橳島次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
科学技術と軍事の関係において、非常に示唆に富んだ論考がまとめられている好著だ.ゲノム編集技術等の倫理問題をベースに、著者が兵士の強化策、人工知能兵器、人体実験等が構想されていることに懸念を抱き、膨大な調査を実施した意気込みに敬意を表したい.アメリカがこの問題に取り組んでいることはある程度予測していたが、フランスが様々な試みを実施していることに驚いた.これらの国が心に留めているの、国際人道法だ.それぞれの国の事情に合わせて、追加の規定を盛り込んでいるのだ.学問の自由を確保しながら、人道的な配慮をこらして研究が進められている実情を知ったが、我が国の体制が非常に気になる.隠蔽体質が蔓延している現状を
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Posted by ブクログ
ネタバレ脳死は人の死か否か、昔は考えなくてもいいことだった。
正解はない。いろいろな価値観が絡む。
体外受精の実用化で、命の始まりはいつか、が問題になる。
ES細胞は、体外受精胚を壊して作る=カトリック教会では人の命が受精の瞬間を始まるとしている=ES細胞は殺人になる。そのために14日ルールという指針がある。14日を超えると人間の胚には全身の構造ができはじめることを理由にしている。正しくは原始線状は15日目にできる。一日余裕を持った。
カトリック教会は体外受精そのものにも反対している=受精の瞬間から命が始まるとしている。中絶の禁止も同じ理屈。
日本社会では、出産前後の儀式を通じて人になる。
日本は生