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「楠木健」の「「仕事ができる」とはどういうことか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「楠木健」の「「仕事ができる」とはどういうことか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
『仕事ができるとはどういうことか?』自分用まとめ
この本の核心
「仕事ができる」とは、単にスキルが高いことではない。
本当に仕事ができる人とは、
「成果を出し続け、この人じゃないとダメだと思われる人」
であり、その源泉はスキルの総量ではなくセンスにある。
スキルは教えられる。
センスは教えられない。
しかし、
センスは経験・内省・試行錯誤によって自ら錬成していくもの
である。
⸻
1. スキルの時代からセンスの時代へ
これまでは、
* 問題が多い
* 解決策が少ない
世界だった。
だから、
* 知識
* 手法
* フレームワーク
を持っている人に価値があった。
しかし現在は、
* 解決策が溢れている
* 情報も手法も簡単に手に入る
時代になった。
その結果、
「どう解決するか」よりも「何を問題として設定するか」
の価値が高まっている。
問題発見や問題設定はロジックだけではできず、
* 直感
* 違和感
* 嗅覚
といったセンスの領域になる。
⸻
2. センスとは何か
センスとは、
部分ではなく全体を見る力
である。
スキルは部分最適を扱う。
一方でセンスは、
* 全体構造を見る
* 本質を掴む
* 意味のある切り口を見つける
* 人や組織の力学を読む
といった能力として現れる。
分析も同じ。
分析はデータを細かく見ることではなく、
「どこに原因がありそうか」という直感と、データによる検証を往復すること
である。
優秀な人ほど、
* トップダウン(仮説)
* ボトムアップ(分析)
を同時に使う。
⸻
3. 成功する人の共通点
外交官研究で見つかった特徴は、
① 対人感受性が高い
相手の感情や空気を読む力。
② フラットで建設的な人間関係を信じている
人を敵か味方かで見ない。
③ 政治的力学への嗅覚がある
組織や人間関係の裏にある構造を理解できる。
⸻
4. 自分のセンスを見つける
多くの場合、
才能やセンスは「自分には当たり前すぎて気付けない」
ものである。
だから重要なのは、
* 自分は何が得意か
ではなく、
* 自分はどの土俵で勝負する人なのか
を知ること。
本当にセンスのある人は、
自分のセンスが発揮される領域を理解している人
である。
⸻
5. センスを殺すもの
箇条書き思考
できない人ほど箇条書きが好き。
箇条書きだけでは、
* 因果関係
* 時系列
* 意味
が抜け落ちる。
結果として、
「で、結局何が言いたいの?」
になる。
⸻
ストーリーの欠如
優れたリーダーには必ずストーリーがある。
人は論理だけでは動かない。
未来像や物語に共感して動く。
⸻
アウトサイドイン思考
外部環境を見て、
* どうなるだろう
* 正解はどこだろう
と考え続ける人は動けない。
仕事ができる人は、
「どうなるかわからないけど、自分はこうする」
というインサイドアウトで考える。
⸻
6. センスを磨く方法
好きなことを深掘る
最も再現性が高い方法は、
「好きであること」
好きだから観察する。
好きだから考える。
好きだから続く。
結果として解像度が上がり、センスになる。
⸻
具体と抽象を往復する
経験をそのまま蓄積するだけでは物知りで終わる。
重要なのは、
* 具体的経験
↓
* 抽象化
↓
* 別の場面へ応用
という流れ。
センスの正体は、
具体と抽象を行き来する力
である。
⸻
決める
最も有害なのは、
「それも一理ありますね」
で終わること。
一理あるのは当たり前。
重要なのは、
* 全体を見る
* 優先順位をつける
* 意思決定する
ことである。
⸻
強みは試して見つける
若いうちは自分の強みを誤認していることが多い。
だから、
得意不得意を決めつけず、とにかく試す
ことが必要。
そして、
* ウケた
* ウケなかった
という現実を素直に受け止める。
その繰り返しで、自分の土俵が見えてくる。
一言でまとめると
仕事ができる人とは、部分最適のスキルを超えて、全体を構想し、人と組織を動かすセンスを磨き続けている人である。
Posted by ブクログ
