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  • 科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    英「ネイチャー」誌が警鐘! なぜ科学立国は崩壊したのか!? 気鋭ジャーナリストによる渾身の書き下ろし 【様々なデータが示す日本の危機】 理工系博士の卵は半減/博士になっても職がない/大学院修了者の半数が借金苦/ 優秀な人材ほど企業へ/下がり続ける大学ランキング/日本だけ論文数が減っている/ 大学法人化後、研究時間が25%減少/基礎研究費割合は主要国下位 【本書の目次】 第1章 憧れだったノーベル賞 第2章 研究者がいなくなる -空洞化する大学院博士課程 第3章 衰弱している日本の研究力 -主要国で最低レベルに凋落 第4章 忙しくて研究できない -「選択と集中」の弊害 第5章 ノーベル賞が消える -研究者が共有する危機感 第6章 大学解体のとき

ユーザーレビュー

  • 科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    博士課程に進む人が減っている。理由は、修了後、恒常的なポストにつけるのは1割のみ。優秀な人ほど、企業にいく。40歳過ぎてもポスドクの身分のままであることも多い。
    また、研究を落ち着いてできる環境がない。科研費の選択と集中は、日本の研究開発力を促進している、という結果はない。むしろ阻害している可能性の方が高い。
    プロジェクト予算が増え、短期に成果を求められることから、腰を据えた基礎研究が行えない状況になっている。
    本来、大学院や博士課程に進める実力のない人まで、集めないと大学として成り立たない状況。
    「大学」というモデルを解体し、研究機関と高等教育以降の教育機関と分けるなど、抜本的な改革をしない

    0
    2019年11月23日
  • 科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

    Posted by ブクログ

    日本から科学者が消える、と聞くと、
    そんなはずがない、と思いますが、
    相当な危機的状況です。

    若手研究者が無期限で雇用される枠はとても少なく、
    それを知っている研究力を持つ学生は
    博士課程への進学を辞め企業に就職し、
    その結果、日本の研究は衰退していく。
    衝撃を受けました。

    博士号を取得してから
    アカデミックでちゃんと職に就けない現状。

    私がどうにかできる話ではないけれど、
    これが現実なのか、ということが
    たくさん書いてありました。

    30年後もノーベル賞を取れる日本であってほしい。
    そう願うばかりです。


    日本の現在の研究状況を知りたい人に
    おすすめしたい1冊です(*´˘`*)

    0
    2022年03月16日
  • 科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

    Posted by ブクログ

    既に広く知られている事ではあるが大学の研究の衰退と研究者のひどい環境について書かれている。
    著者はライターなので既存の統計や資料を集約して書かれている最後の結論はまあまあ良いことが書かれているのではないか。
    提案としては研究機関と就職教育機関の分離。
    日本では建前上企業も大学で学業が重要、とは言うが実際就職時に学業を全く重視、評価していない。
    結果大学では学問的学業や研究ではなくそれ以外の教育に時間が費やされている。そのような教育と博士の学術研究を同じ人、機関がやるのには無理がある。

    実際にこういう分離ができてかつ、大学のステータスが今と同じように付加されていればかなり解決はすると思うが、、

    0
    2020年06月18日
  • 科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

    Posted by ブクログ

    たまにニュースで取り上げられたりして、薄々気づいていたことではあるが、改めてデータを用いて現在の状況を説明されると暗い気持ちになる

    そのような政策を考える人、実施する人は意図してそうしているのか?または真剣に考えた結果がこれなのか?どちらにしても酷すぎやしないか?

    最近の日本の政治のあり方をみていると頑張っている人が報われない世の中になっている。教育や大学だけの話にとどまらず…

    0
    2020年01月14日
  • 科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

    Posted by ブクログ

     日本のノーベル賞受賞者が減ってゆき、優秀な科学者候補は海外に流出するか企業へ行き、科学者が減ってゆく。そんな暗澹とした未来を、統計や関係者に対するアンケートから明らかにした作品。筆者の主観ではなく公開されている統計をわかりやすく読み取っているため説得力がある。巻末の参考URLから参考元の統計にも飛べて便利。

    0
    2019年12月10日

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