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  • ものの言いかた西東
    3.7
    1巻990円 (税込)
    おしゃべりな人、無口な人……。ただの個性と思われがちなものの言い方にも、実は意外な地域差があった! さまざまな最先端の研究成果を用い徹底分析。「ありがとう」と言う地域・言わない地域など、具体的なデータをもとに、ものの言い方の地域差と、それを生み出す社会的背景を明らかにする。目からウロコ、新しい方言論の誕生!

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ユーザーレビュー

  • ものの言いかた西東

    Posted by ブクログ

    他の本で、次のような話を読んだ。
    人に何かをしてもらったときに「助かった」や「良かった」で感謝を表現する地域もある、と。
    自分がまさにそうだった。そして、それで感謝が伝わるものだと思っていたから、全国共通でないことに驚いた。
    その出典元がこの本だったので手に取った。

    同じ日本でも「言い方」がこんなに異なることに驚き。
    相手の言い方にムッとしたときに、その人を失礼な人だ、と決めつけるのではなく、そういう言い方の地域で育ったのかも?という視点も持ち合わせたいと思ったり。


    以下メモ

    方言とは従来、狭い意味での形や意味、文法を取り扱うことが多かった。
    例えば、ショッパイ/カライの地域差。イル/

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    2025年09月10日
  • ものの言いかた西東

    Posted by ブクログ

    「ものの言い方」を「方言」と同一に捉えて考察した好著だ.第1章から第7章までの基礎データを第8章以下で修練させていく過程が、読んでいて非常に楽しめた.「ものの言い方」の地域差を認識することは、様々な人達と折衝する機会の多い人はぜひ身につけて置くべき素養だと感じた.

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    2015年01月28日
  • ものの言いかた西東

    Posted by ブクログ

    日本全国方言は様々で、それについての研究も盛んに行われています。
    しかし、その一方でものの言い方やしゃべり方についての研究はサッパリとの事。
    本書は、このサッパリ分野を研究している2名の研究者が一般向けに執筆した、研究成果解説本です。

    構成は全11章からなり、最初の7章で以下7つの観点から日本各地の話し方について分析し、その後の8章から終章までで総括や各地の話し方の違いが生じた原因の推察等を行っています。

    ・発言性
    あることを口に出して言う、言葉で何かを伝えると言う発想法
    ・定型性
    場面に応じて、一定の決まった言い方をすると言う発想法
    ・分析性
    場面を細かく分割し、それぞ

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    2014年11月02日
  • ものの言いかた西東

    Posted by ブクログ

    関西と東北で比べると関西は話し方に型があり、丁寧な言い回しで東北は短く要件を言う傾向。ただ地方出身の友人を思いながら読んだがあまり当てはまらない。地元同志や結婚など繋がりの強さも影響するのかな? 変化の激しい言葉を丁寧に聞き取り調査し地図に落とし込む仕事は膨大で曖昧で要件定義から大変な作業だったことと思う。これからは旅行の時、「もののいいかた」の違いも楽しもうと思う。

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    2025年11月29日
  • ものの言いかた西東

    Posted by ブクログ

    ものの言いかた(言語的発想法)に注目したおもしろい試み。
    たしかに「何を言ったか」よりも「どうしてそういった言い方を選択するのか」に着目した方がおもしろいが、その文化的背景・地域の歴史等を読み解くのは非常に大変だと思う。

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    2025年09月03日

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