楠木成功者について、「ほかの人間とは景色が違って見えている」ということをよく言いますね。これは、その人の独自のフィルターを通したときに、同じものが「違って見える」ということだと思うんですよ。つまり「differently」という副詞であって、本当に「different なものを見てる」んじゃない。古い話ですが、「ボールが止まって見える」と川上哲治は言ったのですが、本当にボールが止まっているわけじゃない。ここでフィルターに相当するのが、その人が持っているストーリーなんだと思うんです。
結局、なんで商売で儲かるかというと、ほかの人が知らないことを知っているとか、できないことができるとか、そういうことですよね。それが戦略の原点ですから。オリックスの宮内義彦さんと話をしてるときに「僕から見ると、オリックスってなんで儲るのかわかりにくい会社ですよね」と言ったら、「お前みたいなヤツにすぐわからないから儲かるんじゃないか」と言われました。ホントにそのとおり。
山口見えないものが見えている。
楠木 これはその人にしか手に入れられないような「特別の秘密情報」というものではないんですね。そういうのを持ってくるのは、だいたい詐欺師。
山口情報とかツールはコモディティですからね。どんどんコモディティ化されていって、しかもいろんなベンダーが「どうぞ見てください」と見えやすいように持ってきて見せてくれるわけですから、そこで差をつけることは難しい。
楠木なんで知らないことを知っているのか、見えないものが見えているのかというと、結局その人が持っているストーリーからして同じものが違って見えるのではないか。自分なりのストーリー上に位置づけることで、個別の要素が独自の意味を持ち始めるということだと思うんですね。AIのような飛び道具感の強いものほどそうですね。先にこっちにストーリーがなければならない。そのストーリーの中のこの部分にAIを入れると、ほかの要素とこうつながって一気にコストが下がって利益が出るというように、全体の文脈の中で初めてAIの効果が出る。AIという要素自体に意味があるわけではなくて、価値をつくっているのは独自のストーリーのほうなんですね。
山口戦略は全部「特殊解」であって、すべてが文脈に依存していて一般的な解はないですからね。逆に言えば、論理を積み重ねていきついた解が他者と同じであれば、それは論理的に正しくても最適解ではない、ということですよね。
楠木だから戦略に限って言うと、一般理論はいつまでたってもできないと言ってもいい。ところが「ベストプラクティス」が好きな人はワンフレーズやキーワードにすぐに飛びつく。飛び道具を欲しがるんですね。需要があれば必ず供給がある。いつの時代でも、人々をそそる「旬の飛び道具」が出てくるという成り行きです。
ちょっと前だと「ビッグデータ」、今だと「AI」とか「IoT」。あと、よくあるのが「なんとか3・0」。
しばらく前にあるメディアから「商社3・0」という特集記事への寄稿を求められたとき、僕は「商社3・0なんてない」というタイトルで書かせてもらったんですよ。そもそも「商社3・0」ってなんなのか。かつての輸入とか輸出とかトランザクション中心だった頃の商社が1・0で、事業投資とそこへの経営参加が中心になった現在の総合商社を2・0と言うならまだわかる。両者の間には質的な違いがありますからね。ところがそれと質的に違う3・0というものには、商社はまだなってないわけで。
楠木
仕事ができる人の思考の軸足はインサイド・アウトです。完全な未来予想はできない。情報は不完全でも、まず自分なりのロジックやストーリー、自分なりのハッピーエンドみたいなものが見えている。もちろん知らないことはいっぱいあるんだけど、「わからなかったらあとで取りに行けばいいよ」というのがインサイド・アウトの考え方です。
アウトサイド・インの人というのは使わない部品みたいな在庫がめちゃめちゃ溜まっている。インサイド・アウトの人はトヨタ生産システムで、必要な部品を必要なときに取りに行く。ただし完成車のイメージはもうできあがっている。この違いがけっこう大きいと思うんです。
Posted by ブクログ
どうしたら仕事ができるようになるのか、ではなく、仕事ができるということの意味を問いかける一冊。
好きな著者お二人の対談とあらば、読まないわけにはいかない。
テーマも面白いし。
スキルは言語化・数値化できるが、センスは言語化・数値化が難しい。
スキルは習得出来るけど、センスは身につけるための定型的・標準的な方法はない。
「役に立つ」はスキルで、「意味がある」はセンス。
…なんてことがお二人の間で軽快に問答されていくのが楽しい。
センスとは具体と抽象の往復運動、ということは
楠木さんが著作「経営センスの論理」でも指摘されていたことで、あらためて納得。
センスがある人をよく視ることが、センスを手っ取り早く錬成する方法でもある。
これからは、スキルを身に付けるより、センスを磨き続けることの方が大事になるんだろうな。