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ユーザーレビュー

  • 現象学という思考 ──〈自明なもの〉の知へ

    Posted by ブクログ

    自明なもの、時間、自我、他者など、改めて考えてみると正体が掴めなくなるものについて、専門的な学術用語は極力使わずに説明している。当たり前の根底にある現象を正確に捉えようとしたとき、何が言えるかについて丁寧に向き合っている。
    めちゃくちゃ難しいことを扱っているはずなのに、読んだ後わかった気にさせられる文体や表現力が凄い。
    筆者はこの本の内容をそのまま飲み込むことは求めていない。意識に昇らない自明なものを探りたいなら、この本を足がかりにもっと深みにハマってみなさいと諭されている感じがする。
    “自己と他者の重なる領域に自己の意識が留まることは、相当な苦しみを負うからなのかは定かでないが、到底できない

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    2022年04月09日
  • 〈現実〉とは何か ──数学・哲学から始まる世界像の転換

    Posted by ブクログ

    読むことができて、本当によかった。
    現実とは何か。これまで、考えても全然整理できた気がしなかった。なんとなくそれ自体に本質的なところがあるだろうと予感は感じながら。
    定まり、それと同時に解体されていく。見ることで見え、また見えなくなる。普遍は一つの動きから得られるが、無数で入れ子である。
    あらためて悟りを得た人は、やはりすごいと思う。倫理についての理解も深められた。

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    2021年05月29日
  • 〈現実〉とは何か ──数学・哲学から始まる世界像の転換

    Posted by ブクログ

    『『維摩経』を読む』を読みながら読んだ(たまたま)が、理論と現実との往還と向上と向下のくだりなど、いろいろ共通する考えがあるように思う。
    現象学と圏論に共通する発想があるとは思ってもみなかったが、興味深い。時期をおいてまた読み直してみようと思う。

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    2020年02月04日
  • 現象学という思考 ──〈自明なもの〉の知へ

    Posted by ブクログ

    20世紀以降の哲学を学ぶにあたっては、現象学をしらないと始まらないのだが、これが苦手で、フッサールとか1パラグラフもわからない。解説書を読んでも、最初のほうはわかるのだが、だいたい20〜30ページ読んだところでギブアップしていまうことが多い。(それでも、残りをざっと速読するのだけど)

    そんな感じで、現象学には、なんか問題意識というか、思考の方向性が合わないという感じがあった。

    そういうなかで、最後の期待(?)をかけて、読んでみた。

    基本、フッサールの現象学をベースに説明していくわけだが、かならずしもフッサール用語をつかわず、フッサールの説明方法とは違う組み立てをしながら、現象学とはなにか

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    2021年12月31日
  • 現象学という思考 ──〈自明なもの〉の知へ

    Posted by ブクログ

    「フッサールと筆者の共同作業」と著者が語っているように、フッサールの思想を著者みずから歩みなおし、著者自身のことばで語りなおした本です。「本質直観」や「超越論的主観性」といった現象学の用語についても、フッサールの難解な議論を参照するのではなく、著者自身の解釈がわかりやすいことばで語られています。

    まず、「物」とはなにかという問題がとりあげられます。著者は「物」を、さまざまな射影の背後にある実体であるとする考えをしりぞけ、さまざまな射影がシステマティックに現われたり現われなかったりする「構造」が、「物」の概念の根本だと論じられます。また「本質」についても、現象の背後にイデア的な実体を想定するの

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    2021年09月16日

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