはどこかで全員が合意できる部分があるかもしれない」と考え、「人それぞれ」にすることなく対話を続けることで、探究するメンバーのあいだで「暫定的な回答」を構築していこうとする姿勢です。この立場は、「可謬主義」とも呼ばれます。
     …ですから、ここでいう普遍性を求めるとは、具体的な状況や文脈から離れて「いつでもどこでもどんな人にも当てはまる知」を追い求めることではなく、「ある認識がどの範囲であればそれが適応できるのか、他の範囲にも適応できないか」と考えることなのです。普遍性を目指すこととは、この意味で「いったん文脈を取り去ってみて、意見と意見、アイデアとアイデアの共通項を探そうとすること」だと考えてみるとよいかもしれません。

    共通言語づくりの型
     共通言語づくりの型
      (1) 似ているイメージを見つける
      (2) 意味が似ている言葉同士の違いを明確にする
      (3)1つの言葉に含まれている意味の違いを識別する
      (4)まだ名前のない現象や感覚に名前をつける

    第3章 共通言語をつくる「思考」の技術
    哲学的思考とは何か
     (1) 批判的に考えること
     (2) 創造的に考えること
     (3)関心にもとづいて考えること
    哲学的思考を体験するエクササイズ
     問いを立てる
     見えてきたものを整理する
    問いを立てる方法
     「~について考える」という発想をやめる
     問いを立てるのは悪いことか
    「よい問い」を考えるための2つのポイント
    思考に役立つフレームワーク
     トマス・ジャクソンの「哲学者の道具箱」
     →「WRAITEC」というかたちで示しています。
     ・What do you mean by・・・? (意味) =意見や考えをしっかりと理解する
     ・Reasons(理由)=意見や考えの理由を明らかにする
     ・Assumptions (前提)=意見や考えがどのような前提にもとづくかを明らかにする
     ・Inferences(推論) 意見や考えに至った推論や含意を明らかにする
     ・True(真実)=本当に真実か、何が真実かを確認する
     ・Examples (例)・Evidences (証拠)=主張を明確にし、真実である証明を得る
     ・Counter-examples (反対例)=主張が真実ではないことを明らかにし、限界を見極める
      問いのかたちにすると、たとえば次のようなものになります。
     ・W「それはどういう意味か?」
     ・R「その理由は何か?」「なぜそうなるのか?」
     ・A「〜と考える前提はどこにあるのか?」「~とすると、その前提は?」
     ・I 「もし~なら……………と考えてもよいか?」
     ・T「本当にそうなのか?」「それが真実だとしたらどうなるか?」
     ・E「~という例は何か?」「その証拠はあるか?」
     ・C「~が成り立たない例はあるか?」
     クエスト・プロセス
     ・(1)具体例やアナロジーを活用する
     ・(2)反例を出す
     ・(3)定義や意味を問う
     ・(4)前提や理由を問う
     ・(5) 思考実験をする
     ・(6)判断基準を問う
     ・(7)比較して関連づける
     ・(8)類型化・一般化する
     クエスチョン・ワンダリング
     バイアスを乗り越えるためのフレームワーク
     ・(1)種族のイドラー「ヒトである」という枠を外す
     ・(2)洞窟のイドラー個人の「ナラティヴ」に目を向ける
     ・(3)市場のイドラー伝聞や流行り言葉に気をつける
     ・(4)劇場のイドラー権威や役割を相対化して考える

