国枝栄の作品一覧

「国枝栄」の「覚悟の競馬論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 覚悟の競馬論
    3.8
    調教師はふだん何を重視して馬と接しているのか?どうすれば強い馬をつくることができるのか?東西格差はなぜ解消されないのか?除外馬を減らすためにすべきこととは?このままでは日本の競馬はダメになる――現役最強牝馬アーモンドアイを手掛けた調教師がこれからの競馬界のあり方を考える。ルメール騎手へのインタビューも特別収録!・・・・・・・・・・私が中央競馬に身を置いてからのこの40年間で、調教師を取り巻く環境はずいぶん変わった。海外レースに挑む馬が増え、外厩も充実してくるなど、まさにいま、日本競馬界は激変期を迎えているといっていい。だが、このままでは日本の競馬界は衰退してしまうのではないか――私は今、そんな危機感を抱いている。【東西格差はなぜ解消されないのか?】【除外馬を減らすためにすべきこととは?】一人でも多くの人々に、私の思いを共有していただきつつ、今後さらに日本の競馬界が発展していくことを強く願っている。・・・・・・・・・・【本書のおもな内容】■はじめに――変わりゆく競馬界ドバイターフ前夜の出来事/凱旋門賞断念の背景「詐欺師、ペテン師、調教師」!? ほか■特別インタビュー クリストフ・ルメール「国枝調教師とは哲学が一緒」■第1章 調教師が大事にしていることヒカルイマイとTTG/山崎厩舎時代に得たもの/イギリス研修/藤沢調教師との関係 ほか■第2章 調教師の戦略騎乗依頼/藤田菜七子をどう見るか/騎乗指示/競馬新聞をどう読むか厩舎の管理システム/馬の体調管理/レース選択 ほか■第3章 最強馬のつくりかた「セレクトセール」/馬のバランス/良血と馬格/牝馬の特徴三冠牝馬アパパネとアーモンドアイ/調教の要諦/外厩の進化■第4章 海外レースに挑む遠征の歴史/日本最強馬の挑戦/はるかなる凱旋門賞/輸送事情 ほか■第5章 東西格差をどう解消するか西高東低/輸送競馬の弊害/東西格差の原因/“栗東留学”の背景格差が格差をうみだす実態 ほか■第6章 日本競馬への危惧除外馬問題/中央競馬と地方競馬のひずみ/各種手当の見直しと信賞必罰の徹底レースの品質保証に必要なこと/厩舎にも働き方改革が必要/ゲートボーイの導入をタカラテンリュウとラガーレグルスの教訓 ほか

ユーザーレビュー

  • 覚悟の競馬論

    Posted by ブクログ


    著者が調教師としてどんなことを信条にしているのか、どんなことに苦労するのか、を皮切りとして競馬会が抱える問題や行く末について論じている。

    亮介に勧められて読んだ。
    自分では進んで手に取る機会は無いであろう類の本だったので新鮮だった。
    注釈が多くて助かった。

    牡馬の方が牝馬より断然勝ちやすいものと思っていたが、案外瞬発力や飲み込みの早さ等、優っている面もある(斥量2キロ減というのもあるが)のは意外だった。
    関東と関西の格差の章で語られている、坂路がトレーニングに関して重要な役割を持つというのも興味深かった。
    レース馬の能力テストを行った方がいいのではないか、凱旋門賞の馬券が国内で買えるよう

    0
    2021年09月20日
  • 覚悟の競馬論

    Posted by ブクログ

    競争相手がいないJRAという組織が変わるのは難しいだろうなと感じました。外厩の話などもう少し知りたかったです。

    0
    2020年12月13日
  • 覚悟の競馬論

    Posted by ブクログ

    ベテラン調教師による競馬の話。競馬の裏の話まで書かれており、参考となった。また、競馬に対する熱意が感じられた。JRAに対する提言については、賛同できないところもあるが、いろいろな問題点は理解できた。JRAは競争相手のない独占企業なので、巨額の資産を取り巻くいろいろな権益が複雑に絡んでおり、必ずしもあるべき方向へは進まない体質なのだろうことが、わかった。
    「(セレクトセール)「セレクトセール2019」(会場:苫小牧のノーザンホースパーク)2日間で455頭が上場され、416頭が落札された。1頭平均(初日:4834万円、2日目:5043万円)総額205億1600万円。ノーザンファームの有望馬を購入す

    0
    2020年02月26日
  • 覚悟の競馬論

    Posted by ブクログ

    現在の日本競馬の課題を一流調教師の目線から論じた本。

    東西格差の原因が栗東・美浦で坂路の差以外に、当日輸送できる競馬場の差(栗東:阪神、京都、中京、美浦:中山、東京)があるのは初耳でした。その他外厩との関連性、競走馬登録数増加によるレース出走機会数の減少などに対する指摘と師の解決策を記載。

    師の競馬の裏側の話と競走馬ファーストの考えに触れることで、競馬の見方がまた新しくなると思います。

    0
    2019年11月20日
  • 覚悟の競馬論

    Posted by ブクログ

    アパパネやアーモンドアイなどの名馬を管理してきた国枝栄調教師が自身の半生と主催者であるJRAへの提言を書いた一冊。

    本書を読んでいつも外から見ている競馬の内情や馬を管理する調教師としての主催者に対する想いを知ることのできる貴重な機会になりました。
    競馬新聞のコメントや馬の見方など当事者ならではの視点を知ることができました。
    また、競走除外や西高東低な現状についての想いは今の競馬界を変えたい氏の想いが凄く伝わってきました。
    アーモンドアイやアパパネなどの厩舎で見せる姿も興味深いものでした。

    日本と世界の違いなどを通して当事者でないと知り得ない内情と競馬界が今抱える問題点を知ることができ、競馬

    0
    2019年11月04日

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