小倉日向の作品一覧
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小説・文芸
Posted by ブクログ
小倉日向『いっそこの手で殺せたら』双葉文庫。
これは面白かった。読み進むうちに深まる謎。プロローグを読むと主人公が教え子に手を出した不届き者の教師かと思えば、そうではなく。中盤の手前で性犯罪をテーマにした社会派小説であることに気付くのだが、全くの謎だらけなのだ。
元教師で現在は在宅でライターを生業にしている筒見芳晃は10歳年下の妻・絵梨と年頃の娘・沙梨奈と3人で平穏な暮らしを送っていた。
ある日、勤め先から帰って来ず、携帯電話も不通である妻を心配した芳晃は不吉な予感に駆られて交番を訪ねると、妻が職場の近くで都の迷惑防止条例違反で逮捕されたことを知る。
芳晃が勾留中の妻に接見しようとするが、取調中は弁護士しか接見出来ないと言われる。芳晃がネットで見付けた弁護士に事情を話し、妻との接見を依頼するが、既に妻には職場が雇った弁護士が付いていると言う。
やがて、妻が釈放されるという連絡を受けた芳晃が警察に向かうと釈放された女性は妻の絵梨ではない見知らぬ女性で、いきなり目の前から逃亡する。その後、妻の弁護士が何者かに殺害され、密かに芳晃と沙梨奈に怪しい影が忍び寄ってくる。
一体何が起きているのか……
本体価格860円
★★★★★