    第4章 共通言語をつくる「対話」の技術
    対話とは何か
     社内で対話することは可能なのか 「対話」という言葉の捉えにくさ
     会話と対話
     →対話とは「互いに問いかけ合いながら、相互の意見を理解・尊重し合いながら探究するコミュニケーション」です。
     討論と対話
     議論と対話
    「よい対話」のマインドセット
     (0) 一步立ち止まって考えること
     →ここで重要なことは、過度な感情や欲求をコントロールしようとすることです。ここでは、 「過度なネガティブ感情」だけがその対象なのではありません。「ポジティブな感情」であったそれが「過度な」快や喜びであるとすれば、やはり避けられるべきなのです。なぜなら、それをコントロールすることができなくなってしまい、自分が自分自身の主体ではなく 「感情や欲求の奴隷」になり下がってしまうからです。目前の欲求に過度に駆り立てられて行動することで、その場では大きな快楽や喜びを享受していても、結果を見ればマイナスになってしまうということは、想像に難くありません。
     すぐにできるアパティアの方法は、「一歩引いた問い」を立てることです。冒頭の「どうしてこの人は、こんなにやる気がないんだろう!」と感じた例で考えてみましょう。
     ここでは、2つの方向性を取ることができます。
     1つ目の方向性は「そもそもやる気とは何だろう?」という形式で、第3章で紹介した哲学的によい問いを立てることです。すぐによい問いが思いつかなくても、問いについて考えているうちに、心が落ち着いてくるかもしれません。
     2つ目の方向性は、「私は何に対して怒りを抱いているんだろう?」「自分はそもそも怒る必要があるのだろうか?」と問いかけてみることです。つまり「相手に対して怒りを感じている自分自身について問いを立てる」のです。そうすると「怒りの対象」だと思っていたものが、 実は直接の原因ではないことがわかったり、自分が前提にしていた情報や態度に問題があったりすることに気づくこともあります。
     たとえば、部下に対して期間内に実施するように言ったことがおこなわれておらず、あなたは怒っているとしましょう。そこで、なぜそもそも自分は怒っているのか、自分は何に怒っているのか、そもそも怒る必要があるのかといった問いを、一通り立ててみます。そうすると、 そもそも部下に対して、業務がこなせるようになるための教育ができていない、振っている仕事量が部下のキャパシティを大きく上回っているといった、自分の側の問題点に思い至るかもしれません。
     このように問いを立てて考えてみることで、まずは「自分自身でコントロールできることとできないこと」を区別してみましょう。
     その上で「コントロールできるはずなのにできていないこと」は何か、あるいは、「コントロールできないことなのに、コントロールしようとしていること」はないかと考えてみたいのです。そうしてみると、直接の解決にはならなかったとしても、思ってもみなかったさまざまな気づきに出会うかもしれません。いずれにせよ、そのように考えているうちに、気持ちはおさまっていきます。
     (1)これまでの自分の考えにとらわれないこと
     →また、世の中では「わからなくてモヤモヤすること」よりも「よくわかってスッキリすること」が重視されることが少なくありません。しかし、対話では、むしろ「モヤモヤすること」 が大切です。「わからなくてモヤモヤする」と聞くと、通常「ネガティブなこと」としてとらえられがちなのに、なぜそれが大切だと言えるのでしょうか。
     たとえば、教育系YouTuberの短く編集された動画は、まるでスナック菓子のような気分で気軽に「摂取」でき、簡単に「消化」することもできます。気持ちはスッキリするかもしれませんが、どれくらいみなさんのなかに「実際に根づいている」でしょうか。「根づいている」というのは、記憶や印象に残っているとか、実際に役立てているという意味です。私自身も、こうしたコンテンツをよく利用しますが、その場ではわかった気になったけれど意外と内容を覚えていないとか、気晴らし的に消費するだけで実際に役立てられてはいないことがあるように思います。
     しかし「モヤモヤ」はどうでしょう。たとえば「自分はこれまで組織についてある程度わかっていると思っていたけれど、あの人の意見を聞いて、その認識が覆されてしまった」―――― こうした仕方で「しっかりと考えた結果、わからなくなったこと」は、自分のなかに残り続けます。
     モヤモヤは、この意味で私たちの思考や行動を突き動かす、とても強いパワーを持っています、時に「このポイントでモヤモヤする!」という熱意のこもった疑問は強烈に残り、私たちに考え続ける体力と気力、関心をもたらします。それは「ただわからないこと」「わからないかどうでもいいこと」とは決定的に異なり、自分の関心がどこにあるのかを表す「シグナル」 でもあるからです。
