作品一覧

  • 先端医療と向き合う
    4.0
    生殖補助医療、ゲノム編集、安楽死……。医療の発展で大きな変化が生じている生老病死のあり方。生命倫理・科学論の第一人者が、考えるヒントから政策立案までを提言。
  • これからの死に方
    -
    1巻836円 (税込)
    現代社会の急激な変化とともに、多様化する死のあり方。過度の延命措置はしないでほしい、墓や葬式は必要ない、散骨してほしい、火葬以外の方法で葬ってほしい……など、死に方、死後の送られ方を選ぶ自由を求める声が広がっている。だがその自由は、「自己決定」の名のもとで無制限に認められるものだろうか。生命倫理の専門家が問う、死をめぐる自由の範囲と制約の条件。私たちは望みどおりの死を選べるのか。
  • 科学技術の軍事利用
    3.7
    1巻930円 (税込)
    科学技術の発展と軍事研究の表裏一体の歴史を振り返り、AI兵器やゲノム編集、人体実験など喫緊の倫理的課題を第一人者と考える。

ユーザーレビュー

  • 科学技術の軍事利用

    Posted by ブクログ

    科学技術と軍事の関係において、非常に示唆に富んだ論考がまとめられている好著だ.ゲノム編集技術等の倫理問題をベースに、著者が兵士の強化策、人工知能兵器、人体実験等が構想されていることに懸念を抱き、膨大な調査を実施した意気込みに敬意を表したい.アメリカがこの問題に取り組んでいることはある程度予測していたが、フランスが様々な試みを実施していることに驚いた.これらの国が心に留めているの、国際人道法だ.それぞれの国の事情に合わせて、追加の規定を盛り込んでいるのだ.学問の自由を確保しながら、人道的な配慮をこらして研究が進められている実情を知ったが、我が国の体制が非常に気になる.隠蔽体質が蔓延している現状を

    0
    2023年12月27日
  • 先端医療と向き合う

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    脳死は人の死か否か、昔は考えなくてもいいことだった。
    正解はない。いろいろな価値観が絡む。
    体外受精の実用化で、命の始まりはいつか、が問題になる。
    ES細胞は、体外受精胚を壊して作る=カトリック教会では人の命が受精の瞬間を始まるとしている=ES細胞は殺人になる。そのために14日ルールという指針がある。14日を超えると人間の胚には全身の構造ができはじめることを理由にしている。正しくは原始線状は15日目にできる。一日余裕を持った。
    カトリック教会は体外受精そのものにも反対している=受精の瞬間から命が始まるとしている。中絶の禁止も同じ理屈。
    日本社会では、出産前後の儀式を通じて人になる。

    日本は生

    0
    2024年08月27日
  • 先端医療と向き合う

    Posted by ブクログ

    脳死は人の死かという議論も先端医療を扱う際には出てくるが、諸外国では心臓死にも人の死として臓器提供を行っているということに驚いた。先端医療で助かる命も多く出てくる一方、倫理的な問題、生殖医療においてはどこまで介入して良いのかという点で改めて考えるきっかけになる一冊だと思った。

    0
    2023年04月13日
  • 科学技術の軍事利用

    Posted by ブクログ

    実験被験者の人権保護の観点での話は良く分かった。一方で研究者の苦悩に関する情報はあまり得られなかった

    0
    2024年06月22日
  • 科学技術の軍事利用

    Posted by ブクログ

    後半は主に生命科学・倫理に寄って深掘りしているが、前半の各国が発表しているドキュメントについての解説は非常に有用。

    おそらく日本が今後これらについて考える上での、よいスターティングポイントになると思う。

    著者が後書きで述べる「軍事関連の研究の倫理と管理について詳しく論じた初めての書」という自負は正しいと思う。

    0
    2023年10月02日

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