作品一覧

  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

    愛のあとにくるもの 紅の記憶

    小説・文芸

    3.8
    1巻627円 (税込)
    別れから七年後、紅の元恋人の潤吾の小説が日韓でヒットする。奇しくも父親の出版社が賓客として招いた潤吾は、紅に告げる。「この再会が最後のチャンスだということだけは分かる。この機会を逃したくない」捨て切れずにいた紅の愛が再燃する。再会の七日間、ソウルで愛の奇蹟は起こるのか?韓国人気作家が辻仁成と同時に描く傑作長編。
  • 韓国文学を旅する60章

    韓国文学を旅する60章

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    いまもっとも注目されている韓国文学。さまざまな土地にゆかりのある、古典から現代まで総勢60人の作家/作品を通して、読者を旅に誘う。韓国を愛するすべての人に向けた、豪華執筆陣による珠玉のエッセイ集。
  • 政冷文熱のゆくえ 韓国という難問

    政冷文熱のゆくえ 韓国という難問

    ビジネス・実用

    -
    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 政治関係は冷え込む一方だが、K-POPやK-文学の人気で文化交流は熱い。この「政冷文熱」ゆえか、好き嫌いが分かれがちなだけに韓国問題は難しい。本特集は感情論を排し、互いの論理を確認しながら、日韓関係を展望する。 (『中央公論』2019年11月号特集に、9月号「『韓国という難問』をいかに解くか」、4月号「特異な実務派・文在寅のリーダーシップ研究」を合わせて電子書籍化) (2019年11月号目次より) ●対談 「最も近くて遠い国」の論理と心理 木村 幹×浅羽祐樹 ●「エコノミック・ステイトクラフト」論で斬る 輸出管理とGSOMIA問題の核心にある韓国の「自尊心」  鈴木一人 ●「部品の国産化」は可能? 不買運動で大打撃? 誤解だらけの韓国経済論 高安雄一 ●私が『反日種族主義』を書いた理由 李栄薫 ●韓国現代文学の旗手からのメッセージ 同じシーソーに乗って ピョン・ヘヨン ●鼎談 なぜいまK-文学、K-POP人気なのか 金承福×きむふな×クォン・ヨンソク ●佐々江元外務次官に田原総一朗が迫る 日韓は一九六五年、九八年の取り決めに立ち返れ 佐々江賢一郎 聞き手・田原総一朗 (2019年9月号より) ●「慰安婦問題」の轍を踏まない対応を 「韓国という難問」をいかに解くか 浅羽祐樹 (2019年4月号より) ●なぜ日本を軽視するのか?  特異な実務派・文在寅のリーダーシップ研究  木村 幹

ユーザーレビュー

  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    辻仁成『愛のあとにくるもの』を読んで興味が湧き、紅の視点から描いた孔枝泳のこの作品も読みたくて購入。

    良かった。久しぶりに胸打たれる物語に出会えた。
    辻仁成版より好きです。
    回想シーンも心情たっぷりに、感情の波がかなり描かれていて共感できる。
    やはり再会はうまく行きすぎ?という気はするけど、それはやっぱり潤吾と紅の縁。
    そこからのお互い不器用なやりとりも、もどかしい。
    辻仁成版で、紅の結婚はきっと嘘ついたんじゃないかな。と予想してたので、的中してうれしい。

    紅の気持ちが手に取るように伝わってきます。
    潤吾のことが大好きな気持ちも、ヤキモチも、ミンジュンに話すたとえ話も、本当にかわいらしい。
    紅の、少女のようなちょっと幼い様子が容易に想像できる。

    7年前の紅は「ひょうたんの中に閉じこもったまま」という表現が素敵。よくわかる。

    奇跡的な再会を果たして、よく一緒に行ったお店の人たちの様子・相手の家族の様子・周りの風景…変わりない?と聞きたい気持ちに駆られる紅は本当に心優しい女性だなあと思う。

    紅が泣いて枝希に相談したとき、枝希からきたメールも素晴らしかった。
    優しい優しいアドバイス。良い友達。

    2冊とも、もう一回しっかり読んでみたい。
    忘れられない人がいてもいいんだな、と思わせてくれました。

    0
    2011年12月19日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

    Posted by ブクログ

    (11.05.16)

    潤吾と紅(ほん)。ユノとベニ。

    肌の色も瞳も、髪の色もみんな同じなのに…日本と韓国との間に聳え立つ壁。今はどうなんだろうか。

    国境を超えた愛とは。うーむ。

    0
    2011年05月16日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

    Posted by ブクログ

    人がなんと言おうが私は運命というものを信じている。
    奇跡もあり、偶然を装った必然もあり心から願うと豊かな宇宙の善が私を助けてくれるという途方もない信仰を私は持っている。
    今、私の前に彼が近づいてくる。まるであの日桜の花びらの舞う中で、私にためらわずに近づいて落とした人形を拾ってくれたあの姿のまま・・・。