     (2) 相手との関係性にとらわれないこと
     →ここで考えておきたいことは、否定にも2種類の否定があるということです。1つ目は、とにかく「その人を傷つけたい」「自分の不満をぶつけたい」という意図で発揮される否定です。 これは「自分がその感情を処理したい」という結果以外、その先に建設的な目的は何もありません。つまり、否定すること自体が目的化しているのです。これを「目的としての否定」と呼びましょう。
     それに対して、2つ目の否定はこれと明確に異なるもので、何かを達成するためにおこなわれる「手段としての否定」です。それは、否定することによって、建設的に何か別の目的を達成しようとしておこなわれます。たとえば、否定することによって何かを理解する、ある考え方や説明をはっきりさせることだと言えるでしょう。これは「その人自身への人格を否定することと、その人の意見とを区別する」といった仕方で世の中で言われることに近いかもしれません。
     …あるいは、上司がコンプライアンスの点で問題があることを言っているけれど、なかなか自分の立場からは直接指摘できないといった場合があるかもしれません。この場合、次のような言い方はどうでしょうか。文章でニュアンスまで表現するのは難しいですが、「あれ、それってクライアント的にはどうなんでしょうね?」のような問いかけです。
     ここでのポイントは4つあります。まず(A)主語は自分からずらしておくこと。次に、 (B)まるで、その場で偶然思いついたかのように感嘆詞などを挟みながら言ってみること。 そうすることで、(C)あくまで「問題解決に主眼がある」と強調すること。そして、(D)直接否定するのではなく、「あくまで別の考え方があり得る可能性」を指摘する表現にすることです。
     これによって「目的としての否定」だと受け取られるリスクを軽減できます。
     もちろん、それでも相手は変わらないかもしれませんし、ずっと問題に気づくことはないかもしれません。しかし、できる限りのことをやってみることはできますし、自分のなかで対話をあきらめない姿勢は保つことができるでしょう。いずれにしても、まずは「受け入れる」のではなく「受け止めた」上で、直接の判断や否定は保留しつつも「問い」を工夫して投げかけてみることが功を奏するかもしれません。
     上司・部下といった通常の役割から解放された哲学対話では、「あの人がこんなことを言うなんて意外だった」ということが必ず起こります。それは、対話の場に入ることで、普段「こうでないといけない」と思い込んでいる関係性から解放されるからです。すると、特定の関係性のなかでは言えなかったこと、さらには、自分のなかにあるとすら思っていなかったことが、 ふっと湧いて出てくるようなことが起こります。私たちは、従来の役割から外れた新たな関係、対話の磁場によって、思ってもいなかった知を表出することができるのです。
     (3)合意や結論を目指すこと結論を目指すこと
     (4)「話す」よりも「聴く/訊く」を優先すること
     (5)自分の経験にもとづいて自分の言葉で考えること
    対話から生まれる人間観にもとづいて組織文化を考える
     確固たる自分自身なんて最初から存在しない
     →つまり、私たち自身やあるいは人の意見や考えなどというものはもともと、そこにあるのではなく、対話を通して、その都度更新・構築されていくという見方のほうが適切です。
     哲学的な問いが持っている「包摂する力」
     社員のエンゲージメントを高めるために大切なこと
    「よい対話」の場づくり
     物理的な空間づくり
     ・部屋のセレクト
     ・椅子のレイアウト
     ・人数設定
     ・机を置かないこと
     ・座り方
     ・明るさ
     ・服装
     対話を始める前の準備
     「知的安全性」の確保
     ・哲学的な問いについて特権的に答えられる人はどこにもいないこと
     ・対話では、どんな人でも真理の片鱗を持っている可能性があること
     ・決して結論や収束を急ぐ必要はないということ
     ・意見はいつ変わっても構わないし、むしろ変わっていくものであること
     ・必ずしもまとまったかたちで理路整然と自分の意見を表明しなくてもよいこと
     ・常識や普通から外れるようなことであっても、遠慮せずに話してよいこと
     ・他人の意見や自分の意見をおもしろおかしく脚色したり茶化したりしなくてよいこと
    対立を乗り越える方法
     (1) 2種類の対立を識別する
     (2) 経験と言葉を掘り下げる
     (3)両者に共通の目的を見出す

