作品一覧

  • ドル化とは何か ──日本で米ドルが使われる日
    3.5
    1巻880円 (税込)
    ドル化とは、日々の経済活動において、国内通貨のみならず米ドルなど信用力が高い外国通貨が使われる経済現象である。財政破綻を迎えた新興国においてその動きが顕著だが、いまや先進国最悪の財政を抱える日本でも、人々が資産防衛の為に預金を米ドルに交換し、日々の決済を米ドルで行う日がやってくるかもしれない。本書では歴史的なドル高の裏で世界的に進んだドル化の分析を通じて、日本で行われている経済運営の見直しを提言する。
  • 基軸通貨 ――ドルと円のゆくえを問いなおす
    3.5
    1巻1,705円 (税込)
    現在、米ドルは基軸通貨としてますます強くなっている。なぜドルは基軸通貨になったのか。そもそも基軸通貨とは何か。基軸通貨の定義や成立経緯と、米ドルを中心に構築された現代の世界経済体制を解説し、米ドルの覇権に挑戦してきた国際通貨の歴史を検証。さらに近年における新興国のドル離れ、脱ドル化について分析し、将来的に米ドルの基軸通貨としての位置づけが揺らぐ可能性についても検討。そして日本円が米ドルとの関係の中でどうなってゆくのか、そのゆくえを展望する。

ユーザーレビュー

  • 基軸通貨 ――ドルと円のゆくえを問いなおす

    Posted by ブクログ

    展開されるのはオーソドックスな議論だが、「〜なわけがない」「限りなくゼロに近い」などとやたらに断定口調なのが目に付く。あとがきを読むと緩和論者などに対する著者の憤りがうかがえ、その口吻にも納得するわけだが、ドルの覇権も盤石ではないとすると、取って代わるのはどの国なのか。行間に目を凝らしてもなかなか浮かび上がってこなかった。

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    2025年06月20日
  • 基軸通貨 ――ドルと円のゆくえを問いなおす

    Posted by ブクログ

    2025/01/22「基軸通貨」土田陽介☆
    「基軸通貨」は単に通貨や金融・経済の問題に留まらず「世界の覇権」と一体のものなので、著者も言うとおり「消化未了」の感はあるが取り組む姿勢は「了」としたい。
    1.当面、「米ドル基軸通貨体制は堅持される」。ただし米国の経済運営が過度な財政拡張を続ける中で、その地位は着実に低下していく。その結果、次に代替される「基軸通貨」は現在、見通せない。
    2.「日本円」の今後は大変厳しい。膨れ上がった「公的債務」は間違いなく将来を縛る。①財政拡張の先は財政破綻、円の暴落、そしてハイパーインフレである。そうならないためには②財政拡張を止めること。強烈な痛みが伴うがやむを

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    2025年01月22日
  • ドル化とは何か ──日本で米ドルが使われる日

    Posted by ブクログ

    著者の主張にはほぼ完全に同意。ただ、中央銀行の実質的な財政ファイナンスがここまで常態化し、さらに利上げや増税を単なるアンチ景気的なオペレーションと見做す昨今の近視眼的・ポピュリズム的世界では、本書の懸念に共感する政策立案者の出現など望むべくもないだろうなあ、先進国の経済がこのようなニーシェに落ち込むのはむしろ現在の衆愚的な民主主義制度の必然なのかも、とシニシズムに沈む思いがした。

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    2020年02月01日
  • 基軸通貨 ――ドルと円のゆくえを問いなおす

    Posted by ブクログ

    基軸通貨の視点で、過去からつい最近の経済の話が見えてくるので分かりやすく面白かった。
    多分10年後にはこの内容はもう古くなってるんだろうな…
    今の私が当に読みたい本でした♪

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    2025年10月18日
  • 基軸通貨 ――ドルと円のゆくえを問いなおす

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    16世紀から17世紀は、スペインのペソ(8レアル銀貨)が基軸通貨だった。銀の生産量が増えて暴落して信用力が低下。
    イギリスのソブリン金貨(1ポンド金貨)が基軸通貨になった。
    平価とは、金銀本位制の下、交換レートのこと。
    米ドルに変わる国際通貨を発行できる国が登場していない。
    金本位制は、管理通貨制度のメリットを失う。

    日本企業は、海外子会社に為替リスクを負わせないためにドル建てで取引する。輸出優先に考えると、相手先通貨で輸出した方が輸出しやすい。日本の加工貿易の名残。
    日本円は、キャリートレードの調達通貨となってしまった。
    ユーロの基になったのは最適通貨圏の理論だが、所得移転の機能を備えるこ

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    2024年12月20日

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