    韓国人の紅と日本人の潤吾は7年前に日本で別れ、そして今韓国の金浦空港で再会をする。
    辻仁成の「愛のあとにくるもの」の対になる作品。
    辻仁成が潤吾の立場から描いているなら、こちらのコン・ジヨンの作品は紅の感情と視点で描いたモノになる。

    江國香織との「冷静と情熱のあいだ」のみたいな感じ。
    1つの恋愛をこうやって男女の視点から描く作品は発見が多いです。

    ・・・大丈夫?と井の頭公園の池の前で彼に聞かれた。「大丈夫?」という日本語は韓国語の「ケンチャナ?」という言葉とちがって、不思議ないたわりのようなニュアンスがあった。
    彼の声は傘に落ちる雨音より柔らかかった。とても心配そうな顔で大丈夫?と語尾をやさしくあげながら私に傘をさしかけ、顔を覗き込む。
    小さな傘の中に二人の顔が入ると私はふと家の帰ってきたような安らぎを感じた。
    変わらない愛を信じるかと聞いたのはそのせいかもしれない・・・。

    潤吾が大好きになった韓国からの留学生、紅。その思いはほほえましい程伝わってくる。
    →私は彼のポケットの中に入っていたかった。彼のポケットの中に入り、彼の行く場所にはどこでも一緒に行きたかった。
    時々彼の手が私のいるポケットの中に入ってきて私はその指をいじりながら眠りたかった。

    私もこの気持ちは「あ~分かるかも(笑)」と賛同せずにはいられない。

    出会いとは突然に偶然にやってくるもの。そして恋におちるのも突発的で奇遇であるもの。
    準備する必要はいらない。恋は流れに身をまかせればいい・・・・私は独自にこんな概念があるのだがそれを感じずにはいられない場面が以下。
    →彼に出会ってからというもの、私はアーケードで一番有名なお店に並んでコロッケを買ってそれが冷めてしまうまで彼を待ったりした。私は彼を見たとき、切り取られた氷山の断面のような孤独に気づいたと彼に言いたかった。
    「あら!?こんにちは。ちょうどコロッケを買ったんですけど、まだ温かいんですよ。お一つ召し上がりませんか?」私はこの文章を日本語で話せるよう練習した。
    「偶然ですね。また会うなんて・・・。この前は本当にありがとうございました。」私はこの文章も練習した。
    しかし神様は私にそんな偶然を許してくれなかった。桜の花が散ってしまうまで私は彼に会うことができず、池のベンチに座り、一人でそれを食べていた。

    そんなある日遠くから来る彼の姿が見えた。自分でも分からないうちにかばんにあった人形を取り出して彼にあげたのは私の手にもう温かいコロッケがなかったからでもあるが、練習した言葉を一つも思い出せなかったからでもあった。
    彼は人形を受け取り、私のほう向いて笑った。私も笑った。言葉など必要なかった。私の笑みと彼の笑み。それは通訳も練習も必要ない言語だったからだ。

    そして私はその晩神様に祈った。
    「神様・・・今日会ったあの日本人・・・格好良かったでしょう?寂しそうに見えましたがどうか寂しくないように祝福してあげてください・・・。」と。

    出会いもあれば別れは連動している。別れ行く事情は人によってちがうもの。誤解が生じれば尚更。。
    このレビューを読んでくれている人も必ずしも経験したことがあるだろう。
    心が砕け散るあのつらい思いを・・・・。心がバラバラになってかき集めても、涙でそれらが目からまた流れ落ちてしまい、収集がつかないやるせない思いを・・・。

    2人はどんなに互いに愛し合い、願っても、そんなに肌をあわせてもしょせん一つにはなれない。
    一人で生まれ、一人で死んでいく孤立した生き物だと神様は決めてしまったから。

    心から誰かを愛したら全宇宙の豊かさが私を助けてくれると頑なに信じていた。
    問題は愛が愛そのものにそむくなどとは想像もしなかったこと。愛にも有効期限があるということ。それは愛の属性だったのにそれでも私たちだけは永遠だろうと、私たちにそう信じさせること自体が愛の持っているまやかしであったことを見抜けなかったこと。

