作品一覧

  • 暗黒空間

    暗黒空間

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,699円 (税込)
    人類初の太陽系外惑星有人探査をめざして飛ぶ宇宙船〈モザイク〉。しかし、目的地到達を控えた同船に、突如深刻なトラブルが発生する。何者かの妨害工作らしい。だが、船が発した緊急信号を、月面都市ニュー・デスティニーにある星間連合本部はなぜか無視。元諜報員ティモニーだけが単身、調査を開始する。一方、辛くも危機を乗り越えた〈モザイク〉船内では操縦士カリレスが真相を追究しようとするが、船長デルマーは不可解にもそれを妨害。その裏には銀河規模の陰謀が……『スター・トレック』×ジョン・ル・カレの、手に汗握る宇宙冒険SF!/解説=渡邊利道
  • パラドクス・ホテル

    パラドクス・ホテル

    小説・文芸

    3.4
    1巻1,599円 (税込)
    過去へのタイムトラベルが実現した世界。時間犯罪取締局(TEA)の元調査官ジャニュアリーは、タイムトラベラー特有の病気である時間離脱症(アンスタック)を患い、今は時空港(タイムポート)併設ホテルの警備主任をしている。アンスタックの症状で未来や過去を幻視してしまう彼女は、ある客室で時間の止まった男の死体を目撃し、さらに自らの銃殺シーンも幻視する。時空港買収の入札のためホテルに集まった四人の大富豪を狙った事件が次々に発生する中、ホテル内で時間の流れがおかしくなるなどの異常事態まで発生し……カーカスレビュー誌ベストSFF/NPRベストブック2022選出作。/解説=渡邊利道
  • 暗殺依存症

    暗殺依存症

    小説・文芸

    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    引退した殺し屋のマークは、「暗殺依存症」患者の自助団体に参加し、「二度と人を殺さない」と誓うが、何者かに命を狙われ、襲撃されてしまう。敵の正体を探るため世界中を飛び回るマークのなかで、敵を殺してしまいたいという欲求がどんどん高まっていき…… 暗殺中毒に陥った主人公を待ち受ける試練の数々!
  • 巨大IT企業クラウドの光と影

    巨大IT企業クラウドの光と影

    小説・文芸

    3.0
    1巻3,080円 (税込)
    米経済界を揺るがす衝撃のルポルタージュ! GAFAを超える“ギガ”プラットフォーマーの内部に初潜入! アメリカ一の大富豪がCEOを務める巨大IT企業クラウド社。クラウドで職を求める人は絶えず、従業員は皆そこに居住しており、会社全体はひとつの街のようになっている。なぜこれほどまでに成長をとげることができたのか? 単独潜入の果てにクラウドの内部で目にした光景とは何か? アメリカ経済界激震必至のルポルタージュ!  ※本書はフィクションです。

ユーザーレビュー

  • 暗殺依存症

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人殺しには依存要素があり、依存症から脱却するための自助組織があって、皆で助け合って断殺(人)?を継続させる…。アルコール依存症におけるAAのような団体に所属する元凄腕の暗殺者を主人公にした物語。

    ちょっとしたイロモノかと思ったら、破天荒な部分もありながら伏線回収も含めてしっかりとしたストーリーで、アクションシーンも猛烈に面白い。スタイリッシュでカッコいい場面も多く、これは意外な掘り出し物。

    主人公マークには、依存症をすっきりと断ち切って欲しいので、続編は読みたくないような読みたいような…。

    0
    2026年09月17日
  • 暗殺依存症

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いい意味で予想を裏切ってくれた。
    好きなやつだった。

    殺し屋の物語というのは何故かどこか惹かれるものがある。
    伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズ、ウィンズロウの『フランキー・マシーンの冬』、ネスボの『その雪と血を』、キングの『ビリー・サマーズ』。。。
    考え上げればまだまだ出てくる気がするがどれも好きなやつばかりだと気付く。

    たぶん、どこかネジが外れているような冷酷さを秘めつつ、人の命を奪うような罪に身を染めつつ、それでも心に一本通った芯があり、自分なりの正しさを頑なに守るような生き様にむしろ尊さを感じるからだろう。
    とは言え殺し屋。冷静になれば、エンタメ向き要素をうまく料理した都合の良い美化でしかないという見方も首をもたげる。
    それでも、それでもやっぱりこのテーマは面白いのだ。

    AAと言えば通常はアルコホーリクス・アノニマスのことで、アルコール依存症の人達が集い互いに支え合い立ち直ろうとする自助グループのことだが、本書ではアサシンズ(暗殺者)・アノニマス。殺しの請け負いに従事してきた者達が、その道から脱したいと望み集まる。

    主人公マークは最後に人を殺めてから間もなく一年を迎えようとしている。
    かつての通り名は「ペイル・ホース(蒼ざめた馬」。ヨハネの黙示録に出てくる死を象徴する馬。
    界隈の人間であればその名を聞くだけで恐れをなし、非礼を詫び、ひれ伏すほどの伝説級の人物。

    ある日のAAのミーティング後、正体の知れない刺客に襲われる。
    本気を出せばまた違った結果になっただろうが″殺せない″ハンディキャップがあるため、不覚にも大きな痛手を追ってしまう。
    誰がなんのために襲ってきた?
    なぜマークは殺し屋を辞めたいと思うようになった?
    最後に人を殺した一年前に何があった?

