作品一覧

  • 興亡の世界史 大清帝国と中華の混迷
    4.0
    1巻1,375円 (税込)
    北東アジアの雄・ヌルハチ率いる満洲人の国家は、長城を越えて漢人を圧倒し、未曾有の大版図を実現した。康熙帝・雍正帝・乾隆帝による最盛期から、アヘン戦争・日清戦争をへて、ラストエンペラー・溥儀、西太后、李鴻章、孫文らが登場する清末まで、栄光と苦闘の270年を描き出す。「中華の文明」ではなくチベット仏教に支えられた、輝ける大帝国が抱え込んだ苦悩とは。「近代東アジア」と「中華民族」はいかに創り出されたか。
  • 「反日」中国の文明史
    4.3
    1巻880円 (税込)
    中国は雄大なロマンの大陸か。巨大で底知れぬ混沌か。多くの国々に取り囲まれている中国は、周辺国に対して、必要以上に強硬になりがちである。日本の歴史は、ある意味でその姿をとらえようとして成功と失敗を繰り返してきたようなものだった。いま、超大国として台頭してきた中国は、自らの立場に沿って周辺国を変えようとしている。いったい現代中国は何者なのか。この「驕った大国」の本質を悠久の中国史に探り、問題のありかと日本の指針を示す。

ユーザーレビュー

  • 「反日」中国の文明史

    Posted by ブクログ

    「反日」とあるから抗日ドラマをあげつらった偏狭なナショナリズム本かと勝手に予想していたが、それは著者に対して非常に失礼な思い違いであった。中国人の思考に通底する背景と日本に対する複雑な見方を数千年の歴史、思想から解きほぐした良書である。
    中国という国は難しい。日本の知識階級にとっては「年老いた先生」であるが、そうでない階層(ちょっと婉曲すぎるかな)にとっては遅れた新興国に過ぎない。しかし日本から戦後賠償を取らず、逆にそのことが惜しみない経済・技術協力をもたらすなど、戦略的な思考と判断ができる底知れぬ国である。小中華の半島国家とは思想の深さがまるで異なるのだ。
    もう少し中国思想に触れたいと思わせ

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    2021年12月13日
  • 「反日」中国の文明史

    Posted by ブクログ

    この本が正確な中国との関係を書いたものかどうかという判断はできないけど、この切り口からの解説は僕の中に入ってきやすくて、すごくおもしろかった。

    0
    2014年09月23日
  • 「反日」中国の文明史

    Posted by ブクログ

    なぜ中国は拡張主義的な政策を取るのか?周辺国との領土問題を悪化させるような態度を取るのか?という疑問について、歴史的あるいは思想的な答えを見出す書。

    上記のような疑問についての氷解した。さらに本書では、中国の態度について、有効な反論(無論、これらについては、かなり説得力がある)をしている。筆者曰く、本書を書く動機に、日本の行く末が案じられるから、とあり、納得。

    0
    2014年08月19日
  • 「反日」中国の文明史

    Posted by ブクログ

    日経夕刊でもレビューがでていましたが,読みごたえのある本でした。個人的には,もやもやしていたものが氷解したという読後感です。最近の東アジア情勢についてすっきりしないとお思いの方にお勧めです。

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    2014年07月29日
  • 興亡の世界史 大清帝国と中華の混迷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今の中華人民共和国の領土範囲のなぜが分かる良書。チベットや新疆が清王朝の時代にどのように中華に取り込まれたかが分かりやすく、現代中国が清王朝の支配範囲を意識している点を踏まえて読むとさらに面白い。

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    2022年12月31日

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