作品一覧

  • 感染症の中国史 公衆衛生と東アジア
    3.6
    1巻902円 (税込)
    一九世紀末、列強に領土を蚕食されるなか、中国では劣悪な栄養・衛生状態、海外との交流拡大によって、感染症が猛威を振るう。雲南の地方病であったペストは、香港や満洲に拡大し、世界中に広がることになる。中国は公衆衛生の確立を迫られ、モデルを帝国日本に求める。本書は、ペスト、コレラ、マラリアなどの感染症被害の実態、その対応に追われる「東亜病夫」と称された中国の苦悩とその克服に挑む姿を描く。
  • 感染症の歴史学
    5.0
    パンデミックは世界を変えたのか――新型コロナの大流行を経験した私たちには,疫病と人類の関わりを問い直すという重い課題が突きつけられている.最新の知見をふまえて天然痘,ペスト,マラリアの歴史を振り返り,ポスト・コロナ社会への教訓をさぐる.パンデミックの記録と記憶を掘り起こし,未来を考えるための疫病史入門.

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  • 脱・コロナ恐慌
    -
    1巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新型コロナウイルスの感染拡大によって、 世界大恐慌以来最悪の景気後退が予測されている。 迫り来る「コロナ恐慌」を、日本はいかにして乗り切るのか? そして、「コロナ後」の世界秩序はどうなるのか? (『中央公論』2020年6月号特集の電子化) <日本の選択> 経営者は「変化はチャンス」の発想を 中西宏明 ●連合会長、あいまいな政府の対応にもの申す 一過性に終わらないセーフティネットを急げ 神津里季生 ●日本経済を襲うコロナショック 需要、供給、所得を止める未曽有の複合危機 小峰隆夫 ●労働経済学×希望学×危機対応学からのヒント 異常と変化に対応しうる「働き方」へ 玄田有史 ●五輪に「ワンチーム」は可能か? 安倍さん、小池さん、山下さん、そしてバッハ会長のこと 森 喜朗 聞き手 二宮清純 ●JFA会長の闘病、生還、そして今後 私もサッカーも五輪もコロナに負けない! 田嶋幸三 <世界の変容> ●【鼎談】パックス・アメリカーナの終焉が来る? アフターコロナの地政学 鈴木一人×細谷雄一×詫摩佳代 ●トランプvs.バイデン 異例の「戦時」大統領選挙 渡辺 靖 ●ポスト・コロナの世界を予見する 国内の行政権が強まりグローバリズムは後退する 佐藤 優 ●「疫病史観」による中国の一〇〇年と新型肺炎 飯島 渉 ●感染拡大するイタリア その医療体制と国民性 日伊 国際電話で交わした夫婦の議論 ヤマザキマリ

ユーザーレビュー

  • 感染症の歴史学

    Posted by ブクログ

    新型コロナウイルスのパンデミック、天然痘、ペスト、マラリアという感染症に人類がどのように対応してきたのかが書かれています。

    マラリアが日本でも流行していたとか、天然痘で種痘がジェンナーによって開発される前は人の天然痘でする人痘という予防手段が行われていたことなど初めて知ることが多く、面白く読めました。

    新型コロナウイルスの事象に限ったことではないですが、こうしたさまざまな社会事象をいかにして記録を残していくか、難しいけど大切なことだと思いました。

    0
    2024年03月08日
  • 感染症の中国史 公衆衛生と東アジア

    Posted by ブクログ

    どうせ隋唐の歴史とかから始まるのでしょ?と思ったら日清戦争の時、香港ではペストが蔓延していた、から始まる驚きのスタート。
    不平等条約撤廃による大きな成果は自国の責任で船の検疫ができるようになったこと、軍隊での疫病の蔓延、感染爆発という視点など、歴史に興味があるならば医学の歴史も見る努力をしないと、かなり片手落ちなのだなあと、2020年のコロナの世界を経験した一般人の歴史好きは思いました。

    0
    2020年07月06日
  • 感染症の中国史 公衆衛生と東アジア

    Posted by ブクログ

    タイトルから、古代中国の疫病の話から始めるのかと思ったが、清末以降に近代的な公衆衛生がどのように導入されたかという話。また、中国が近代日本の衛生行政をモデルにしたことや日本統治下の台湾での感染症対策など中国だけというよりは日本に関わる話題に多くのページを割いている。
    自由放任的な行政から衛生事業による民間への積極的な介入、開発に伴うマラリアを始めとする感染症の広がりなど近代化と疫病は密接な関係を有することが分かった。

    0
    2022年03月04日
  • 感染症の中国史 公衆衛生と東アジア

    Posted by ブクログ

    本書は、ペストやマラリア、日本住血吸虫の感染拡大から収束までの、経過を追いながら考察を加え、新たな感染症へ備えとしての示唆をして結んでいる。

    2009年に出版されたものなので、もう10年以上経っているが、新型コロナウィルスの最中に読んだことでとても捗った。
    未知のウィルスに対する恐怖と未知ゆえの差別や情報の混乱。ハンセン病の歴史も彷彿とさせた。歴史は繰り返す。

    感染症曝露時の緊急対策は国民の権利を制限するので、植民地化に利用しやすく正当にも使われるということはわかるが、結果としては国民が納得していなければ十分に機能せず感染症の拡大は完全には抑えられなかったことがうかがえた。

    最終的に必要

    0
    2020年09月15日
  • 感染症の中国史 公衆衛生と東アジア

    Posted by ブクログ

    2009年に出た本なのでコロナのことは書いてない。
    ペスト、コレラ、マラリアと人類は常に感染症と戦ってきた。今回のコロナも乗り越えられる!

    0
    2020年08月23日

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