田口茂の作品一覧
「田口茂」の「現象学という思考 ──〈自明なもの〉の知へ」「〈現実〉とは何か ──数学・哲学から始まる世界像の転換」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「田口茂」の「現象学という思考 ──〈自明なもの〉の知へ」「〈現実〉とは何か ──数学・哲学から始まる世界像の転換」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
自明なもの、時間、自我、他者など、改めて考えてみると正体が掴めなくなるものについて、専門的な学術用語は極力使わずに説明している。当たり前の根底にある現象を正確に捉えようとしたとき、何が言えるかについて丁寧に向き合っている。
めちゃくちゃ難しいことを扱っているはずなのに、読んだ後わかった気にさせられる文体や表現力が凄い。
筆者はこの本の内容をそのまま飲み込むことは求めていない。意識に昇らない自明なものを探りたいなら、この本を足がかりにもっと深みにハマってみなさいと諭されている感じがする。
“自己と他者の重なる領域に自己の意識が留まることは、相当な苦しみを負うからなのかは定かでないが、到底できないことである。だから意識は避難場所としての自己に引っ込んでしまう”的なことが述べてあり、「業を背負う」という表現や罪悪感の正体は、ここにあるんじゃないかと思った。
Posted by ブクログ
ずっと勉強したいと思いながらなかなか取り組めていない現象学に向き合うために手にした一冊。これまで読んできたフッサールの入門書とは少し異なりフッサール現象学を軸にしつつも、あくまでもフッサールの解説ではなく書名の通り「現象学という思考」とはどのようなものか、を考え伝えようとする姿勢がありがたかった。現象学的な論は多岐に渡るけど、あまりに幅がありすぎてどう落とし込んでいけばいいかなとなかなか勉強を進められない要因の一つにもなっていたけど、自分自身の思考や体験や感覚に向き合うことを基礎に置いて色々考えていけそう。
特にこれまでも薄々気付いていたけど自分の理解不足かと自信を失いがちだったところに「フッサールってネーミングセンスないのでは」と喝破してくれているのは嬉しかった。やっぱそうよね笑
自明性、物、本質、類型など特に前半はわかりやすかった。後半はちょっと掴みきれてなくて、一番考えたかった間主観性が消化不良なので、この辺りはまた別の方の説明をヒントにしていこう。
個人的には仕事で関わる評価(事業評価、プログラム評価など)の分野にうまく適用していけるのではという感覚を突き詰めていきたいので、少しずつでも思考を進めていきたい。
Posted by ブクログ
20世紀以降の哲学を学ぶにあたっては、現象学をしらないと始まらないのだが、これが苦手で、フッサールとか1パラグラフもわからない。解説書を読んでも、最初のほうはわかるのだが、だいたい20〜30ページ読んだところでギブアップしていまうことが多い。(それでも、残りをざっと速読するのだけど)
そんな感じで、現象学には、なんか問題意識というか、思考の方向性が合わないという感じがあった。
そういうなかで、最後の期待(?)をかけて、読んでみた。
基本、フッサールの現象学をベースに説明していくわけだが、かならずしもフッサール用語をつかわず、フッサールの説明方法とは違う組み立てをしながら、現象学とはなにかに迫っていく。
出だしはわかりやすい。が、やっぱ数十ページよんだところで、だんだんついていけなくなる。
あ、やっぱまたか〜とあきらめかけたところで、話が、類型、自我、間主観性というところになって、急になにを問題にしているかが見え始める。問題に対する現象学の答えはわかるわけでないが、すくなくとも何を問題としているかがわかり、その問題が自分の問題意識と近いことがわかると俄然おもしろくなる。
現象学は、組織開発とかにも影響を与えているのだが、その接続点のようなものが見えつつあるかも。
この本をもう少し丁寧に読んでいくと、現象学にわたしなりに近づけるかも?