作品一覧

  • 侍女の物語 グラフィックノベル版
    4.2
    1巻5,390円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【カラー/固定型】カラー・大画面での閲覧に最適化されたコンテンツです/ギレアデ共和国の侍女オブフレッドは、司令官の子を産むための存在だ。監視の目に怯える彼女だが、ある日、交流が禁じられている司令官の部屋に招かれる。ノーベル文学賞受賞が期待される作家による名作を、気鋭のイラストレーターがグラフィック・ノベル化。
  • 老いぼれを燃やせ
    3.6
    1巻3,080円 (税込)
    予言的ディストピア小説『侍女の物語』の著者が放つ辛辣なユーモア。老境の平穏からはほど遠く、未練と怒りまみれの高齢者らの紆余曲折を描く傑作短篇集! 「老いぼれを燃やせ」――老人ホームで暮らすウィルマは視力が衰え、幻覚症状が現れていた。踊り騒ぐ小さな人の群れが見えるのだ。ある日、米国の老人ホーム連続放火事件の報せが入る。やがて彼女の施設も暴徒に取り囲まれ……。「アルフィンランド」――ファンタジー小説シリーズで成功を収めたコンスタンスは、かつて恋人に酷く裏切られた経験があった。そんな彼女が仕組む復讐とは? 「蘇えりし者」「ダークレディ」とで三部作を成す。「岩のマットレス」――ヴァーナは退職後、北極圏クルーズ船で旅に出た。そこにいたのは、高校時代に彼女の人生を変えた男。これまで4人の夫を看取ってきた彼女は、ある計画を立て……。「フリーズドライ花婿」――インチキ骨董商のサムには妄想癖があった。自分が殺され女性医師に解剖されるところを思うと、心が癒やされるという。そんなサムがオークション用の倉庫で出くわしたものは? 人間心理の闇を見つめ、痛いほど的確に、強烈なユーモアをもって描き出す9つの作品を所収。予言的ディストピア小説『侍女の物語』の著者による傑作短篇集!
  • 誓願
    4.8
    1巻1,694円 (税込)
    専制国家ギレアデの中枢に近づく女、司令官の娘、隣国の少女の3人が闘いを選んだとき、強大な国家をも揺るがす。ブッカー賞受賞

ユーザーレビュー

  • 誓願

    Posted by ブクログ

    「待女の物語」の15年後の物語
    指導者のリディア小母
    司令官の娘アグネス
    カナダで暮らすデイジー
    それぞれの立場で日々
    暮らしながらも
    何かを求めていた
    デイジーの両親が
    殺されたのをきっかけに
    思惑が動き出す
    ギレアデを告発し、自由を掴むために!

    国民の婚姻、生殖、子育てへの介入、管理
    教育と言語の抑制
    文化、芸術、学術への弾圧

    歴史上、あるいは現実にも
    存在するこれらに対する
    抗議が網羅されている

    さらにそれに加えて
    この物語には無謀な冒険がある
    生きようとする力
    自由を求める力
    大きな革命のために
    自ら犠牲になる少女
    思わず、頑張れ!と
    叫びつつ
    読むことを止められなかった



    0
    2025年10月30日
  • 誓願

    Posted by ブクログ

    最高に面白かった。やや分かりにくい前作の「侍女の物語」と違い、今回は複数の主人公の視点から描かれ、女性蔑視の宗教国家における解像度が飛躍的に上がっていて、非常に楽しめた。
    節々にアトウッド節というか、文学に対する教養の深さが垣間見えて、良い本を読んでいるなぁという実感もあり、600ページ超の大作もあっさり読めてしまった。
    他の作品もいずれ読んでみたい。

    0
    2025年10月12日
  • 誓願

    Posted by ブクログ

    「侍女の物語」の15年後を描く続編。
    こちらは前作と立場がまるで違う3人の女性それぞれの視点から全体主義国家「ギレアデ共和国」がいったいどのような国で、監視社会としていかに女性の人権を蹂躙していたのか、その隆盛から崩壊するまでが描かれる。
    前作から35年後に書かれたこともあり前作の閉鎖的で陰鬱な文体から一転しアップテンポなスピード感のあるポップな文体でエンターテインメント性に溢れ、登場する女性たち全てのその懸命な生き様に魅了され、本から読む手を離させないエキサイティングな展開でワクワクさせられた。
    前作を読み終えた時には喪失感に胸が苦しくなる思いがしたが、今回は「救い」があり穏やかな読後感を得

    0
    2025年09月20日
  • 誓願

    Posted by ブクログ


    リディア小母、デイジー、アグネスの視点で描かれる、「待女の物語」の15年後のギレアデ、その腐敗と崩壊について。前作はオブフレッドの独白という形だった為見えなかった、ギレアデの全体像と細部、そのなかで生きる人々がしっかりと描かれていて、非常にエンタメ感があり、本当にかなり、とにかく、面白かった!!立場が違うと見え方が違うので、読んでいるほうもたくさんのカメラで見ている感覚になり、700ページの長編だが最後まで全く飽きることがない。

    感想を書く為に読み返していてまた何回も泣いた。
    シスター・フッドここに極まれり!570ページ「心臓止め」からラストまでの量みかけるような
    激動の描写は特に圧巻だっ

    0
    2025年09月19日
  • 誓願

    Posted by ブクログ

    あの『侍女の物語』の続編。
    解説まで全部読むと700ページある。久々にこんな長い本を読んだ。ただ、割と短いスパンで視点が変わるのでするする読める。
    人が人を追い込んで支配する時の手法がすごい。徹底的に地獄を見せた後に天国に招待されたら、もう戻れない。

    あとは《信仰》ってなんなのかなって考えさせられた。
    ある日突然自分の芯だと思っていたものが、当たり前が、世界が、音を立てて瓦解する。そのリアリティもすごかった。
    今はアグネスに感情移入して読んでたけど、また年月が経ったらリディア小母のことももっとよく分かるようになるかもしれない。

    0
    2025年09月18日

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