    別れが悲しいのは分かれた後になって初めてその出会いの価値に気づくから。
    忘れるべき相手を忘れるのが辛いのは、その人の存在が空っぽの心の中で始めて輝くから。
    自分の行動を後悔するのは、自分ばかりを守って相手からの信頼を失い、愛されないことよりも愛すことができないということに後になって気づくから。

    紅は孤独だった。
    歴史を重んじる祖国の家族の反対を押し切り、家族からの仕送りが止められても潤吾との生活を選んだ。
    毎日できることなら彼の側にいたい。父と母から遠く離れて日本まで来ているのに・・・その彼も遠ざかっていた。
    潤吾も貧しい学生だっだのが災いして、アルバイトをいくつもかけもちして生活費と学費を稼がねばならなかった。
    紅はひたすら思った。
    「潤吾が側にいてくれたら・・・。ここには父も母もいなくて貧しい私たちには携帯電話もないのに・・・」
    彼女は潤吾がいない夜をとても怖がっていたのだ。

    あるとき、紅の大好きな祖父が危篤状態になる。
    紅は祖父がなくなる前に潤吾を韓国に連れて行き、紹介しようと決心した。
    →私が彼のご両親に会って挨拶したように、彼を韓国に連れて行き、「おじいさん、この人良い日本人なんです。私たちの世代は昔と違うんです。」と胸をはって言いたかった。
    そうすれば過去の両国の文化的弊害を感じている祖父もきっと理解してくれるだろうと思ったからだ。

    それを話すために紅は潤吾に「聞いてほしいことがあるから久々に外食にいきましょう」と約束をとりつける。

    しかし潤吾のアルバイトの関係でそれが取りやめというかたちになってしまうのだった。
    しかも潤吾は連絡一つ寄こさなかった。
    楽しみにしていた紅だったが、事故にでもあったんじゃないかと心配になる。

    潤吾が帰宅後、2人の間には波乱が巻き起こることになるのだが・・・紅の気持ちがよく分かる。
    紅の帰りを待ちわびている死の瀬戸際に立たされた祖父の顔がふと浮かんだ紅は耐えられなかった。
    「もう、別れよう・・・。」と切り出したのは彼女だった。

    辻仁成を読んでいると紅はワガママな子だなとも思ったが、やはり紅の思いを感じると2人の恋愛の難しさや大きさが伝わってくる。

    7年後の再会で・・・またもどかしい悶着があるのだがラストは辻仁成版に揃えられていて・・・良い終わり方だった。
    走ることが人生のすべてのようなものだった紅。留学時代は井の頭公園の池の周りを走ることで孤独と寂しさをまぎらわせていた。

    ラストで潤吾は紅と走りながら言う。
    「言葉でちゃんと説明していればこんな遠回りをしなくても済んだのに・・・。君と離れ離れになってから君の気持ちに近づきたくて走り続けてきた。こうやって走り続けたことであの時代に君がどんな気持ちで生きていたのか知ることができた。寂しさを拭い去るために君はずっと一人で走っていたんだね。本当はあのころ一緒に君と走るべきだった。僕は君の事を何でも知っていたようで実際には一番大事なものを見つめていなかった。思いやりが足りなさ過ぎたんだ。すまなかった。僕が悪かった。あの頃、君を孤独にさせて・・・」

    身体がよろめいて、バランスを失った私の手が彼の手を握った。韓国人でも日本人でも西洋人でも誰もが持っている生命のぬくもり。
    愛する人々だけが感じられる温もり。
    私は彼の手をしっかり握って言う。
    「いいえ、私達が悪かったのよ」と・・・。

    悲しみと苦しさを噛み締めてきた長い道で2人は再会を果たし、やっと分かり合えた。
    だから紅はまた彼のことを愛してもいいのだった。

    愛しているからといって無理矢理好きな人を側にとどめておくことはない。
    服の裾をつかみ、行かないでと泣きながら行ったとしても行く者はいってしまう。
    会ってはいけない、もう会わないと決心したとしても・・・逢える定めなら逢えないことはないのだ。
    出会いが偶然であるなら、再会もまた真なり☆

    0
    2010年01月31日
  • 韓国文学を旅する60章

    Posted by ブクログ

    ほとんど読んだことがない韓国の文学や詩である。丁寧に説明している。著者の写真やその場面の写真がある。巻末には読書案内があるが、書誌なのでいまいち読もうという気にはさせなかった。

    0
    2025年10月25日
  • 愛のあとにくるもの 紅の記憶

    Posted by ブクログ

    紅が潤吾を愛してくれていて良かった。
    2人の間に溝ができてしまった直接的な原因…紅の心の変化…に注目。

    0
    2020年12月31日

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