    たぶん3つの疑問は収斂してくるんでしょう。
    その予感は最初からありつつも一足飛びには語られず、過去と現在を行きつ戻りつしながら徐々に分かってくる登場人物達の関係性やマークの頭の中。この語りの構成が巧くて面白かった。
    立ちはだかる行手を阻む者とのアクション、真相を探るための追いつ追われつの行動譚、会話のバランスも良く、特にマークのしばしば目覚めそうになるかつての″力″を用いたときの全能感とそれを制御しようとする改心した者の葛藤の部分が、単なる足を洗ったかつての強者というわけでもなく、有終の美を飾るべく最後の一仕事をやり遂げんとする隠匿者と言うわけでもない、新しいタイプの脱殺し屋譚と感じた。

    0
    2026年06月27日
  • パラドクス・ホテル

    Posted by ブクログ

    時間犯罪取締局の元調査官で、今は時空港併設のホテルで警備主任をしている主人公。しかも時間離脱症を患っているという世界観は理解できるかな?と読み始める前には少し身構えたものの、読んでみたらただただのめり込んでイッキ読みでした。
    犯人は?誰と誰が繋がってる??等、ミステリとしても楽しめました。

    0
    2025年09月29日
  • 暗殺依存症

    Posted by ブクログ

    世界最高の暗殺者マークは、ターゲットも襲い来る敵も、完璧に殺すことを信条としていた。しかし、ある事件をきっかけに暗殺を辞めると決意し、“アサシンズ・アノニマス(AA)”に参加する。AAは「暗殺依存症」患者の団体であり、マークは敬愛する元ヤクザの殺し屋・ケンジとともに不殺の誓いを立てる。しかし、そんな彼を何者かが襲う。すんでのところで相手を殺さずに切り抜けたマークだったが、次々と敵が襲ってくる状況に、ついつい暗殺衝動が再燃してきてしまい…。マークは不殺の誓いを守れるのか!?

    今年初のごきげんなアクション小説。

    0
    2025年05月19日
  • パラドクス・ホテル

    Posted by ブクログ

    時間が止まった死体が見つかる… タイムトラベルが実現した世界で何が起こったか #パラドクス・ホテル

    ■あらすじ
    時間旅行ができる施設と併設されたパラドクス・ホテル、そのホテルでジャンは女性警備員として働いていた。

    彼女はこれまで時間犯罪取締局で働いていたせいで、タイムトラベラー特有の病気にかかっていた。未来や過去を幻視してしまうという病気であったが、その症状がきっかけで、時間が止まった死体や自分自身が銃殺される場面を目撃してしまう。

    事件を解決するために調査を開始するジャンだったが、ホテル内では恐竜の子どもが逃げ出したり、時計の針がおかしくなるなど、様々な異常事態が発生してしまい…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    近未来アメリカ、タイムトラベルが実現している世界での物語です。時間旅行ができるなんてまるで夢のようですが、行き過ぎたテクノロジーにはしっぺ返しがつきもの。タイムトラベルを続けると、副作用で幻が見えるようになってしまうという。

    これがリアリティがあるんですよ、ステージ1は薬で進行を抑えられるが、ステージ2になると症状は抑えられない、そしてステージ3になると… こわっ なんか原子力発電所ができた当時とか、こんな感じだったのかもね。

    もちろんタイムトラベルを運営する会社がある、しかし必ずしも経営が順調とも限らない。さらにタイムトラベルができるとなれば、悪いことを考える奴なんてたくさんいるわけですよ。

    それを防ぐために国は時間犯罪取締局を設置するのですが、いろんな思惑を巡らす政治家もいる。技術は現実離れしているのですが、そこから生み出される問題は超現実的なところが興味深かったです。

    物語はホテル警備員のジャン(時間離脱症 ステージ1)が、時間が止まった死体を幻視するところから動き始める。時間が止まった死体…? 何ソレって感じですが、これがその症状なんですよ。怒涛のSF&ミステリーが始まります。

    ただゴリゴリの特殊設定謎解きってわけではありません。不思議な事件に巻き込まれながら、このワールドの理屈が少しずつ紐解かれていくという感じです。また色んな時代にタイムトラベル行くんだろうなーと思いきや、実はほとんど行きません。タイムトラベル大冒険ではなく、ホテルで起きた事件に対し、ひたすら現場で解決にいそしむのです。

    そう、本作の読みどころは、派手さではなく人間の心の寄り処の部分なんです。主人公ジャンとホテルの関係者、時間犯罪取締局、サミット参加者たちのやり取りに温かみがないんですよ。むしろAIドローンとの会話がもっとも人間性がある会話なんですよね。たとえ夢のテクノロジーがあっても人間の心はくすんで見えます。

    そして亡き恋人のメーナとのコミュニケーションが切なすぎるんよ… SFの世界ほど、なぜこんなにも愛が美しく映えるでしょうか。

    ■ぜっさん推しポイント
    いつの時代も人の欲望は限りがありません。力がある者はさらに力を蓄え、弱い者から搾取する構造は変わらないということが良くわかる物語でした。

    そして自分の時間もいつか必ず終わるんです。残された時間、何を大切に生きていくべきなのか… お金なのか、権力なのか、時間なのか、愛情なのか、よくよく考えみようと思いました。

    0
    2025年04月11日

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