    第5章 共通言語が生まれる文化をつくる
    共通言語が生まれる瞬間
     (1)「あ、それって○○ということですね」という発言が生まれる瞬間
     (2) 「いままでモヤモヤしていたことが言語化された」と感じる瞬間
     (3)「あのときの○○みたいな」と語る瞬間
     (4)新しい言葉が生まれる瞬間
    「新しい」を共通言語化するワークショップ
     (1) 企業が抱える課題のヒアリング
     (2) 対話の準備
     (3) 似ているイメージを見つける
     (4)意味が似ている言葉との違いを明確化する
     (5)1つの言葉に含まれている意味の違いを識別する
     (6) まだ名前のない現象や感覚に名前をつける
     (7) ワークショップ後におこなうこと

    「信頼」を共通言語化するワークショップ
     (1) 企業が抱える課題のヒアリング
     (2) 対話の準備
     (3) 似ているイメージを見つける
     (4)意味が似ている言葉との違いを明確化する
     (5)1つの単語に含まれている意味の違いを識別する
     (6)まだ名前のない現象や感覚に名前をつける
     (7)ワークショップ後におこなうこと

    日々の業務のなかで対話を生み出す工夫
     (1)ミーティングを対話の場に変える
     (2)1on1を対話の場に変える
     (3)プロジェクトの振り返りを対話の場に変える
     (4)共通言語を文書化する

    おわりに 対話の力で企業は変わる
     「荒れた学校」での日々
     「哲学対話」を通して気づいたこと
     教育現場での手応え
     ビジネスの領域への進出
     会社から社会を変える

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    2025年06月22日
  • 哲学はこう使う

    Posted by ブクログ

    哲学的な思考法について体系的に学べる本。

    巷に数多あるビジネス本や自己啓発本を読んだり、他人の経験談をググったりして、すぐ手に入るわかりやすい「答え」を求め、目下の悩みや課題への解決法を取得した気になっていた自分に気づいてハッとした。
    それらはその作者の体験談や考えでしかなく、自身の本当の課題、悩み、考え方や価値観は自分の中にしかない。

    自分の言葉で考え言語化すること、表現する力の大切さについて改めて気付かされた。

    忙しい日々に忙殺されゆっくり考えるということを後回しにしがちだが、「自分にとって幸せとは何か」「人生をどう生きたいのか」について自身の考えを整理したいと思う

    0
    2024年12月28日
  • 職場の共通言語のつくり方

    Posted by ブクログ

    哲学対話は経験していたし、その価値もある程度わかっていたが、企業活動における哲学対話の価値を自分なりに言語化するきっかけになって良かった。
    もともと宇田川さんの本をきっかけに、組織が構造的無能に陥らないために対話が必要という考えにとても共感していた。

    ■メモ
    哲学対話の価値は車座になって答えのない問いを囲み議論することで、参加者に対し以下の体験を強制できることにある。
    ・お互いがフラットに話し合う体験
    ・答えがないので発言の価値が等価になる体験
    ・答えがないので誰でも参与する余地がある、自分の発言が取り上げられる体験
    ・合意形成を図るという共通作業が仲間意識を醸成する体験

    結局哲学対話とは
    人同士が活動する組織という集合体において、個々人の中に存在する「わかったつもり」になっている細かい認識のズレをお互いにぶちまけて、その認識の違いをすり合わせる共通作業を通してお互いの違いやナラティブを味わう体験。
    のこと。

    0
    2025年09月25日
  • 哲学はこう使う

    Posted by ブクログ

    哲学はあらゆる分野で応用できることを知りました。
    また、企業にも取り入れているので重要な役割を果たしていることが分かり、もっと若い世代に浸透させていくべきだと思いました。

    0
    2022年08月14日
  • 哲学はこう使う

    Posted by ブクログ

    以前、齋藤孝氏の『使う哲学』を読んで様々な哲学者の考え方に触れ、それを実生活にどう活かすかということを学んだが、もう少し実践的に哲学を活用する方法論を知りたいと思い購入。

    著者の堀越氏は、大学は哲学科を卒業しているが、本書は学術的なアプローチではなく、実生活やビジネスにおいて哲学的思考をどのように役立てるかに徹底的にこだわっている。
    自身も哲学コンサルティングを生業としており、単に哲学を研究するというより哲学思考をビジネスや教育現場に広める活動を重視していることがわかる。

    本書は大きく分けて2つの構成となっている。
    前半は哲学的思考(問いの立て方や思考の深め方)についての解説で、後半は主に哲学対話の方法論となっている。
    一貫して現代における哲学思考の重要性と活用法の解説に終始しており、哲学入門書にありがちな哲学者や哲学史や哲学用語などはフランシス・ベーコンの「4つのイドラ」以外はほとんど述べられていない。

    自分も大学の教養課程において、興味があったので哲学を専攻したが、退屈で期待外れだった記憶しかない。
    特に学生に対しては、本書のアプローチのように「人類知の活用法」的な内容の方が、社会人への準備期間としての学びにおいては有効なのではないか。

    物事や事象に対して表層的・一面的にしか捉えていない情報が氾濫し、それらの浅い情報に対するAIの回答を鵜呑みにしてしまうことの危うさを若いうちに理解し、「疑い、問う力」を養えば、"ギュられる"ことはないであろう。

    ただ、哲学思考は対話することで養われるため、一方的な読書だけで体得できることは限定的であることは否めない。哲学思考の必要性や重要性は理解できても、そこが哲学教育の難しさや課題点なのだといえる。
    AIを哲学対話相手として活用できれば解決の一助となるかもしれないが、すぐに何らかの解を求めるような使い方をしている限り、思考を深めていくのは難しいだろう。

    0
    2026年08月23日

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