アンドリュー・リーの作品一覧
「アンドリュー・リー」の「RCT大全――ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか」「読みだしたら止まらない 超凝縮 人類と経済学全史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
世界の事象について超のレベルで博識であるが、日本にありがちな「知っている知識量」ではなく、深く体系化されている点で稀有な経済学者。経済学が面白くなるし、社会への現実的な理解が深まる。
1.「比較優位の法則」リカード→サムエルソン
現代経済学の根幹を支える考え方。一人・一国が全てを作るより、分業をすることで生産性は圧倒的に高まる。この考えで、関税障壁を小さくする努力より世界経済は発展を遂げてきた。
自国の強みに特化する政策が最重要。
(1)成熟すると、引き揚げるべき産業にも補助金で維持する要求が強くなる
(2)トランプ関税は明らかにこの理論に反する
2.格差を放置しない
自然に任せると、資本利回りは成長率より大きいので、資本家が優位な所得を獲得し、社会格差は拡大する。ピケティr >g
人々の求める価値も、金銭的経済価値から、「幸福」に移りつつある。どう捉えるか、新しい経済学の課題。
3.「市場の失敗」経済学の永遠の課題
日本の経済学では「公害問題」ぐらいでしか取り上げなが、本書では経済学の進歩は、市場の失敗の克服と同義。AIと環境問題を経済学はどう取り込めるのか。
4.「偉大な発明・イノベーションのうんちく」
コンテナの発明は有名。世界貿易拡大の必須な仕組みとして不可欠。世界のグローバル化を支えた。詳細は「コンテナ物語」を勧めたい。またクレジットカードも空港でのチケット代金支払いの簡素化が始まり。全て潜在ニーズから出発した。
5.「人々の欲求は自己実現(マズロー)」
それは消費では得られず、「仕事=生産」に携わることで獲得できる。一部のエリートが社会の権威・権力を独占する社会は時代に合わなくなっている。北欧型の民主主義体制を実現するか、さもないと「ポピュリズム」により社会は乗っ取られてしまう。
Posted by ブクログ
シンプルだからこそ強い。
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自身の悪いクセを指摘されている気になる記載が何箇所かあった。以下引用ではないが、「複雑に考えすぎ」「解釈が凝り固まっている」など。これから研究をする上で、何度も立ち返るべきポイントだと感じた。
また、p13.「RCTを数多く実施した人と話をしてみれば、人間の直感が物事を正しく言い当てられる範囲について、かなり懐疑的な見解を聞かされることだろう。」をはじめ、吉川先生がすでにその道に立たれていることを感じる箇所も多く、読んでいて面白かった。
とりあえず、RCT関連の論文を読むという、実践を進めたいと思う。その中でまた躓く点があれば、立ち返りこの本などを読んでみる。慢心せず、冷静に物事をみる力を養っていく。
引用が丁寧すぎた。381p中96pが原注ページ。