【感想・ネタバレ】科学技術の軍事利用のレビュー

あらすじ

科学技術の発展と軍事研究の表裏一体の歴史を振り返り、AI兵器やゲノム編集、人体実験など喫緊の倫理的課題を第一人者と考える。

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Posted by ブクログ

科学技術と軍事の関係において、非常に示唆に富んだ論考がまとめられている好著だ.ゲノム編集技術等の倫理問題をベースに、著者が兵士の強化策、人工知能兵器、人体実験等が構想されていることに懸念を抱き、膨大な調査を実施した意気込みに敬意を表したい.アメリカがこの問題に取り組んでいることはある程度予測していたが、フランスが様々な試みを実施していることに驚いた.これらの国が心に留めているの、国際人道法だ.それぞれの国の事情に合わせて、追加の規定を盛り込んでいるのだ.学問の自由を確保しながら、人道的な配慮をこらして研究が進められている実情を知ったが、我が国の体制が非常に気になる.隠蔽体質が蔓延している現状を打破していく必要性を痛感した.

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2023年12月27日

Posted by ブクログ

実験被験者の人権保護の観点での話は良く分かった。一方で研究者の苦悩に関する情報はあまり得られなかった

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2024年06月22日

Posted by ブクログ

後半は主に生命科学・倫理に寄って深掘りしているが、前半の各国が発表しているドキュメントについての解説は非常に有用。

おそらく日本が今後これらについて考える上での、よいスターティングポイントになると思う。

著者が後書きで述べる「軍事関連の研究の倫理と管理について詳しく論じた初めての書」という自負は正しいと思う。

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2023年10月02日

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