ユーザーレビュー 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代 金文京 ドラマの時代背景を知るのに良い 三国志関連の作品が好きな人におすすめです。 時代背景や作中の思想のベースができて、物語の理解が進みます。 特に、三国の国力の違いや外交、そもそもの統一に対する価値観の違いが目から鱗でした。 また軍師連盟見返そうかな… YAYAY 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代 金文京 物語で馴染みのある三国志演義との相違点の解説も交えながら、時代の流れに沿って出来事を辿り、文学や宗教などのさまざまな観点から三国時代を見るという、通史の解説本に求めるものが全て詰まった実に面白い本。 Posted by ブクログ 中国の歴史9 海と帝国 明清時代 上田信 中国の歴史シリーズ第9巻。中世を抜けて近代を迎える明・清時代を描く。 「海」「銀(貨幣)」「物(生産と物流)」など巨視的な流れを捉えながら、皇帝や官僚・商人の業績を時代の雰囲気を伝えるために紹介している。 中国が歴史的に大陸国家で、鄭和を除いて海洋に進出することがなかった背景を知りたくてこの本を読み...続きを読む始めたが、中国から見える「海」の範囲をよく理解できた。 Posted by ブクログ 中国の歴史6 絢爛たる世界帝国 隋唐時代 氣賀澤保規 隋唐時代はあまり面白くないイメージがあったのですが、とても面白かった。広大な帝国を統べる強大な皇帝がいて、絶大な権限を奮っていたのだろうと思っていたのは違っていました。 春秋戦国時代を終わらせて、南朝の陳を滅亡させ中国全土を統一した初代皇帝(文帝)は、14歳年下の皇后に頭が上がらず、後宮には数千...続きを読む人の美人が揃っているのに手をつけることができなかった。一度お手つきした奴婢は皇后によって虐殺された。 唐になっても、歴代皇帝は皇后に手を焼くことになる。則天武后なんて太宗の後宮にいたのだから、太宗の没後は大人しくしてるべきなのに、年下の息子高宗をたぶらかせ、その皇后を押し退け、自分が皇后になり気弱な高宗に代わって全てを取り仕切る。高宗の没後は皇帝に即位してしまうのだから凄い。 さらに中宗の韋皇后も旦那そっちのけで、娘と共謀して旦那や息子を殺して権力を奪おうとするのだから凄まじい。この「武韋の禍」を解決し党の最盛期を築いた玄宗だって、晩年いい歳こいて楊貴妃に入れ上げて安禄山に長安を奪われ、まるでアフガニスタンの大統領のように都を逃げ出す。 男性はどんだけ女性に弱いか 女性はどこまで暴走するか どんなに成功した人でも最後まで立派で貫けない 様々な教訓が隋唐時代にはありました。 Posted by ブクログ 中国の歴史10 ラストエンペラーと近代中国 清末 中華民国 菊池秀明 このシリーズを12巻から読み進めているのですが、こに「ラストエンペラーと近代中国」は現代中国を理解するために必読の本だと思います。 中国は辛亥革命以降僅か100年余りしか経っていないのですが、常に変化してきました。中央集権的な2000年が続いた国ですが、春秋戦国時代や列国に分断された時代など、地...続きを読む方分権的な時代もあって、今の中国の姿から全部の中国を決めつけるのは危険です。この本を読んでやっと日本の近現代史が少し理解できました。 日本で終戦の玉音放送が流れているときに、蒋介石もラジオ番組に出演していて、その時に「われわれは報復してはならず、まして敵国の無辜の人民に汚辱を加えてはならない。もし暴行をもって敵国の暴行にこたえるなら、憎しみは憎しみを生み、永遠に終わることはない」と国民に向かって話したそうです。 蒋介石といえば、私の頭の中には高圧的な軍人というイメージしかなかったのですが、彼が何回も権力の座に復帰するのも、その背景には多くの国民の支持があったのだろうなぁと思いました。 11巻の「巨龍の胎動」は毛沢東と鄧小平に焦点を当てていて本当に面白かった。10巻の「ラストエンペラーと近代中国」は11巻よりも日本史と絡んでいるので、この時代の日本を理解するためにはこの時代の中国も理解しないといけませんね。 とても良い本です♪ Posted by ブクログ 宮本一夫のレビューをもっと見る