作品一覧 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 唾がたまる - 小説 / 海外文学 1巻2,420円 (税込) ──母の包丁の音、いまも心にこだまする言葉。 〈 すべての記憶が、わたしを支えている〉 韓国文学のトップランナーによる、切なくて、痛くて、おかしな8つの物語。 --------- 自分をいつも守ってくれた豪快な母。 何もかもがうまくいかなかった、クリスマスの夜の苦さ。 就職難の中で手に入れたささやかな「城」 への闖入者。 死んでしまった母親との、本当の別れ。 大人になろうとする主人公たちの大切な記憶を鮮やかに紡ぐ、作家の自伝的要素も散りばめられた瑞々しい短編小説集。 --------- 【目次】 ■日本の読者のみなさんへ ■堂々たる生活 ■唾がたまる ■クリスマス特選 ■子午線を通過するとき ■包丁の跡 ■祈り ■四角い場所 ■フライデータレコーダ ■作家の言葉 ■訳者あとがき 試し読み フォロー ひこうき雲 4.0 小説 / 海外文学 1巻2,090円 (税込) 韓国文学の新シリーズ〈キム・エランの本〉刊行スタート! 《第一弾は、BTSのRMさんも愛読、韓国で17万部の大ベストセラー小説集》 -------------------------------------- タクシー運転手のヨンデは、車内で、中国語のテープを聴いている。 数ヶ国語を話せた、死んだ妻が吹き込んでくれたものだ。 何をしても長続きせず、「家族の恥」と周囲に疎まれ、三十六歳で逃げるように上京した彼は、中国の地方から出稼ぎに来ていた親切な女ミンファと出会い、結婚し、貧しいながらも肩を寄せ合うように暮らしていた。 だが、やがて彼女はがんを患って……(「かの地に夜、ここに歌」)。 裏切り。罪。喪失。悲しみ。 韓国文学の旗手が贈る、哀切な8つの物語。 ——この空の向こうに、幸せはきっとある。 -------------------------------------- 【目次】 ■日本の読者の皆さんへ ■そっちの夏はどう? ■虫 ■水中のゴリアテ ■かの地に夜、ここに歌 ■一日の軸 ■キューティクル ■ホテル ネアックター ■三十歳 ■あとがき ■訳者あとがき 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> キム・エランの詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> ひこうき雲 小説 / 海外文学 4.0 (3) カート 試し読み Posted by ブクログ 「裏切り。罪。喪失。悲しみ。 韓国文学の旗手が贈る、 哀切な8つの物語。」 韓国で実際に起きた出来事、事件をモチーフにしているということで、一話読み終わる度に、心にずんと重いものが。 生きるって苦しい、と思う。 でも、登場人物は自分の人生をリアルに生きていて、その描写が重苦しくなりすぎず、テンポが良くて、すぐそばで起きていることのように自然に感じ、入り込めました。 「この空の向こうに、幸せはきっとある」 ‥とは私には思えないようなストーリーだったけど、そうであって欲しい。 0 2024年10月31日 ひこうき雲 小説 / 海外文学 4.0 (3) カート 試し読み Posted by ブクログ どの短編も格差社会で必死に生きてきたけど、どうしても這い上がれないことを知りたくない気持ちが漂ってくる。「三十歳」:先輩にあててに書いた手紙。若いうちは人生はなんとか切り開いていけると考えていたが、三十歳になるころには、それは間違えだったと分かってくる。マルチ商法に絡めとらてなんとか逃げ出したが、後輩を誘ってしまい、その後輩が借金で自殺しようとした。自分は、家族の問題でもっと借金を抱えてしまった。人生を生きていくのは辛いな。 0 2023年07月23日 ひこうき雲 小説 / 海外文学 4.0 (3) カート 試し読み Posted by ブクログ ネタバレ 最終話の「三十歳」が強く印象に残る。必死に努力しているのに報われず、どうしようもなくなって最後にたどり着くネットワークビジネスの販売員という、過酷な仕事。そこでは人間性が奪われ、人間関係が壊れ、主人公は深い深い傷を負う。どうにかしてその状況を抜け出したものの、大きな罪悪感を抱えて生きる主人公が懐かしい「先輩」へ宛てた手紙で淡々と語る形式だが、その物語はとても胸を打つ強烈なものだった。 実際の社会問題を題材にして、短編小説として鮮やかに切り取り、しかもあの結末は…とあれこれ考えずにいられない深い余韻を残す、印象深い物語だった。 0 2023年03月25日