作品一覧

  • わたし、虐待サバイバー
    4.1
    「毒親に殺されないで、よかったね」……?ふざけるな! 義父の性的虐待、母のネグレスト、精神病院閉鎖病棟の闇……。トラウマは一生続くだろう。それでも、明るく笑って前に進みたい! ――SNSで話題の著者・羽馬千恵(はばちえ)が、虐待を受けて育った子どもが、大人になっても多くのトラウマや精神疾患を抱え、社会を渡り歩くことがどれほど困難かを赤裸々に綴った衝撃の問題作。親に殺されなければ、なかなかニュースに取り上げられない「虐待事件」。殺されず生き延びた大人の「未来」にもっと目を向けてほしい。 精神科医の和田秀樹氏との特別対談「虐待サバイバーたちよ、この恐ろしく冷たい国で、熱く生きて行こう!」も必読! 【本書の内容】 こうして「虐待」は始まった。 第2章 「離婚」「貧困」「再婚」「虐待」でぐるぐる。 第3章 愛着障害~精神崩壊へのメルトダウン 第4章 大人になってもトラウマは続く! 第5章 母の物語から見える虐待の連鎖 第6章 解離―虐待がもたらした大きな爪痕対談 和田秀樹×羽馬千恵―虐待サバイバーたちよ、この恐ろしく冷たい国で、熱く生きて行こう!

ユーザーレビュー

  • わたし、虐待サバイバー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    虐待の被害者の方や精神疾患を患った方(患っている方)の手記や体験談は本当に貴重だと思います。

    確かに、著者の羽馬さんもフラッシュバックや解離を起こしながらの執筆だったということもあり、事実がリアルに書かれています。

    そのため読んでいて辛くなることもありますが、執筆という作業を通して『過去を整理できている』と羽馬さんが感じているところに少し救いを感じました。

    心の傷って一生背負っていくものだと思います。
    もちろんみんななんらかの傷があるものだとも思います。
    傷の深さや痛みを比べるのではなく、受け入れた上で認め合える、互いに癒せるようなそんな世の中になるといいのにな、と思います。

    0
    2023年05月14日
  • わたし、虐待サバイバー

    Posted by ブクログ

    ニュースとか見てると、今虐待されてる子供たちのことだけを虐待の被害者と思ってしまうけど、大人になってからも虐待の後遺症って残るんだな。初めて知った。すごく勉強になった。

    0
    2022年05月08日
  • わたし、虐待サバイバー

    Posted by ブクログ

    虐待サバイバーの方が自分のこれまでと現在について、詳細に、実感を交えて書いてくださっている本です。虐待がこんなに深く人に刻まれ、ずっとその人を苦しめ続けるということが悲しく、衝撃的でした。また、虐待によって生じた愛着障害等から人間関係にも影響したり、悪い副産物が産まれ、なかなか安定した生活が送れない様子がよくわかりました。

    アメリカの児童虐待対策について最後に少し語られており、関心を持ったので調べたくなりました。

    様々な示唆に富む、考えさせられる本でした。

    0
    2020年07月29日
  • わたし、虐待サバイバー

    購入済み

    何度も泣きながら読みました

    私が日頃から感じていた、この冷たい世の中への想いが明瞭な言葉で、何より揺るぎない体験に裏打ちされて綴られています。
    私、本当は、子どもを……いや、人間を愛さない人なんて、ごくわずかしかいないと思っています。
    だけど今そんなことを言えば毒親の下で辛い思いをされている方たちに猛烈な批判を受けます。当然だと思いながらもずっとこの構図に違和感がありましたが、この本を読んで腑に落ちました。人間の感情が恐ろしいほど複雑であることを、もっと多くの人に気付いて頂きたいと思います。
    素晴らしいと感じたのは最後の一言。「何度失敗してもやり直せる社会を、一緒に作っていきましょう」
    どうしてこの国は、人々は、

    0
    2020年04月14日
  • わたし、虐待サバイバー

    Posted by ブクログ

    これまで読んだどの「虐待本」よりも
    勉強になりました。

    この本が優れていると感じたのは
    タイトルにもあるように
    「虐待サバイバー」つまり
    子供の頃に虐待を受けた
    大人の被虐待体験者こそ援助が必要である
    という視点でした。

    千葉県野田市で父親が心愛ちゃんを
    虐待し死亡させた事件についても触れられ
    ています。
    悲しく許せない事件ですが
    マスコミ報道や世論の意見に疑問を持つ
    著者の視点には考えさせられました。

    しかし、よく生き残ったなあ。
    読みながら、心が苦しくなって
    途中で何回もため息をつきました。

    1番凄いと思ったのは
    まだ後遺症に苦しみながらも
    過去の自分と向き合い、何よりも
    母親と向

    0
    2020年03月22日

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